カウンセリングサービスの帆南尚美です。
ブログにお越し下さり、どうもありがとうございます。
学校でも職場でもご近所さんの集まりでも、大勢の人がいる中で自分が一人ぼっちだなぁと思うことがあるかもしれません。
周りに沢山の人はいるけれど、自分と関わってくれる人がいない、
誰も私に興味がない、
あるいは多くの人が私を嫌っているに違いない、
だって誰も話しかけてくれないから。
私を見る目が冷たいから。
私に対する言葉が優しくないから。
自分の一挙手一投足、人にダメだと指摘を受けそうなところを自分で責めてみる。
そんなとき、あなたはうらめしそうに、仲良く喋っている友だち同士の人たちを見ているかもしれません。
私もあの中に入ってみたい、
いや、別に入りたい訳ではないけれど、友だちが沢山いるという感覚を味わってみたい、
人から好かれてみたい、
人から嫌われない自分になってみたい、
一人でもいいから親しく話せる人が欲しい、
でもこんな私では無理だろうな、などと、
ぐるぐるぐるぐる、ぐるぐるぐるぐる、
同じことを何度も何度も何度も考えるとき、
私たちは、思いもよらないところに、
自分と友だちになりたい、仲良く話してみたい、と思ってくれている人がいることに気づきません。
心理学でいう投影とは、人は皆、心の中に思っていることを外の世界に映し出し、さも事実かのように捉えるといいます。
誰も自分を好きになってくれないと思うとき、私たちは本当は自分が自分を嫌っているのかもしれません。
こんなに私が私を嫌いなのだから、人も私を嫌いであるに決まっている、と意識せずとも思っているのかもしれません。
周りの人を、自分を嫌っている人たちにしているのは、自分自身ということです。
かつて何かをきっかけに、例えばお母さんをいつも怒らせている自分とか、お父さんに全く可愛がってもらえない私とか、そのような理由で、自分は本当に悪い子だ、と思い込んでしまったことから端を発しているのかもしれません。
ということは、本当に悪い子なのでしょうか?
本当に誰にも愛されないのでしょうか?
今はあなたと友だちになりたい、話をしてみたい、と思ってくれている人たちが見えないかもしれませんが、
あなたと同じように恥ずかしがり屋さんで、なかなか人に話しかけられない人が、あなたと友だちになりたいとずっと思っていることに気づいてあげられるといいですね。
そのためには、自分が友だちになりたい人に声をかけてみる、そしてその人の良いところを1つでも伝えてみる、そんなことを地道に続けてみると、周りの世界は少しずつ変わってくるのではないでしょうか。
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