夫婦関係を修復したいけどダンナさんに話しかけられない!?その原因の心理解説と対処法です

夫婦関係を修復したいとお考えのみなさん、なかなかダンナさんに話しかけられないと思うことがありませんか?
コミュニケーションを取ることが大事だと思いつつも、ついダンナさんのことを見て見ぬふりをしてしまったり。
これじゃあ修復どころじゃない、と思うものの、どうしたらいいかわからない、なんて思うことがあるかもしれません。
今日は、夫婦関係を修復したいけどダンナさんに話しかけられない心理的な理由と、その対処法についてご紹介します。

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1. 夫婦関係修復中に、ダンナさんに話しかけられない心理的な原因を解説します
夫婦関係修復をしたいけど、ダンナさんに話しかけられないと感じる心理的な原因として、代表的なものは、頭では「修復したい・しなくちゃ」と思っているのに、気持ちがついていかない、というものです。
私たちの心は、頭(顕在意識)で考えることと、頭ではわからないけれど気持ちとして(潜在意識等の無意識で)感じることがあり、それらが一致しないことがあります。
「夫婦関係を修復しなきゃ、でも気が乗らない」
「ダンナさんとコミュニケーションとらなきゃ、でも話しかけたくない」など。
気が乗らないのには理由があるはずなのですが、
私たちはその理由を、「そんなことを考えていても仕方ない」などと、考えないようにしてしまうことがあるのです。
考えても仕方ないと思うことというのは、思い出すと苦しくて仕方がないが、今は対処のしようが無いので「考えても仕方ない」というものです。
たとえばダンナさんが浮気をしたことを例にするとします。浮気自体は許せないと思いつつも、ダンナさんとの話し合いの末、相手の人とは別れてもらったし、「これからは浮気しないし申し訳なかった」とダンナさんが頭を下げたし、だから今回の件は許そうと決めたんだ、とあなたが思ったとします。
浮気をしたダンナさんのことを許そうと思うのは簡単なことではありませんから、ここまでの道のりは大変だったと思います。
そんなあなたは、頑張り屋さんで素晴らしいと私は思うんです。
ただ、頭では彼を許そう、夫婦仲を修復しよう、と思ったとしても、やはり彼が浮気をした事実を思い出すと、腹が立つし悲しいし、やり切れない思いがたくさん出てくると思うんですね。
それらをすべて、「考えても仕方ない」と心の奥にしまい込んでしまうと、考えることはしなくて済むとしても、やっぱりやり切れない思いはどうしても残るんです
そのやり切れない思いが、ダンナさんに話しかけようとするときに心の中でブレーキを踏むので、話しかけられないのだ、と考えることができるのですね。

なぜやり切れない思いがあるまま、夫婦関係の修復を進めようとするのか?

ダンナさんへの怒りや悲しみなど、やり切れない思いがあるのに、それでも夫婦関係の修復を進めようとする理由として、ひとつには、あなたが自分自身の辛い思いを過小評価してることがあげられます。
傷ついた心を優しく癒やしてあげるのではなく、
放っておく、見ないことにする、など、自分自身の辛い思いを小さく見積もって、苦しくても我慢して努力することが当たり前になっているのかもしれません。
これまでもそうやって頑張ってきたし、そうまでしなければ自分という人間は役に立たなくなってしまう、などの怖れがあるともいえるのです。
いつも誰かに認めてもらえるよう、自分のことはいいからと、苦しくても我慢して目の前のことに力を尽くしているということが考えられます。

やり切れない思いには、自分を責めたい気持ちがあることも

やり切れない思いには、たとえばダンナさんの浮気などのように、彼に対する怒りや責めたい気持ちだけでなく、自分自身を責めたくなる気持ちの場合もあります。
たとえば私の個人的な話で恐縮ですが、私と夫との仲が最悪になったきっかけは、不妊治療がうまくいかず、私の年齢なども鑑みて子どもを持つことをあきらめなければならなかったことにありました。
子どもが持てない悲しさもありましたけど、夫に子どもを持たせてあげられない罪悪感から自分をひどく責めてしまい、こんな私は夫の妻である資格はないなどと思ったので、まったく夫に近づけなくなってしまったんですね。
その他にも、女性の側の不倫だったり借金だったり様々な理由で、自分はなんて事をしたんだというやり切れない思いを持ちつつ、夫婦仲の修復に取り組もうとされている場合があるのです。
2. ダンナさんに話しかけられない状況を卒業し、夫婦関係修復を一歩進めるための対処法
夫婦関係を修復すると決めてからも、普通に声をかけられるようになるまで時間がかかることはよくあること。焦らずあなたのペースで進めてください。
そんな中でも、ダンナさんとなんとか修復に向けて一歩近づいてみたい、関係性を変化させたい、などと思われるならば、以下のことを試されると良いでしょう。

