恋の駆け引きをするほど、恋愛が「むなしく」なる本当のワケ。

「恋愛をうまくいかせるには、やっぱり駆け引きが必要ですよね?」

カウンセリングの現場で、そんな切実なご相談をいただくことがあります。 「そのままの自分では、彼を惹きつける魅力が足りない気がする」 「何かテクニックを使わないと、いつか彼がどこかへ行ってしまうのではないか」 そんな不安を抱えているとき、恋の駆け引きという魔法がつかえそうな気がするかもしれません。

一方で、実は「恋の駆け引き」がとても上手な方もいらっしゃいます。 いわゆる「小悪魔タイプ」と言われるような、相手の心を揺さぶる術を心得ている方々です。 LINEの返信をあえて半日遅らせてみたり、「最近、飲み会が多くて忙しいの」と充実した生活を装って、彼のことばかり考えているわけじゃない自分を演出してみたり。

彼が「最近どうしたの?」「会いたいな」と焦って追いかけてくるのを見て、「よし、成功!」と手応えを感じる。一見すると、自分の思い通りに恋愛をコントロールできているように見えます。

でも、不思議なことに、そんな「駆け引き上手」な方ほど、「ちっとも楽しくない」「なんだか、むなしいんです」とおっしゃることが多いのです。 彼の心をつかんだはずなのに、なぜ心は満たされないのでしょうか? その背景にある心理をみていきましょう。

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駆け引きで手に入るのは「愛情」ではなく「実験結果」

「男性は、逃げる獲物を追って捕まえたくなる習性がある。」 そんな話を聞いたことがありませんか? なんだかサバンナのチーターのようですが、確かに人間にも「手に入りそうで入らないもの」に執着する本能はあるかもしれません。

しかし、その本能を利用して彼にあなたを追いかけさせたとき、あなたの手に入るものは一体何でしょうか?

私は、それは相手からの「深い愛情」ではなくて、「人は不安を感じさせると、その不安を解消するために追いかけてくる」という、無機質な心理実験の結果に過ぎないように思うのです。

「こうすれば彼は思い通りに動く」 「このタイミングで引けば、彼は焦る」 そんなふうに、相手をまるでチェスの駒のようにコントロールできていると感じるとき、そこに「心と心の通い合い」は存在しませんよね。

相手の恋心に火をつけるように見えることはできても、自分自身の純粋な恋心に火を灯すことができなくなってしまいます。 それが、駆け引きの末に待っている「むなしさ」の正体ではないでしょうか。恋愛が「二人の幸せなやりとり」から、「どちらが優位に立つかというゲーム」に変わってしまうといえるのかもしれません。

「怖れ」をバラまいて、「愛」を収穫することはできない

恋の駆け引きの根底にあるのは、相手に「彼女(あなた)を失うかもしれない」という「怖れ」を感じさせることです。

心理学には、とてもシンプルですが大切な法則「与えたものが、受け取るもの」というものがあります。 もしあなたが、相手を試したり、突き放したりすることで「不安」や「怖れ」という種をまいているとしたら、そこから「安心」や「愛」という実を収穫するのは難しくなってしまうといえます。

「私のことを本当に好きなら、追いかけてきてくれるはず」 そうやって相手を試さずにはいられないとき、実はあなたの心の中も、相手に与えたのと同じだけの「怖れ」でいっぱいになっているのかもしれません。

素直に『会いたい』と言って、簡単な(安い)女と思われたら、もう見向きもされないかもしれない。 そんな震えるような怖さを隠すために、あなたは「駆け引き」という鎧を着て、自分を守ろうとしているのかもしれません。

駆け引き上手な人というのは、実はそれだけ「本音で繋がること」を怖がっている、とても純粋で、繊細なところのある恥ずかしがり屋な方なのだと、私は日々感じているのです。

恋愛のゴールは「好きになってもらうこと」ではない

もしかしたら、「彼に好きになってもらうこと」が恋愛のゴールだという、小さな誤解があるのかもしれません。

でも、本当の幸せは、彼に好かれること「だけ」では完成しないのですね。 あなたが相手を愛せているかどうか。 ここが抜けてしまうと、どんなに愛されても心はポッカリと穴があいたままといえます。

かつてサラリーマンとしてバリバリ働いていた頃の私も、実は「正しさ」や「戦略」を武器にして、人との距離をコントロールしようとしていた時期がありました。でも、それで相手を動かせたとしても、心の奥底にはいつも冷たいものを感じ、孤独に苦しんでいたのですね。

本当に心が満たされるという感覚を得たのは、不完全な自分のままで「負けてもいい、格好悪くてもいいから、相手を愛してみよう」と腹をくくったときでした。

駆け引きを手放し、「大人としての愛」へ

駆け引きにエネルギーを使えるあなたは、本当は相手の些細な感情の変化などに気づける、とても細やかで情熱的な人だと思うのです。

その素晴らしいエネルギーを、「彼を試すこと」ではなく、「二人の関係をどう育んでいこうか」というポジティブな方向へシフトしてみませんか?

「そのままの私」で、まっすぐに相手を想うこと。 それは、駆け引きというテクニックを使うよりも、ずっと勇気が要ることかもしれません。 でも、怖れを手放して「相手を信頼し、愛し抜く」と決めたとき、あなたの内側から溢れ出る温かさと美しさは、どんな小悪魔的なテクニックよりも彼を魅了するんじゃないでしょうか。

相手の反応に一喜一憂し、コントロールしようとする「幼い恋」を卒業して、お互いの存在そのものを慈しみ、ゆだね合う「大人の愛」へ、少しずつシフトしていきましょう。

もし、どうしても「素の自分で向き合うのが怖い」「どうしても駆け引きをやめられない」と感じるなら、それはあなたの「かつて傷ついた」心(潜在意識)が「今のままのほうが安全だよ」と守ってくれているサインかもしれません。 そんな時は、一緒にその心のブレーキを優しく緩めていきましょう。

あなたが策略を練らなくても、ただそこにいるだけで愛し、愛される。 そんな軽やかで温かな関係性を、一緒につくっていきませんか? あなたが心からの笑顔で「愛し愛されるよろこび」を味わえる毎日を、私は全力でサポートします。

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

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