苦手な人と接するときに、たいせつなこと~自分の味方になる

年末年始、普段どおりという方もいらっしゃると思いますが、
実家にかえったり、親戚や古い友人など、人と会う機会がふえるという方もいらっしゃるかもしれません。
そういうとき、一緒にいて気分のいい人ばかりではありませんよね。
この人と話すとムッとする。
イライラする。
悲しくなる。
苦しくなる。
でもなー。ここは大人だから、平気な顔をしておこう、なんて思うことも、よくありますよね。
心の中では、「ちくしょー!」(←言葉がわるくてスミマセン)などと思いながらも、
平然としたり、ニコニコしたり、話したくないけれども笑顔で世間話をしたり。
いやだ、いやだ、この気分は本当にいやだ。だから年末年始はきらいだ・・・などと思うことも、ありませんか?
しかし年末年始はやってくるわけで。
あなたの心を守ってあげないと、せっかくの一年のしめくくりも、新年のあらたな気分も、台無しになってしまいそうです。
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あなたの味方はだれ?

人と接していやな気分になったとき、あなたの味方になってくれる人がいると、気持ちがスッと楽になることがありませんか?

「あの人にこんなこと言われちゃってさー!」
「えー!それは大変だったね。」
「そうなの、そうなの!」
こんな簡単なやりとりだけでも、ちょっと話をきいてもらって、寄り添ってもらって。楽になって。
でも、そんなふうにあなたが正直に話せる人が、いつもそばにいるわけではありませんよねぇ。
場合によっては、誰にもそんな話ができない、ぜんぶひとりで抱え込んでます!という方もいらっしゃるはず。・人にネガティブなことを話すなんて、私が性格悪いって思われそうとか、
・ネガティブな話を聞いた相手まで、いやな気分にさせたら悪いとか。
・このくらい自分でなんとかしなければと思う、

など、いろいろ考えちゃいますものね。

人に話して楽になれれば、それはそれでいいのでしょうが、
そうはできないというときに、ためしていただきたいことがあるのです。
それは、あなたがあなたの味方になってあげるということなのです。
自分の味方になってる?

あなたがあなたの味方になる。

???
どんなこと?
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そもそも自分なんだから、自分の味方であるはず、と思うかもしれないのですが、
本当にそうでしょうか?
たとえば「あの親戚のおばさん、いつも結婚はまだなの?などと聞いてきてウルサイわ。」とあなたが思ったとします。
そういうときに、そのおばさんがウルサイ、ウザイ、などと思いながらも、
「あーあ、どうせ私は結婚の予定もありませんよ。」と、結婚できるのかもわからない自分って、ダメだなんて思ったり、
「このおばさんとは一生顔を合わせたくない!消えてくれ!」と思ってしまう私って、いやだ、性格わるい、などと思ったりしませんか?
これって、あなたがあなたの味方になっているといえるのでしょうか?
逆に自分にダメ出しして、いじめているようにも思えません?
「そうだよ」と同意する

では、いったいどうしたら、あなたがあなたの味方になってあげられるのでしょうか?

まずは、あなたが何を感じているのか、何を思っているのか、何を考えているのか、
「いい」「わるい」という判断をせずに、きいてあげてほしいのです。
「あのおばさん、ウルサイ・・」と思ったとしたら、
「いい」「わるい」は、なしで、あなた自身に何と言ってあげられそうでしょうか?
「そうだよねー」でしょうか。
「前からずっとそう思ってたよねー」でしょうか。
どのような言葉をつかってもいいのですが、
あなたが感じたこと(ここでは例として「あのおばさん、ウルサイ・・」)に、同意してあげることかもしれませんね。
そんな簡単なこと、と思われるかもしれませんが、
わたしたちは、自分には、他人に対する以上にそうとう手厳しいことを言っていることが多いようなんです。
でも、本当は、誰よりもあなたの味方になってあげるべきは、あなた自身なのではないでしょうか。
大切なのは、何を感じてもいいんだよ、と自分に言ってあげることかもしれませんね。

悪い自分に味方すると、悪い性格になりそう?
とはいえ、「あのひとウルサイ・・」などとネガティブなことを考えているときに、そんな自分に同意して、味方になんてなってしまったら、
・自分がどんどん悪い性格になってしまいそうだ、なんて思うかもしれません。
・あるいは「あのひと」に反撃してしまいそうでコワイ・・と思うこともあるかも。たとえばウルサイおばさんに「私のことなんて、どうでもいいじゃないですか!放っといてくださいよ!」などと怒鳴ってしまうとか。

うーむ、それは避けたいですね。
「ネガティブなことを思う」→「そんな自分に同意する」というのは、ネガティブなことを感じているあなたが「いい」わけでも「正しい」わけでもないのです。
ただ、ネガティブなことを感じてしまうのは、今のあなたにとって「自然」だったりするので、それを「だめ」とか「間違ってる」と、冷たくあしらわないでいただきたいのです。なので、今は「そうかそうか」と受け止めてあげること、それが味方になることと言えるかもしれませんね。なので、相手を罰しようとはしないでくださいね。

そもそも、人の言葉で傷つきやすいとか、人と一緒にいると嫌な気分になりやすいのは、なにか原因があると考えるとしたら、
対策したり、対処したりすることはできるでしょう。
でも、さらに大切なことは、あなたがあなたを大切にすること、そしてあなたの味方になってあげることかもしれませんね。

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

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