最初は声をかけるだけかけて、相手の反応を見ない

まずは、ダンナさんに声をかけることだけを目標にして、声をかけるだけかけて相手の反応を見ないことです。
たとえば、ひとこと「おはよう」と言って、彼を見ずに隣の部屋に行くなど。
これは、ダンナさんの反応を見て「不機嫌そう」「迷惑そう」などとネガティブな印象を感じるのを防ぐためです。ネガティブな印象が気になりだすと、声をかけたくなくなってしまいますからね。
ダンナさんがどんな顔をするだろうとあなたが不安を感じているほど、彼の表情は曇って見えることがあるのです。心の投影というしくみなのですが、あなたの心の中の状況が、彼に映し出されて見えてしまうからなんですね。
ダンナさんは、どう反応したらいいか迷っているだけということもあるので、彼の表情にまずは一喜一憂しないで声をかけてみることが大切なのです。
かける言葉は「おはよう」「いってらっしゃい」「おかえり」など、言いやすいものから。
「今日は寒くなるみたいだから、気をつけてね」「お風呂にお湯入れといたよ」
など、ダンナさんへのやさしい気遣いを伝える言葉であれば、より良いでしょう。
声をかけられたことで、あなたに「気にしてもらっている」というポジティブな印象がダンナさんに伝わるでしょう。
これによって、夫婦関係に良い変化がすぐに現れることはまずないでしょうが、二人の関係修復の大切な準備運動くらいになるはずです。
ただ、言い方には気をつけてください。
吐き捨てるように言ってしまわないよう、できるだけやさしく。

次に、笑顔をむける

ダンナさんにただ声をかけるだけなら無理なくできるようになったならば、次は声をかけてから笑顔をむけてみましょう。
楽しくもないのに笑顔?とか、
なんで私からばっかり?などと思うかもしれません。
すでに関係が悪くなってしまった夫婦にとって、二人の距離を置くのは簡単なのです。
心理学では「距離を置くか、愛を選択するか」などという言い方をすることがありますが、どちらにしても夫婦関係修復のリーダーシップを取るのは、繊細な感情をキャッチするのが得意と言われる女性のほうが上手なようです。
距離を置くというのは、顔を見ない、笑わない、やさしいトーンで声をかけない、話しかけないなど、仲良くなろうとしない態度全般です。
距離を置かずに、あなたが愛を選択しようとすると、その瞬間は「いやだな」などと感じるかもしれませんが、愛を選択した後は、あなたの気分はいいはずなのです。
なぜなら、私たちの心には「愛」と呼べるものを相手に向けて与えていくことで、「自分が」いい気分になるという法則のようなものがあるからなのです。(逆に、距離を置くほど嫌な気分を感じやすいのです。)
なので、まずは自分のためでも構わないので、彼に笑顔を向けてみませんか。
時間はかかったとしても、また、ダンナさんがあなたの笑顔を快く受け取れる心理的状況に今はなかったとしても、あなたが愛を選択したこと、夫婦仲修復のリーダーシップをとってくれていることを、ダンナさんは多くの場合薄々気づくものなんですね。
こういうことの積み重ねが、本当に心の距離の近い夫婦になっていくための基礎固めになりますし、かつ今後より良い夫婦仲を維持するのに役立つものといえます。
3. 夫婦関係修復に向けてダンナさんに話しかける秘訣は、愛を選択する意識を持つこと
夫婦関係修復に向けてダンナさんに話しかけられるようになる秘訣は、愛を選択する意識を持つことです。
ただ、頭ではわかるけれど、どうしてもやる気になれないということもあると思います。
「もう前を向こう」「修復しよう」と思っても、過去にダンナさんとの間で傷ついた経験が頭をよぎると、身動きできなくなることもあるでしょう。
すると「私から近寄るなんて腹が立つ」「あっちがもっと努力すべき」など、愛を選択しなくていいと思えるもっともな理由ばかりが浮かんできてしまうものです。
そんなときは、「自分の心」に目を向けて、自分を見つめ直していくことがおすすめです。
たとえば、過去の経験を見つめ直して「私はやり切れない思いをたくさん我慢してきたけど、それも大切な人を大切にするための、自分なりの方法だったんだよな」
なんてふうに思えるなら、自分の温かな気持ちを相手に向けることに対する抵抗感も、やわらいでいくと思いませんか?
そんな皆さんの心と向き合うプロセスを、私はカウンセリングの中でご提供することもあるんですね。
あなたが、本来持っている温かな気持ちを、ダンナさんに躊躇なく思いっきり表現できるようになること。
そんな自分になれたら、どんな夫婦関係になれると思いますか?
あなたにとっての幸せな夫婦関係や、愛を選択できる自分をイメージしながら、ぜひ自分自身と向き合って、親密で喜びあふれるご夫婦になっていただければと思います。
何かのご参考になりましたら幸いです。

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

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