良い奥さんになろうとすると鬼嫁になってしまう心理

みなさんは、ダンナさんにとって良い奥さんになろうとしてきたはずなのに、気づいたら鬼嫁になっていた、なんていうことはありませんか?

鬼嫁といっても色々な鬼嫁さんがいらっしゃるかと思いますが、今日は、普段は穏やかなのに時々大爆発するなど、おこりんぼさんの鬼嫁になってしまう心理について考えていきます。

目次

良い奥さんになろうとすると、おこりんぼさんの鬼嫁になる心理

良い奥さんになろうとするほどおこりんぼさんの鬼嫁になる心理として代表的なのは、「良い奥さんになるには我慢しなければならない」というものです。

思い通りにならないことがあっても、ぐっと我慢。
文句も言ってはいけない、いつもにこやかで、ダンナさんのよくない面が見えたとしても見ないふり。

そんな我慢を続けている状態は、たとえて言うならば、普段自然にやってる息(呼吸)を止めてしまっているようなもの。
私たちは誰でも、そうそう長く息を止めることはできませんから、何十秒か経つうちに、もう無理!というところでプハーっと息が出てしまいますよね。

それと同じように我慢というのは、小さな不満を飲み込んで飲み込んで、もう無理!というところでプハーッと怒りが出てしまうようなのです。

良い奥さんになるために我慢が必要だと思い込んだ原因

良い奥さんになるために我慢が必要だと思い込んだ原因として、子どもの頃からの習慣が影響しているかもしれません。あなたは良い子になろうと一生懸命に我慢をしてきたおぼえがありませんか?

遊びたいのを我慢して勉強したり、きらいな子の悪口を我慢したり、やりたくもない係や委員を我慢してがんばったりすることで、親や先生に褒められたりすることが続くと、私たちは大切な人とうまくやっていくためには我慢をすればいいんだと思い込んでしまったりするのです。

結婚するとあなたの大切な人はダンナさんになりますから、そのダンナさんとうまくやっていくためには我慢する必要があると、いつの間にか信じ込んでしまっていると言えるのかもしれません。

良い奥さんになるために我慢することの他の問題点

良い奥さんになるために我慢すると、怒りがたまってしまうことのほかにも問題点が考えられます。いくつか例をご紹介します。

本当の自分を愛してもらえている気がしない

良い奥さんになろうと我慢して、良い人や聞き分けのいい人を演じると、そういう良い人だからダンナさんは私のことが好きでいてくれているんだろうと感じてしまうことがあります。それはつまり、本当の私を見せたらきっと嫌われてしまうという思いとなり、ますます良い奥さんを演じなればと感じてしまうことがあるのです。

自分ばかり我慢していて損だと感じる

良い奥さんになろうと我慢し続けていると、私ばかり我慢していて損だと感じたり、ダンナさんは夫婦仲を良くするために協力的じゃないと感じて、自分は愛されてないと感じてしまうことがあります。

ダンナさんにあなたの思いが伝わらない

私たちは、自分が何を我慢しているのかを相手に伝えることがほとんどありませんよね。そのため、あなたがダンナさんに本当はどうしてほしいと思っているのかなどが、まったく伝わらないのですね。

ダンナさんも、もしかしたらあなたのために何かをしてあげたいと思っているかもしれないけれど、あなたの本心がわからないのでどうしようもないのかもしれません。

おこりんぼさんの鬼嫁を卒業し、もっと仲良しのパートナーシップを手に入れるための対処法

おこりんぼさんの鬼嫁を卒業し、もっと仲良しのパートナーシップを手に入れたいと思われるなら、次の対処法をためしてみることをおすすめします。

不平不満を飲み込んでいることに気づく

良い奥さんになろうとする人は、これまでも立派な人になろうと努力されてきた方であることが多く、我慢が板についているかもしれません。
すると、自分が我慢していることになかなか気づかないものなのですが、「あ、今、私は我慢した」などと、自分の我慢に気づくことが大切です。
我慢したことに気づくと、次のステップに進めますからね。

何を我慢したのかを自分にやさしく聞いてあげる

あなたは何を我慢したのでしょうか?
本当はダンナさんにこうしてほしかった、あるいは、こうしてほしくなかった、だけど、そう言えないから我慢したはずですよね。

あなたは本当は彼に、どうしてほしかったのでしょうか?時間をかけてもいいので、ゆっくり考えてみてくださいね。

我慢することに慣れてしまうと、自分がいったい何を我慢したのかわからなくなってしまいます。
でもあなたの思いは大切にされるべきものですよ。

ダンナさんに話せる範囲で話す

本当はこうしてほしかった等、何にあなたが我慢していたのかがわかったら、それを言える範囲でダンナさんに話してみましょう。
このとき、「私」を主語にすると、相手を責める言い方になりづらいので、ためしてみてくださいね

たとえば、ダンナさんの夕飯をあなたが用意していたのに、彼は外で食べてきたということがあったとします。

食べて帰るなら、前もって教えてよ!
と言いたかったけど、あなたは我慢したとします。

このとき何を我慢したのかというと、食事をして帰るならば、前もって言ってほしいということだったかもしれません。
前もって言ってくれれば、作ったダンナさんの夕飯を無駄にしなくてよかったからです。

せっかく作った夕飯が無駄になって、悲しい思いをしなくてよいからです。

食べて帰るなら、前もって教えてよ!
というのは、主語が省略されていますが、命令形ですので主語は「あなた」であるといえます。
主語が「あなた」になると、ケンカ腰で相手を責めているように感じてしまいます。
責める口調は相手が耳を塞ぎたくなってしまうので、言い合いになったり、相手が口をきいてくれなくなったりする可能性があるので、おすすめできません。
特に、何を感じたのかの主語を「私」にして伝えると、

せっかく夕飯を作ったのにあなたが食べて帰ってくると、【私はがっかりする】の。
だって、あなたの好きなものを食べてもらいたくて頑張って作ったから。これからは、食べて帰るときは前もって教えてもらえますか?

などと言えるかもしれませんね。

我慢を手放す秘訣は、良い奥さんより、わかりやすい奥さんになろうとすること

我慢を手放す秘訣は、良い奥さんより、わかりやすい奥さんになろうとすることです。

わかりやすい奥さんとは、何が好きで何が嫌いで、ダンナさんに何を望んでいるのかがわかりやすいということ

あなたの思いをダンナさんになんでも言える関係は、ストレスがとても少ないといえます。
ただし、相手を責める口調や相手を傷つけることは、言い方を考えたり、本当に言うべきことなのかを考えたりする必要がありますね。

そうやって丁寧に伝えようとすることは、ダンナさんを愛することでもあるといえると思うのです。

我慢をやめて、ダンナさんを愛そうとしてみてくださいね。

我慢を手放すことは、これまでの生き方を大きく変えることにもなり抵抗を感じるかもしれません。

ひとりでやるのが難しいときには、信頼できる人に支えてもらってくださいね。

あなたの幸せなパートナーシップを心から応援しています。

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

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