彼の前で笑顔になれない心理的理由と対処法

みなさんは、彼とうまくやっていきたいと思うものの、なぜだか彼を目の前にすると、笑顔になれないと感じることはありませんか?
今日は、そんなみなさんに、彼の前で笑顔になれない心理的な理由と対処法をご紹介しますね。

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彼の前で笑顔になれない心理的な理由
彼の前で笑顔になれないとき、代表的ともいえる心理的な理由は、「私の不満に気がついてよ」という思いと、「それを言ってしまったら愛されなくなる」という怖れです。
言わずに気づいてほしいという相手への期待であり、自分の要望を伝えると相手は気分を害するだろうという相手への疑いともいえるでしょう。

・私の不満に気がついてよ、という思い

私の不満に気がついてよ、という思いがあるということは、あなたは彼になにかしらの不満があるということ。
それは悪いことではなく、彼氏やダンナさんに不満があるのは、普通と言ってしまえば普通といえるかもしれません。
たとえば、もっと頻繁に会いたい、LINEの返信は必ずしてほしい、もっとイチャイチャしたい、などなど。
本当は言いたいことがあるけど、そんなことくらい言わなくても気がついてほしい、気がついてよ、という思い。
私たちは、なかなか気がついてくれない相手に不満を感じます。
こんなに~~したい(してほしい)と思っているのに、なんで気づいてくれないの?などと、相手が悪いかのように感じてしまうことがあるのですね。

・彼があなたの気持ちに気づいてくれない理由

こんなに不満を抱えているのに、彼があなたの気持ちに気づいてくれない理由は、彼はあなたの心が読めないから、といえるでしょうか。
当たり前といっては当たり前ですが、私たちは、いま置かれている状況が自分にとって不満であることは、誰にとっても同じ状況だったら不満に感じるだろう、などと感じることがあります。
例として、「デートが3か月に一度なのが不満だ、もっとデートしたい」と思っていると、こんなに少ししかデートできないなんて、同じ境遇の人ならみんな不満に思うわよね、などと感じることがあるのです。
すると、彼だって私が不満だとわかっているはずなのに、なぜもっとデートを増やそうとしてくれないんだろう、なぜ頻繁に会えなくてごめんと言ってくれないんだろう、なんて思ったりすることがあるんですね。
実際は、もしかしたら3か月に一度のデートは、多忙な彼にとっては心地よいペースかもしれないし、あるいはもっと頻繁にデートしたいと実は彼も思っているのだけど、もっと会いたいなんて言って、あなたに断られたらいやだな~なんて、考えているケースもあるかもしれないのですね。
彼には彼なりの、現状を維持している理由があるということなのです。
ですから、もしもあなたが不満に感じることがあるならば、(言い方には気をつける必要がありますが)相手に丁寧に伝える必要があるということなんですね。

・「それを言ってしまったら愛されなくなる」という怖れ

相手に言わなければ伝わらないとわかっていても、言いづらいということもありますよね。
なぜ言いづらいかというと、「それを言ってしまったら愛されなくなる」という怖れがあるからかもしれません。
たとえばかつて、思ったことをストレートに発言したことで、大切な人に怒られたとか、悲しまれた、無視された、などという経験があると、「こうしたい」という思いがあっても、それを言ってはいけないと、自分で勝手にブレーキをかけてしまうことがあるのです。
あのときの経験を、「思ったことを伝えたから、愛されなかったのだ」と学習してしまったとしたら、その後の人生において、「思ったことを伝えたら、また愛されなくなるぞ」という怖れを持ち続けてしまうのですね。
普段の対人関係においても、思ったことを我慢しやすいと感じる人には、このような「思ったことを伝えると愛されなくなる怖れ」があるといえるかもしれません。
また、「思ったことを伝えると愛されなくなる怖れ」は、相手が誰であろうと、「私が思った通りを伝えたら愛してくれないだろう」という疑いの目で見てしまうともいえるのですね。
そのため、人との心の距離がなかなか縮まらない(仲良くなりづらい)などという感覚をお持ちの方も多いでしょう。
彼の前で笑顔になれない恋愛から卒業するための、対処法
彼の前で笑顔になれない恋愛から卒業し、お互いにやさしい気持ちでいられる恋愛を手に入れたいとしたら、次のことを試してみることをおすすめします。

