カウンセリングサービスの帆南尚美です。
ブログにお越し下さり、どうもありがとうございます。
1対1で人と話をするのはまだしも、複数の人と話すのは苦手だ、という方がいらっしゃいます。
たとえば食事会など、一つのテーブルを囲んで仲良く話のできる状況であっても、なぜか一人だけ口数が少なくなり、ほぼずっと聞き役に徹してしまったりします。
たまに話をふられると、何と答えていいのか、しどろもどろで一言二言口にするのがやっと。
そしてようやく帰宅すると、どっと疲れが出たりします。
私は1対1ならいいんだけど、複数の人と話すのは苦手なんだな、と思っているかもしれませんが、なぜ複数が苦手なのでしょうか。
1対1で話すときと複数の人と話すときの違いといえば、複数の場合は、四方八方から人に見られているということでしょうか。
死角がないといいますか、ちょっとでもダメな自分が表に出れば、誰かに気づかれてしまうかもしれません。隠し通せないのではないかという怖れが出るのかもしれません。1対1ならどうにか隠し通せるかもしれないのに。
では何を隠したいのかといえば、それはほとんど全ての自分・・かもしれません。
自分の本性を見せられない、見せたら嫌われるか、少なくともひかれるだろうと思っているのかもしれません。それだけ自分で自分を悪いもののように思っているということかもしれないですね。
そしていつも相手の反応を注意深く観察し、自分の言葉で相手から嫌われないかビクビクしていたりしないでしょうか。相手が複数だと、1人ずつの表情や反応をチェックすることは容易にできないため、怖くて何も言えなくなったりするかもしれません。
別の見方をすると、あなたはそこにいる一人一人を全員楽しませてあげて、全員が自分のことを好きになってくれない限り、何かを発言する資格が無いと思っていたりするかもしれません。
でもそれは、そもそも無理ですよね。
無理なことをやろうとすると無口になるし、やっぱりやれなかったと自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
そのようなあなたは、1対1が得意というわけではなく、複数よりかはマシ、、ということなのかもしれません。
人と話すのがそもそも苦手なのかもしれません。
ところが、そのまま、ありのまま、力の抜けたあなたでもしいられるとしたら、きっともっと楽になるのではないでしょうか。
よく見せようと思ったり、ダメなところを隠そうと思うと、余計に緊張します。
そして、人は何も隠していないほど、他の人に好かれるようです。
自分ってこんなダメなことを考えているんだとか、こんなふうに思っているんだ、ということをコミュニケーションできるようになると、あなたの真摯で誠実なところに人は魅力を感じるのではないでしょうか。
あなた自身も、誰かがサイボーグみたいに欠点ゼロより、ダメなポイントをさらけ出して話してくれるほうが、安心していられると思いませんか?
そんなことを思いながら、もう少し、自分のイケてない点を見せることを自分に許してみると、人と話すことも楽にできるようになっていくのではないかと私は思っています。
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