「なんでもいい」が口癖のあなたへ。優柔不断の裏に隠れた「優しすぎる理由」

「お茶する?」「どこに行きたい?」 友達やパートナーと過ごしているとき、そう聞かれてつい「あなたは?」「私はなんでもいいよ」と答えてしまうことはありませんか?

相手がすぐに提案してくれるタイプならいいけれど、「え〜、どこでもいいよ」と返されてしまうと、「どうしよう…。」と困り果ててしまう。

そんなとき、「私ってどうしてこう優柔不断なんだろう」「自分の意見がないのかな」と、自分を責めてしまう方も少なくありません。

でも、本当にあなたは「優柔不断」なのでしょうか? 実はその裏側には、あなたがこれまで大切にしてきた「ある才能」が隠れているのかもしれません。


目次

あなたの中で起きている「優しい葛藤」

自分の意見をパッと言えない方は、決して「やりたいことがない」ことばかりではありません。 実は、頭の中では驚くほどたくさんのシミュレーションが渦巻いていたりするようなのです。

  • 「お茶したいけど、彼女はもっと買い物を続けたいかな?」
  • 「本屋さんに行きたいけど、彼は興味ないって言ってたよね…。」

自分の願いが浮かんだ瞬間に、「それを伝えたら、相手は楽しんでくれるかな?」「無理をさせて、つまらない思いをさせないかな?」という配慮が、自動的にブレーキをかけてしまうのです。

実は、自分の願いだけでなく、相手の好み、状況、未来の感情までを一瞬で予測できる力が、あなたの才能のひとつと言えそうです。

そして、あなたが意見を言えないのは、自分のこと以上に「相手の笑顔や居心地」を大切にしたいという、深い優しさの持ち主だからだと思うのです。

そんなあなたのもうひとつの才能は、「自分がどうしたいか」よりも「場がどう幸せであるか」を優先できる、高い精神性です。


「断れない」から「提案できない」という心理

ここで、少し意外な心理的背景をご紹介します。 自分の意見を言えない方の多くは、実は「断るのが苦手」という共通点を持っています。

例えば、自分は興味がない誘いでも、相手に言われるとつい「いいよ」と引き受けてしまう。なぜなら、相手の提案を断ったら相手に悪いし、相手が傷つくかもしれない。心優しいあなたは、無意識にそんなふうに思っていることが多いもの。そして、

「私が断れないのと同じように、私が何かを提案したら、相手も断りたくても断れないんじゃないか…。」

相手を「断れない不自由な状況」に追い込みたくない。断らせてしまうのは可哀想だ。 そんな繊細な気遣いがあるからこそ、自分の希望を口にすることが「相手への負担」のように感じられてしまうのです。

相手が口に出さない「本当はこうしたいのかも」を汲み取ろうとする、繊細なアンテナもまた、あなたの才能でしょう。


一人のときは「行動派」ではありませんか?

もしあなたが、「誰かといるときは決められないけれど、一人のときはサクサク行きたい場所へ行き、やりたいことを楽しんでいる」としたら…。

それは、「これまでどれほど人に気を使い、自分を譲って生きてきたか」という証拠です。なぜなら、誰にも迷惑にならないときや、誰にも気を使わなくていいとき(=一人のとき)は、とても行動派だからなんですね。
そんなあなたに「優柔不断」という言葉はふさわしくないと思いませんか?

あなたは、本当に心の優しい「いい人」です。 でも、ずっと相手に合わせてばかりいるのは、少ししんどいですよね。 そして想像してみていただきたいのですが、あなたに「どうしたいの?」などと意見を聞いた相手も、実はあなたが誰かを優先してあげたいと思うのと同じように、「あなたの本当の願いを知って、あなたを喜ばせたい」と思っているかもしれないのです。


「相手を大切にしながら断る」という技術

この「決められないループ」から抜け出すヒントは、実は「上手に断れるようになること」にあります。

「断ったら相手が傷つく、機嫌を損ねる」と不安になるかもしれませんが、人は「断られたこと」そのものでは、意外と傷つかないものです。

人が傷つくのは、「自分の存在をないがしろにされた(無下にされた)」と感じたとき。
たとえば友だちが、あなたが興味のない映画に誘ってくれたときの断り方を考えてみましょう。

  • 相手を大切にしない断り方:「そんなの興味ないし、趣味悪いね」
  • 相手を大切にする断り方:「誘ってくれてありがとう!でもその映画はあまり得意じゃなくて。別の映画だったら、ぜひあなたと一緒に行きたいな」

いかがでしょうか? 「誘ってくれた感謝」と「あなたと過ごしたい気持ち」をセットにして、意思(好き・嫌い)を伝えれば、相手は嫌な思いをしません。

むしろ、あなたが「嫌なことは嫌」と言ってくれる人だと分かれば、相手も安心してあなたに提案できるようになりますよ。

さらに、あなたが「断る」ということをし始めると、「断るって意外と難しい」とか、「断ったからといって冷たいわけじゃない」などの新たな発見もあるかもしれませんね。


自分の意志を伝えることは、相手を信頼すること

「相手を大切にする」というあなたの素晴らしい得意分野を、ほんの少し「自分の意思を伝えること」にも使ってみてください。

「私はこれがしたいな。あなたは、どう思う?」

そう伝えてあげることは、相手に我慢をさせることではなく、「あなたと一緒に、最高の時間を分かち合いたい」という信頼を見せることです。

今度誰かに「どうする?」と聞かれたら、まずは小さなことから、あなたの「好き・嫌い」を見つけて、伝えようとしてみてくださいね。

あなたの優しい心根はそのままで、もっと軽やかに、あなたらしい毎日を過ごせるよう応援しています。

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

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