・不満があることを認める

まずは自分の気持ちに正直になって、彼に不満があることを認めてみましょう。
大好きなはずの彼に不満を感じているなんて、申し訳ないと思うかもしれません。
それはあなたのやさしさではありますが、やさしさとともに、正直であることも大切なのですね。自分が正直でいようとするほど、私たちは相手もきっと自分に正直でいてくれるだろうと思え、相手を信頼できると感じられるようなのです。

不満があることを彼に伝える・伝えないは後で考えるとして、まずは自分の気持ちをそのまま認める勇気をだしてみてください。
自分の気持ちを認められると、「では次にどうすればいいかな?」という建設的な考え方ができるようになることが多いようです。

・不満の裏にある願いに気づく

不満があることに正直になれたら、その不満の裏に、彼とどうなりたいという願いがあるのか、思いを巡らせてみましょう。
そこには、あなたの彼に対する愛情がたくさん隠れているはず。
本当は彼を責めたいんじゃなくて、
彼に要求を突きつけたいのではなくて、
どうなりたいんでしょうか。
仲良くなりたいんでしょうか、
もっと愛し合いたいのでしょうか、
もっとお互いを知りたいのでしょうか。
協力し合いたいのでしょうか。
どんな願いを持つことも自由です。
素直になってみようと、自分の背中を押してあげてください。
このときのコツは、相手に何かをしてほしい、ではなくて、ふたりでどうなりたいのかなと想像してみることなんですね。
ふたりの願いは、ふたりで手に入れていくものといえますから、どうすればいいかは、ふたりで考えていくもの。
気づいたことがあれば、それを丁寧に彼に伝えるもよし、ふたりの願いについて彼の意見を聞いてみるのもよし。
ふたりでどうなりたいのか、彼との思いに違いがあったとしても、お互いの思いを少しずつ近づけていくことが、彼との関係をより親密にしていくカギではないでしょうか。
うまくいかないときは、ふたりで方策を考えるときともいえるでしょう。
願いに気づくことは意外と難しく感じることもあると思うので、そんなときはひとりで悩まず、信頼できる人や、私たちカウンセラーにも頼ってみてくださいね。
彼と心を近づける秘訣は、「ふたり」の視点をもつこと
彼と心を近づける秘訣は、「ふたり」でどうなりたいのかという視点を持つことです。
そのためには、思っていることを相手に気づいてもらおうとするのでなく、伝えようとするのが大切なんですね。
ビジネスなどでは、お客様の不満は、お客様に言っていただく前に察知し、対処するのが理想的とされることがありますが、
恋愛は積極的に自分を開示して、ふたりのやり方をふたりで考えていくことで、お互いの心の距離を近づける土台作りができるともいえるのです。
ただ、長年にわたり様々な我慢をしてきた思いなどがあると
「なんで私ばかり」とか「彼からまずは誠意を見せてほしい」など、
ふたりの視点を持つなんて無理!と感じることもあると思うんです。
これは、いろんな不満により心の中の余裕がなくなってしまっている状態ともいえるのですね。
そんなときは、自分の心に向き合って、まずは心に余裕をつくってあげるのが先決という場合もあります。
たとえば、心の中を占めている不満やネガティブな思いは、理解して大切に感じてあげることで消えていったり、小さくなっていくことが期待できます。
心に余裕ができ、実は私は「すごく人を大切にしたいんだ」とか「うまく愛せなくて苦しかったのかもしれない」などと気づいたとしたら、あなたの見える世界は、もっとやさしく感じられるようになると思いませんか?
心の余裕は、あなたが本来持っている優しさや思いやりをもって、周りを見られるようにしてくれるのですね。
私のカウンセリングでは、そのように自分の心と向き合うプロセスをサポートさせていただくこともあるんです。
彼の前で、あなたの持ち味の優しさで、思いっきり笑顔になれたとしたら、彼と一緒にいるときのあなたはどんな気持ちでいられそうでしょうか。
温かな気分のあなたの隣にいる彼は、どんな表情であなたを見ているでしょうか。
ふたりで笑顔で過ごすときのあなたをイメージしながら心に向き合い、幸せな恋愛を手に入れてくださいね。
ご参考になりましたら幸いです。

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

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