あなたは、義実家(ダンナさんのご実家)に行きたくないと思うことはありませんか?
結婚したばかりでも、何年たっていても、あるいはまだこれから結婚する予定だとしても。
今日は、義実家に行きたくないと感じる理由とその対処法について、心理の面から解説します。
目次
義実家に行きたくない心理的な理由
・アウェイ感がある
・価値観の違いに戸惑う
・「家族の役割」における混乱を感じる
・家族の役割とは
・家族の役割における混乱とは
・嫁としての期待・プレッシャー
義実家に行きたくないと感じる辛さから、卒業するための対処法
・義実家に行くのが苦手だと認める
・ダンナさんに助けてもらうのは難しいと心得る
・人としての礼儀にまずは徹する
義実家を受け入れる秘訣は、大切にしてあげようとするマインド
義実家に行きたくない心理的な理由
・アウェイ感がある
・価値観の違いに戸惑う
・「家族の役割」における混乱を感じる
・家族の役割とは
・家族の役割における混乱とは
・嫁としての期待・プレッシャー
義実家に行きたくないと感じる辛さから、卒業するための対処法
・義実家に行くのが苦手だと認める
・ダンナさんに助けてもらうのは難しいと心得る
・人としての礼儀にまずは徹する
義実家を受け入れる秘訣は、大切にしてあげようとするマインド
義実家に行きたくない心理的な理由
義実家に行きたくないと感じる心理的な理由は様々ですが、中でも代表的なものをご紹介します。
・アウェイ感がある
義実家に行きたくない心理的な理由に、アウェイだと感じてしまうことがあります。
アウェイ感は、自分だけが敵地に来てしまったような感じ。ひとりぼっちで無力な自分を感じてしまい、とても不安になりますよね。
義実家に到着した途端に、ダンナさんは慣れ親しんだ家や家族に溶け込み、子どもたちは喜んでもてなされるでしょう。
知らない話題ばかりで困っているあなたに誰も気づいてくれないと、自分を仲間はずれにしているのでは?と勘ぐりたくなってしまうかもしれません。
助け舟を出してくれないダンナさんを睨みたくなってしまうのも、こんな時ではないでしょうか。
・価値観の違いに戸惑う
義実家に行きたくない理由に、価値観の違いに戸惑うからということがあります。
価値観の違いは、ときに嫌悪さえ感じさせるでしょう。
なぜなら人の価値観には、「〜〜してはいけない」などの禁止がともなっていることが多いのですが、我々は自分が禁止していることを他人が平気な顔をしてやっているのを見ると、腹が立つものだからなんですね。
その家にはその家の価値観がある、と頭で理解していても、いざ目の前で、あなたが普段から「こうしてはいけない」「こうすべき」と思ってきたことと反対のことをやられてしまうと、「それは違う」「常識はずれだ」などと感じてしまうことがあるのですね。
価値観の違いは、食事のマナーや子育ての仕方、言葉の選び方や人との距離感など、細かいことから様々感じられるでしょうから、それによって義実家のやり方に不満を感じてしまうことにもつながるのです。
・「家族の役割」における混乱を感じる
義実家に行きたくない理由には、義実家で「家族の役割」における混乱を感じるというものがあります。
・家族の役割とは
心理学でいう「家族の役割」というのは、生まれ育った家族に何かしらの問題が生じたときに、子どもは無意識のうちに役割を持つことで家族を救い、その状況を良くしようとするものです。
家族の役割には、ヒーロー(ヒロイン)、問題児、殉教者、マスコット、家なき子と呼ばれる5つがあるといわれていて、
それぞれ、
家族の希望になる(ヒーロー)、
自分が問題になることで家族の問題をかき消そうとする(問題児)、
家族のために犠牲をする(殉教者)、
おどけることでムードメーカーになる(マスコット)、
家族が自分に向けてエネルギーをかけないよう一人でなんでもする(家なき子)、
などという方法で、家族を救おうとするものなのです。
ひとり一役というわけではなく、いくつか掛け持つこともありますが、家族の役割はその後の人生において、その人の対人関係のパターンとなることが多いのですね。
・家族の役割における混乱とは
たとえば、あなたが、おどけることでムードメーカーになるマスコットの役割を持ちやすいとしましょう。
ところが、義実家にはすでにマスコットの役割を持った人、たとえばダンナさんの妹さんや弟さんなどがいるかもしれません。(マスコットはきょうだいの末っ子がなりやすいと言われています。)
すると、自分のマスコットとしての出る幕がないため、この家族に対して自分は役に立てないんじゃないか、などと感じてしまうことも考えられるのですね。
自分がこれまで持っていた家族の役割、人間関係のパターンでは、この義実家の家族を救えないと感じてしまうともいえるでしょう。
そんなふうに感じてしまうのは、あなたが誰かの役に立ちたいという優しい気持ちを抱えているということなのですが、役に立てないと感じる場には、できれば近づきたくないと感じてしまうものかもしれませんね。
