あなたは、今の結婚がうまくいかないのは、好きじゃない人と結婚したからだ、と思うことがありませんか?
大恋愛の末に結婚したのであれば、きっと幸せになれただろうに、と思うかもしれません。
今日は、好きじゃない人と結婚したから上手く行かないと思う心理的な理由と、それでも幸せになるにはどうしたらいいか、についてご紹介します。
好きじゃない人と結婚したから上手く行かないと思う心理的な理由
好きじゃない人と結婚したから上手く行かないと思う心理的な理由は、いま現在ふたりが仲良くないことについて、どうにもならない絶望感があるからと考えられます。
人が絶望するのは、できる限りのことをやり尽くしたけれど、状況がよくなる兆しがないときではないでしょうか。
きっとこれまでたくさん、色んなことをためして、二人が仲良くやっていける道を探してきたのかもしれません。
好きじゃない人と結婚したとしても、それは過去のことですから、残念ながら過去は変えられませんので、
「うまくいってないのは仕方ないよ、だってもともとそんなに好きじゃなかったんだから。」
と、あきらめるように自分に言い聞かせているともいえるでしょう。
本当に好きじゃない人と結婚したのか?
好きじゃない人と結婚したと思っている人は、本当に好きじゃない人と結婚したのかというと、もちろんそういう方もいらっしゃると思います。が、そうではないケースもあると思うのですね。
ある時期、すごく好きだったこともあったかもしれませんが、そんなことは忘れてしまっていたり、あるいは好きだったとは認めたくないということもあるかもしれません。
本当に好きでもない人と結婚したとしても、「親が気に入っているから」「経済的に安心できそうだから」「社会的なステータスが手に入るから」などなど、その人と結婚することに、なにかしらの利点があると思って結婚したかもしれないですよね。結婚の理由は人それぞれですから、良いも悪いもないと思います。
いずれにしても今わかるのは、現在はパートナーを愛してはいない、ということでしょう。
好きじゃない人と結婚したら本当に上手く行かないのか?
好きじゃない人と結婚したら本当に上手く行かないのかというと、そうとは言い切れないでしょう。
結婚したときに好きだったかどうかは過去のことであり、いまふたりが仲良しで幸せかどうかは現在のことだからです。
あなたがパートナーと仲良しで幸せを感じられるかどうかは、あなたがパートナーを「今、愛しているか」によるのだと心理学では考えられているのです。
「愛している」とは
「愛している」とは、「大好き」という気持ちでいるだけでなく「愛するという行動」をしていることでもあります。
愛するという行動とは、たとえば
- 相手を大切にする
- 相手の話をよく聴こうとする
- 相手の気持ちを理解しようとする
などなど。
出会ったころのラブラブな二人ならば、自然とやっているようなことです。
ラブラブな時期が最初からなかった二人、あるいはもうとっくにラブラブな時期は終わってしまった二人などは、「自然と」愛することは難しいと感じるかもしれません。
愛することは、意識してできるもの
愛することは、自然とやれなくても、意識してできることでもあります。
意識して愛するとは、当たり前ですが嫌々やることではありません。
好きでもないのに好きなフリをすることでもありません。
上で書いたような行動を、
あえて「やってみよう」と思い、その思い通りに「やってみる」「やり続ける」ことなのです。
結婚してから仲が悪くなってしまったカップルが、もう一度仲良しになろうとする「夫婦仲の再構築」をする場合など、意識して愛することが重要な方向性でもあります。
出会ったころのロマンスの時期に感じるラブラブな思いは、誰しも時間が経つと薄らいでいくものでしょう。
しかし意識して愛そうとすることで、またロマンスを感じることができ、出会った頃よりも、もっと強い絆を感じられるようにもなるのですね。
そうなると、意識して愛さないなんて、もったいない、なんて思う方もいらっしゃるくらいです。
なぜなら、自分次第で幸せなパートナーシップが手に入る可能性が高まるからなんですね。
なぜ意識して愛するとロマンスが復活するのか?
意識して愛することで、なぜロマンスが復活するのかというと、それは心のしくみを利用するからです。
心には与えれば与えるほど増えるという法則のようなものがあります。
この法則は、物理的なものとは真逆です。
物理的なもの、たとえばお金は、お財布から出して人にあげればあげるほどお財布の中のお金は減ります。
心理的なもの、たとえばやさしさは、相手にあげる(やさしさをあげる=やさしくしてあげる)ほど、あなたの中のやさしさが減って、あなたは意地悪な人になるでしょうか?
そんなことはありませんよね。
人にやさしくしてさしあげるほど、あなたはやさしい気持ちになる(=やさしさが増える)、つまり心はあげればあげるほど心の中のものが増えていくのです。
あなたがパートナーを愛すれば愛するほど、あなたの中に相手を思いやる温かな気持ちや愛情が増えていくといえるのです。
幸せになる秘訣
私たちが幸せになる秘訣は、「愛するもの(対象)を持っていること」であると言われています。
趣味でも、ペットでも、推し活でも。
「これが大好き!」と思えるものがあるときに幸せだと感じるのですね。
パートナーシップで「幸せだな」と感じるときとは?
パートナーシップで「幸せだな」と感じるときも同様です。
「相手を愛しているとき」にもっとも幸せだと感じるようなのです。
「相手に愛されていると感じるとき」ではありません。
今のパートナーを愛していない/愛せないとき
今のパートナーを愛していない、あるいは愛せないと思うならば、お別れすべきなのでしょうか?
もちろんお別れして、新しいパートナーと出会うこともひとつの方法でしょう。
ただ、とても大切なことは、どのようなパートナーが相手であっても、出会ってすぐのラブラブな時期が過ぎた頃には、やはり意識して愛すべきときがやってくる、ということです。
パートナーを愛することは、自分を愛すること
心理学では、パートナーを愛することは、自分を愛することとイコールだといわれています。自分を大切にできている人ほど、パートナーを大切にできるといえます。
意識して愛せない/愛そうと思えないとしたら、その理由は、実は自分自身を愛することができていないからといえるのかもしれません。
たとえば、あなたは何か不平不満があるときに、自分の心にきちんと向き合って、心の声を聴いてあげているでしょうか。
自分に厳しい人の中には不平不満があっても「そんなことは思っちゃいけない」などと、心に蓋をしてしまう人がいます。そうだとしたら、あなたはあなた自身の思いさえ大切にしてあげていないといえます。
そのような状態で、パートナーの思いを大切にできるでしょうか?私たちは、自分自身にやっていることは、自覚せずともパートナーにも同じことをやっているといえるのですね。
これまでずっと自分自身に厳しくしてきたのだとしたら、まずは自分が本当は普段から何をしたいと感じているのかなど自分の心にきいてみて、自分自身を大切にしてあげられるようになるといいかもしれません。
相手が誰であったとしても、ラブラブなロマンスの時期が過ぎる頃には、相手を意識して愛することが夫婦仲を維持する秘訣といえるでしょう。そのためにも、まずは自分に向き合ってみてもいいですね。
そんなことをしているうちに、今のパートナーとの関係が良くなるご夫婦はたくさんいらっしゃいます。「結婚したときはたいして好きじゃなかったけど、今はパートナーが大好き」と笑顔で口にされる方々です。
あるいは、自分を大切にできるようになったら、今のパートナーが真実のパートナーではないと確信し、新たな人生を歩むことに決める方もいらっしゃいます。
ご自身の心と向き合うのはひとりでは難しいときもあるので、その際はぜひ信頼できる人に支えてもらってください。
私のカウンセリングでも、サポートさせてもらいますね。
ご参考になりましたら幸いです。