カウンセリングサービスの帆南尚美です。
ブログにお越し下さり、どうもありがとうございます。
パートナーとの間でも、友だちであっても、家族であっても、気持ちを伝えるにはコミュニケーションが大事だといいますが、
思ったことを何でもかんでも口に出したら相手の怒りを買って酷い目にあった、ということもあるかもしれません。
自分は正直に言っただけ、あるいは正しいと思ったことを伝えただけなのに、こんなことになるなら言わなければ良かった、と思うかもしれません。
そのようなとき、私たちはもしかしたら
自覚しないうちに攻撃のためのコミュニケーションをしていたかもしれません。
あなたが悪い、とはっきり言ったわけではないが、そういう意味だった、と後から考えてみるとわかることもあります。
攻撃を目的にしない、真実のコミュニケーションとはどのようなものでしょうか。
自分の心が「本当に伝えたいこと」、それを正直に伝えることなのだと思いますが、
自分が何を伝えたいのかは、自分でさえ分からないこともあると思います。
そのようなとき、相手への言葉が「私メッセージ」になるよう気を付けてみるのもいいかもしれません。
何で「あなたは」そういうことを言うのよ!
いつも「あなたは」そうだわ。
というようなものは「あなたメッセージ」と言ったりするようですが、
これを「私メッセージ」にすると、
「私は」あなたがそういうことを言うと悲しい。
「私は」もっとあなたと色々な話をしたい。
というようになるかもしれません。
だいぶ相手に伝わりやすいと思いませんか?
この場合につい言ってしまいそうになるのは、
「私は」あなたのせいで、いつもイライラするのよ!
というような、怒りのコミュニケーションかもしれません。
せっかく「私メッセージ」であったとしても、これでは相手が聞きたくなくなってしまい、結局言いたいことが伝わらない、ということになってしまうかもしれません。
心理学では怒りは感情の蓋と言います。
本来の感情を抑え付けている蓋です。
その下で抑え付けられている感情は、
分かって欲しい、助けて欲しい、愛して欲しい、のどれかだと言われています。
怒りを伝えるのではなく、「その下にある感情」を「私メッセージ」で話してみると、
相手に伝わりやすいのではないかと私は思います。
人と話をするときに、あなた本来の優しさや聡明さ、思いやり深さが伝わらない、と悩むことがあるとしたら、こんなちょっとした工夫をするだけで、大きな変化が起きるのではないかなと、私は思います。
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