・嫁としての期待・プレッシャー
義実家に行きたくない理由には、嫁としての期待を感じるのが嫌だという場合もあります。
地域や家によっては、今でも「嫁に来た」とか「長男の嫁」などという考えは根強くあり、それにともなって、嫁とはこうあるべき、という期待やプレッシャーを感じることがあるでしょう。
期待されているとき、期待に応えなければと感じやすい人は、その「期待されていること」ができているかと自分を監視してしまうので、苦しいかもしれません。
あるいは期待されていること
(たとえば嫁は誰よりも早起きして家族みんなの朝食を作るべき、など)に反発を覚えてしまうために、不平不満で苦しくなることもあるでしょう。
義実家に行きたくないと感じる辛さから、卒業するための対処法
義実家に行きたくないと感じる辛さから卒業して、楽になりたいと感じるならば、以下のことを試してみることをおすすめします。
・義実家に行くのが苦手だと認める
まずは、義実家に行くのが苦手なんだと認めることです。
義実家に行きたくないと思いながらも、そんなことを思っている自分はよくないと感じていることはよくあるのですが、
そういうとき、義実家に行きたくないだけでもストレスなのに、そう思っている自分はよくないと、自分のことを無意識のうちに心の中で責めてしまうので、これがまたストレスに感じたりもするのですね。
義実家に行きたくない、行くのが苦手。
そりゃそうだよねー、と、
まずは自分の中で認めてしまいましょう。
昨日まで他人だった人たちが今日から親戚になるなんて、それだけでも心の中では冒険なんですから、義実家に行って平静を装っているだけでも、すごいことやってると褒めていいのですよ。
義実家に行きたくないと認められたら、じゃあどうする?という前向きな検討ができたりもするのですね。
・ダンナさんに助けてもらうのは難しいと心得る
義実家で、アウェイな自分をダンナさんに助けてもらうのは難しいと心得ましょう。
ダンナさんが生まれ育った家について、あなたが居心地悪く感じることも、そこに慣れ親しんだ彼にとっては何の問題もないと感じることが多いので、彼にあなたの気持ちを理解してもらうのは難しいのですね。
理解してもらおうとすると、そのつもりがなくても義実家の悪口を言っているように捉えられてしまい、彼との関係がギクシャクしてしまうことも。
しかも義実家との関係は、繊細な心の機微に関するものが多いのです。
女性の心に丁寧に寄り添うことが得意なダンナさんであればいいのですが、そうでないと、不必要にダンナさんへのガッカリ感を募らせてしまいますから、それは悲しいことです。
・人としての礼儀にまずは徹する
うまくやれるか分からない相手には、人としての礼儀にまずは徹してみると、関係悪化を食い止められることが多いようです。
あいさつをする、ありがとうを言うなど、赤の他人に対してなら当たり前にできることも、義実家にできない(やりたくない)と感じることもあるものです。
そんなことをやりたくないと感じるほど、孤独で悲しい気持ちだと、誰かに気づいてほしいからかもしれません。
しかし、その傷ついた気持ちは、できれば信頼できる人やカウンセラーなどに話して、受け止めてもらうことがおすすめです。
義実家を受け入れる秘訣は、大切にしてあげようとするマインド
義実家への苦手意識を手放して、義実家を受け入れる秘訣は、大切にしてもらおうとするのではなく、大切にしてあげようとするマインドです。
とはいえ、「なんで私が?」「こっちが大切にされるべき」「そんなことなら関係を切ってしまいたい」などと感じることもあるでしょう。
そこには、「(義理の)親なんだから」「常識はこうだ」など、子の立場や正しさを押し出したい気持ちがあふれそうになっているのかもしれません。
これまであなたがひとりで頑張ってこられたのだとしたら、自分のやり方を曲げてまで、相手を大切にしたいなんて、なかなか思いませんよね。
だってそんなことをしたら、今まで自分がやってきたことが間違っていたように感じ、自分の人生を否定するようで、いたたまれませんから。
そんなときは、自分の心に向き合い、見つめていくという方法もありますよ。
頑張ってきた自分や、辛かった過去を様々な角度から見ていき、承認していくことで、
「できればみんなと仲良くしたいんだ」とか「私の一言や小さな笑顔で、人を幸せにできるんだ」なんて気づけるようになったとしたら、
義実家に限らず、あなたの人生で関わる人たちとの関係が、変わってきそうな気がしませんか?
心と向き合い、自分を見つめ直すのがひとりでは難しいときには、私たちカウンセラーにも頼ってくださいね。
あなたが色んな人たちと、大きな抵抗もなく、笑顔で接することができるとしたら、どれだけ身体の力が抜けて楽になるでしょうか。
そのときあなたは、どんな微笑みを、大切な人たちに向けているでしょうか。
笑顔でいるあなたを想像しながら、優しく温かな人づきあいをぜひ手に入れてくださいね。
ご参考になりましたら幸いです。