どうせ誰も私に興味がないでしょ、という心理

いつもひとりで行動している一匹狼のような人ばかりではなく、色んな人に囲まれているのだけれど、なぜかいつも寂しくて、どうせ誰も私に興味がないでしょ、と感じる人がいらっしゃいます。
そんな心理について解説します。

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どうせ誰も私に興味がないでしょ、という心理
物理的にひとりぼっちであるかはおいておいても、心の中では私は世の中でひとりぼっちで、でもひとりぼっちだなんて誰も気づいてくれなくて。
そんな孤独で寂しい気持ち、それが「どうせ誰も私に興味がないでしょ」という心理かもしれません。

パートナーが自分勝手

恋愛では、パートナーが自分勝手だと思うことが多いかもしれません。お付き合いを始めた当初はいいけれど、徐々に愛の言葉もプレゼントもなくなって、私には興味を示さなくなったと感じるかもしれません。私のことはほったらかし。私はいてもいなくても同じなのかなと感じるかもしれません。

私はいつも聞き役

家族や友人関係、職場などでは、みんな自分のことばっかりで私はいつも聞き役。だから私が困ったときに、私の話しを聴いてくれる人なんていないじゃない、と思うかもしれません。
どうせ誰も私に興味がないでしょ、と感じる理由
人が自分に興味が無いように感じるのには、大きく分けて二つの原因があると考えることができます。

私が私に興味をもっていない

他人が自分をどう思っているのかは、私たちが自分で自分をどう思っているのかと同じであると言われています。
(これは心の投影というしくみによるものです。)
たとえば「今晩なに食べたい?」と彼に聞かれて、あなたは自分が何を食べたいのかよりも、彼が何を食べたいのだろうと考えるかもしれません。
そして彼がいつも「カレーなら毎日でも飽きないよ。」と言っていたことを思い出して、
あなたは特にカレーが食べたいわけではないけれど、「うーん、今日はカレーがいいかな。」と言うかもしれません。
カレー好きの彼はそれを聞いて、「うん、じゃあカレーにしよう。」と嬉しそうかもしれません。
あなたは嬉しそうな彼の顔を見て、良かったなと思う一方で、少し寂しい気持ちがするかもしれません。
なぜ寂しい気持ちがするのかというと、あなたの気持ちが大切にされていないからです。
あなたが何を食べたいのか、あなたの欲求に耳を傾けていないからです。
私が私に興味を持たないでいると、それを投影し、他の人も私に興味がないだろうなと感じてしまうことがあるのです。

私が人に興味をもっていない

同様に投影というしくみから、私たちは人に興味を持っていないと、私が人に興味がないのと同じように、人も私に興味がないだろうと感じると言われています。
上のカレーの例で考えてみます。
彼が何を食べたい?と聞いてくれたとき、優しいあなたは自分の欲求よりも、この人はなんと言ってほしいんだろうと考え、
それを言ってあげることが常習化しているかもしれません。
それは相手への優しさであると考えることもできますが、もう少し違う捉え方をすることもできるかもしれません。
彼があなたに何を食べたい?と聞いてくれたとしたら、つまり彼が聞きたいのは、「あなたの思い」であり、あなたの思いを聞いて叶えてあげることで、彼はあなたを笑顔にしたいとか、あなたを喜ばせたいという思いがあるはずです。
ところが、あなたがその彼の気持ちを汲むことをせずに、逆に彼は何を言ってほしいのか?と考えるとしたら、あなたを幸せにしたいと思っている彼の愛を(言葉は悪いですが)ドブに捨てていると言えるかもしれず、すなわちそんな彼のことをある意味では大切にしていないし、相手の本当の思いに興味をもっていないと言えるのかもしれません。
どうせ誰も私に興味がないでしょ、と感じやすい人によくある特徴

なんでも自分で頑張るような自立的な人。特に以下のような特徴がみられることがあるのではないでしょうか。

愛が大きい

まずは自分のことよりも相手を大切にしたいという思い。それはあなたの愛が大きくて、みんなを笑顔にしたくて仕方がないという気持ちと言えるのではないでしょうか。

人の愛を受け取れない

何を食べたい?と言われ、相手が私になんと答えてほしいのかと考えて答える人などは、相手のことばかり喜ばせようとするあまり、まさか相手が自分に愛を向けてくれているとは考えないことがあります。
あなたがあなたの気持ちを優先せずに、「きっと彼がカレーが食べたいだろうから、カレーと言っておこう」などと思っていることを知ったら、彼は悲しむかもしれません。
なぜなら彼は、あなたを大切にしたいからなんです。彼はあなたに彼の愛を受け取ってほしいものではないでしょうか。

ひとりでも大丈夫な人と思われやすい

自分のことは自分で対処しようとする人は、悩みがあってもそれを誰かに言ったら、その人を困らせてしまうかもしれないので言えないと感じていることがあります。悩もうが苦しもうが顔に出さないで自分でなんとかしようとするので、周囲からは「ひとりで大丈夫な人」と捉えられてしまうかもしれません。
どうせ誰も私に興味がないでしょ、という思いを払拭するために(対策)
どうせ誰も私に興味がないでしょ、という思いは孤独感や悲しみをともないますから、できれば手放したいものです。

自分の欲求に興味をもつ

何が食べたい?どこに行きたい?何をしたい?
人に聞かれたときは、ちゃんと自分の欲求に向き合うチャンスです。
この人はなんと言ってほしいんだろう、という思いを脇に置いて、私はどうしたいのかな?とじっくり自分の心に聞いてあげましょう

相手の心遣いをありがたく受け取る

君のやりたいようにすればいいよ、などと言われると、ちょっと突き放されたように感じることもあるかもしれませんが、あなたを喜ばせたいという相手の思いをありがたく受け取りましょう。
これまで気づかなかったかもしれませんが、多くの人が、あなたが笑顔になってくれることを望んでいることに段々と気づけるようになるのではないでしょうか。

少しだけ弱みを見せる

ちょっとしんどい、へこんでいる、悲しいなど、たまには人に弱みを見せるのも、あなたのような頑張り屋さんには「努力してやってみる」必要があるかもしれません。
そして相手に「聞いてくれてありがとう」と言ってみるだけで、相手もあなたの話しを聴いたことで役に立てたという嬉しさを感じてくれるかもしれませんし、あなたはあなたで、「こんな私の話しなんて聞かせる価値もない。」と思う気持ちが軽減するのではないでしょうか。
色んなことを少しずつ良い方向へ変えていくことができたら、徐々に私たちは幸せに向かって動き出していることになるのではないでしょうか。

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
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・いつも前向きな人生にしたい         など

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