ちょっと親切をやめてみる

カウンセリングサービスの帆南尚美です。
ブログにお越し下さり、どうもありがとうございます。
居酒屋で飲み会があってお料理を取り分けるときに、いつも率先して各人のお皿に取り分けてくれる人がいらっしゃいますよね。
自分が好きなものを好きなだけ食べればいいとは言うものの、遠慮してしまってお料理に手が出せない人もいらっしゃるので、仲良しグループの飲み会でないのであれば、そのように取り分けて下さる方がいらっしゃるととても有難いなと思います。
しかし当の本人は、いつもいつも人のお世話ばかりしていて、なんだか損をしているようだ、と思っていることもあるかと思います。
心の法則は、使えば使うほど増えるといい、よって愛を与えれば与えるほど自分の心は愛で満たされるといいますが、
なぜだか人のお世話ばかりして自分は損をしていると思い、
人に優しくしても自分はまったく愛で満たされないじゃないか、と思うとき、
私たちは人のお世話をすることや優しくすることを心のどこかで「やらねば」と思っているかもしれません。
それは愛を与える行動ではなく、
役割にはまっている状態とも考えられます。
たとえば私の場合、結婚後のある期間、朝は夫より早く4時半くらいに目覚ましをかけて朝食を作り、夫を送り出してからその日の夕飯を作り、
夕飯を冷蔵庫に入れてから自分の勤める会社に出勤していたことがあります。
朝からてんてこ舞いの毎日でした。
私自身が夜遅くまで残業を毎日していたので、朝晩のごはんを手作りのものにしようとすると、そんなスケジュールになっていました。
当初は夫に手作りのごはんを食べて欲しい、栄養も考えて作ってあげたい、と思っていましたが、
次第にそれを続けるのが苦になってきて、いつの間にか「朝からその日の夕飯を作らねばならない妻・・・。」という気持ちになっていました。
夫の体を思いやる気持ち、美味しいものを食べて欲しいという気持ちより、
私の妻としての役割を遂行するのだという気持ちが勝っていたように思います。
もちろん最初は私の夫への愛情から始めたことでしたが、役割にはまってくると次第に腹が立ってきました。
そして、なぜ私ばかりこんなに頑張らないといけないの?という気持ちになりました。
毎日、イライラむかむかしながら食事の支度をするようになりました。
夫に当てつけるような態度も取るようになりました。
あなたのために、こんなに私は頑張っているのだと。
誰かのために嫌々何かをすることは、愛を与える行動ではないですよね。
でも嫌々やっている自分に気付かないこともあるかもしれません。
つい役割にはまってしまったとしたら、なるべく早くそれに気づいて、そんな「頑張っている私」を早く助け出してあげたいと今の私は思います。
結局、私は朝から夕飯を作るのはやめました。
そして週に数回は夫と外食をすることにしました。当時はまだ若く収入もわずかでしたが、外食をすることで私は役割から抜け出すことができました。
あのままもし嫌々食事作りを続けていたら、私は被害者意識を持つようになっていたかもしれません。
もしあなたが人に親切にしたり優しくしたりするけれど損をしているみたい、と思うことがあったら、
役割にはまっていないかチェックしてみるのもいいかもしれません。ポイントは、本当にやりたくてやっているのか?ということかと私は思います。
もし役割だ、と気づいたならば、今やっている親切や手助けを少しやめてみませんか?
そして、本当にやりたい方法が出てくるまで、今まで頑張ってきた自分を労ってあげてほしいと思います。
すると、同じ親切や手助けであっても、愛からのやり方が見えてくるのではと私は思います。
使用済み川湯

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

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