「好き」と言われて始まる恋〜自分からは好きになれない恋愛について

恋愛にさほど興味がないと思っていたけれど、たまに誰かに「好きです」と言われると、途端にその人のことしか目に入らなくなってしまう・・・。

自分からはなかなか人を好きになれないのに、相手からの好意を知った途端に心が激しく揺れ動く。

そんな経験はありませんか?

今回は、そのような「受け身の恋」が起きる心のメカニズムと、自分自身の「欲しい」という気持ちに素直になって、主体的で幸せな恋愛を手に入れるためのヒントをお届けします。


目次

なぜ「好きと言われる」と、心がパッカーンと開くのか

恋愛に興味がないとおっしゃる方の中には、実は心の深いところで「どうせ私には無理だろう」という強いあきらめを抱えている方が少なくありません。

  • 私なんて、たいして魅力がないから
  • この年齢で、今さら選ばれるはずがない
  • 過去に失敗しているし、もういいや

こうして自分自身への評価を厳しくしていると、心のシャッターは重く閉ざされてしまいます。

そんな時に届く「あなたのことが好きです」という言葉。それは、自分では絶対に開かないと思っていたシャッターを、外からこじ開けてくれるような青天の霹靂(へきれき)」ではないでしょうか。

「自分の価値を認めてくれる人がいた!」という驚きと喜びが、まるで旅先やゲレンデで感じるような非日常的な高揚感を生み、相手が本来の何倍も素敵に見えてしまうのです。それまでしっかりと閉じていた心が「パッカーン!」と開く瞬間、私たちは一種の「恋の魔法」にでもかかったような、極端に舞い上がった状態に陥ると言ってもいいかもしれません。

頭の片隅では「これは本当なの?」「信じていいの?」という疑いもありつつ、相手に対して完全に無防備で、無批判にすべてを受け入れてしまう状態に陥ってしまうこともあるようなのです。

「開けてくれた人」が「特別な人」に感じる罠

ここで少し注意したいのは、心が「パッカーン!」と開いたとき、私たちは「シャッターを開けてくれた人=運命の人・最高に素敵な人」と誤認しやすいということです。

もし、あなたが日常の穏やかな人間関係の中にいたとしたら、それほど関心を持たなかった相手かもしれません。しかし、「あきらめていた自分」を承認してくれたという衝撃があまりに大きいと、相手を実力以上に高く評価してしまうのです。

そのため、しばらくして熱が冷めた頃に「あれ?この人は本当に私が望んでいた人なのかな?」「なんでこんな人を好きになったんだろう」と違和感を抱き、急に魔法が解けたように感じてしまうことも少なくありません。

もちろん、それでも二人の関係を良くしていこうという意欲が続くならば問題はないのですが、「好きと言われて好きになり、恋が冷めて別れる」ということを繰り返してしまうならば、このパターンをなんとかしたいと思うものかもしれませんね。


「私なんて」という遠慮が、恋の視界を曇らせる

好きと言われるまで動けない人の多くは、普段から自分を律することに長けた、思慮深い大人の女性であることが多いものです。

周囲への気配りを絶やさず、贅沢をせず、つつましく自分を整えている。その姿勢は素晴らしいのですが、その反面、「自分の本当の欲求」を後回しにする癖がついてしまっているのかもしれません。

自分を過小評価していると、無意識のうちに「素敵な人(好みの人)」を視界からシャットアウトしてしまいます。

「あの人は素敵だけど、私には不釣り合い」 「どうせ振り向いてもらえないなら、最初から見ないでおこう」

そうやって「欲しいもの」に手を伸ばす前にあきらめてしまうことが、心を守るための日課になってはいませんか?これは、傷つくことから自分を守るための防衛だともいえるでしょう。あなたにとっては、長年そうやって「最初から欲しがらないこと」が、自分を保つための最善の策だったのかもしれません。


欲しいものを手に入れられる「私」に戻るステップ

受け身の恋から卒業し、自分から「この人がいい」と選べるようになるためには、まず自分のニーズ(欲求)を叶えてあげる練習が必要です。

「ハーゲンダッツ」をあきらめない

例えば、コンビニで「濃厚なアイスが食べたいな」と思ったとき。 「ハーゲンダッツは高いから、今日はこっちの安いのでいいや」と、自動的に妥協しようとしていませんか?

もし気づいたら、そこで立ち止まってみてください。 「今日はお給料日だから奮発しよう」「明日の仕事を頑張るために、今これを選ぼう」と、自分の「欲しい」に正当な理由をつけて、あえて叶えてあげる。。。このちょっとしたしなやかさが、「私は欲しいものを受け取っていい存在なんだ」という、自分への信頼を取り戻す一歩になります。

日常の「小さなニーズ」を無視しない

物だけではありません。 「今日は少し早く帰りたい」「本当はあのお店に行ってみたい」といった、心の中に湧いた小さな声を大切にすくい上げてあげましょう。

周囲の顔色を伺って我慢するのではなく、周りの人たちとの良い関係性は維持しつつも、自分の「心地よさ」を優先してあげる。。。そうして自分自身を満足させてあげられるようになると、誰かに満たしてもらうのを待つ必要がなくなります。すると不思議なことに、自己評価は自然と、無理のない形で高まっていきます。


好みのタイプを見つけたら、心を「ロックオン」

自分のニーズを叶えることに慣れてくると、これまで無意識に避けていた「好みのタイプ」が、不思議と視界に入るようになってきます。「私なんて」というブレーキをゆるめれば、世界はもっと色鮮やかに見えるはずです。

もし素敵な人が目に入ったら、すぐに声をかけたり近づいたりしなくても大丈夫。まずは、「あ、あの人のあんなところが好きだな」「ああいう雰囲気、いいな」と思っている自分の気持ちを、心のカメラでしっかり捉えて(ロックオンして)みてください。

相手とどうにかなる前に、まずは「自分の『好き』という気持ち」をしっかり自覚して、抱きしめてあげること。それが、あなたが人生の主導権を取り戻し、幸せな恋を始めるための、最もパワフルな準備運動になりますよ。


「正しい私」を卒業して、もっと自由に愛されるために

自分を律して、正しくあろうと生きてきたあなたは、これまで本当によく頑張ってきましたね。 でも、もう「選ばれること」だけを待つ必要はありません。あなたは、自分の意思で「好き」を選び、それを受け取る力を持っています。

2026年4月5日に開催するワークショップでは、そんな「自分への厳しい制限」を外し、自分の本当の願いに素直になるための時間を過ごします。

「私には無理」という諦めを卒業して、本当に欲しい幸せをつかみ取りたい。 そんな方は、ぜひ一緒に心の整理をしていきましょう。あなたが「正しい私」を卒業して、自分から世界を愛し始める日を、心から応援しています。

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

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