「愛想がない」を心理解説

職場でも恋愛でも、愛想がないと損をすると言われることがあります。
愛想がないと言われる人の心理を解説します。aiso_small

愛想がない人とは
そもそも愛想とは、人に接するときの態度のことをさしたり、人当たりのいい態度・相手にいい印象を与える態度のことをいいます。
もしあなたが「愛想がない」と言われるとしたら、あまり良い印象を人に与えていないのでしょうか。

顔が無表情

面白くもないのに笑えるか!と思うこともあるかもしれませんが、愛想がないと言われる人の多くは顔が無表情であるとか、笑顔が少ないことが考えられるのではないでしょうか。
笑顔というのは、手っ取り早く人にいい印象を与えられる手段でもあるかもしれません。

素っ気(そっけ)ない態度

たとえば「週末は何をしていたの?」と聞かれて「別に」とか「家にいました」のようにひと言だけで済まそうとしたり、「みんなでランチに行きましょうよ」と声をかけられたら「私はいいです」とあっさり断ったり。「だって週末は何もすることなかったし」とか「人とランチに行くと疲れるからイヤだ」などという思いに悪気はないものの、相手に「冷たいなぁ」などと思わせてしまうことがあるかもしれません。

愛想がないと言われやすい人の心理
「冷たい」とか「思いやりがない」というような印象を与えてしまうかもしれない「愛想がない」と言われやすい人は、本当に冷たく思いやりがないのでしょうか。

楽しい気持ちが伝わらない

笑っている人が、みんな満面の笑みをたたえているわけではありません。口元だけちょっとひねってニヒルな笑みを浮かべている人もいれば、心の中だけでクスッと笑っている人もいるはずです。
自分としては楽しく笑っていたはずなのに、「あなたって笑わないのね」と言われてショックを受けた方もいらっしゃるかもしれません。

好きだという思いが届かない

愛想がないと言われる人であっても、できれば友だちを作ったり親しい人が欲しいと思っている人もいらっしゃるのではないでしょうか。にもかかわらず、冷たい人とか、一匹狼のように見られることがあるかもしれません。親しくなりたい気持ちが相手に届きづらく、もどかしく感じることもあるかもしれません。

話しかけ方がわからない

周りからは分かりづらいかもしれませんが、愛想がないと言われる人は、実は緊張しているだけだとか、どうやって話しかけたらいいのかわからず悩んでいるということもあるでしょう。
愛想がない人が相手に与えやすい印象
愛想がないと言われる人は、人に対して
・話しかけづらい
・怒っているみたい
・感じが悪い
などという印象を与えやすいかもしれません。
これらは多くの場合、
・話しかけづらいから嫌だ
・怒っているみたいで嫌だ
・感じが悪いから嫌だ
というように、「嫌だ」というネガティブな印象と言えるかもしれません。
なぜ話しかけづらい・怒っているみたい・感じが悪いと思うときに、それが嫌だと感じるのかといえば、
人は誰でも「できればあなたと仲良くしたいから」ではないでしょうか。あなたと仲良くしたいけれど「それが叶わない」ので「嫌だな」と感じると言えるかもしれません。

愛想がないと言われやすい人によくある傾向とその心理
では、愛想がないと言われる人によくある傾向をみていきましょう。

コミュニケーションが苦手

誰かに話しかけられたときに、素っ気なくひと言で返してしまうのは、たくさん話すのが面倒だと感じることもあるかもしれませんが、思ったことを言葉にするのが苦手とか、言いたいことを言ってはいけないのではないかと感じることもあるでしょう。
自分の考えていることを口にすることを、無自覚に禁止していると言ってもいいかもしれません。

感情を出すのが苦手

嬉しい、楽しい、悲しい、寂しいなど、自分の感情を表現することを、いつの間にか自分に禁止していることがあります。
喜ぶことを遠慮しないといけなかったり、辛くても誰にも助けを求められなかった経験などから、感情を出すという許可が自分に出せない状況かもしれません。

人に近づくのが苦手

親密感を感じるには、誰かに物理的にも近づき、心理的にも近づく必要がありますが、誰かに近づくことが居心地が悪く、「やっぱりひとりが楽」という状況もあるでしょう。
人に近づくことで安心を感じるよりも、傷つけられるんじゃないかとか、嫌われるんじゃないか、などのネガティブな思いを持ちやすいかもしれません。
愛想がないと言われる人が、人とうまくやる方法(対策)
笑顔を増やす、言葉を丁寧に増やす、コミュニケーションを学ぶ、感情の出し方を学ぶなど、愛想をよくするための方法はさまざま考えられますが、それらは今のあなたの状況が「良くない」という前提で行ってしまうことかもしれません。
すると、なかなか変われない自分に嫌気がさしたり、自分を嫌いになってしまいかねません。

不愛想を受け入れ、笑い飛ばす

愛想のない自分にダメ出しするのではなく、そんな不愛想を受け入れ、笑い飛ばすこともできるのではないでしょうか。自分で笑い飛ばせなければ、誰かに笑ってもらうのでも大丈夫です。
どちらにしても、少し勇気がいるかもしれません。

「私は愛想がないって言われてまして」
「必死に笑ってるつもりなんですけど、『怒ってるの?』なんて言われるんです」
などなど、普段どおり真面目な顔をして言ってみてもいいかもしれません。
愛想がないことをすぐに変えるのは難しいかもしれませんが、そんな自分を「良くない」という評価から「それでもいい」という評価に変えるのは、自分の気持ち次第と言えるかもしれません。
人は、自分でダメだなと感じていることを素直に表現してくれる人に安心感をおぼえるようで、
「私も同じ」とか「そういうことあるよね」など、共感してくれるかもしれません。
そのようなところから、一歩ずつ、人と近づき仲良くなることに慣れていくのもいいかもしれません。

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

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