あの人なんとなく苦手?嫌いなことを隠さなくてもいい

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今年のお正月は帰省を自粛された方も多いかと思いますが、

それでも実家に帰ったり、そのついでに親戚と顔を合わせたり、
古くからの友人と久しぶりに会ったりする方もいらっしゃることでしょう。

そんなとき、あの人と会うとなんとなく嫌な感じがするとか、なんとなく苦手と思うことがありませんか。親であっても、誰であっても。

なぜ嫌な感じがするのか、分からないけどただ苦手だと思うこともあれば、

相手の態度だとか、発言だとかが、たとえばエラそうだとか、イヤミっぽい、とか、バカっぽいとか、様々な感じがするから嫌だ、ということがあるかもしれません。

今日は前者、なぜ嫌な感じがするのかよく分からないけれど苦手感があるという場合について。

私たちは日々、いえ一瞬一瞬、感情を感じていますが、必ずしも今感じている感情について、「感じていること」を認めているわけではありません。

たとえばプンプンと怒っている友だちに、「まぁそんなに怒らないでよ。」と言ったときに、

「別に怒ってないからっ!!!」と怒られたことはないでしょうか?(笑)

その人はどう見ても怒っているようだけれど、怒っていないと本人が言うときがあります。

それは本当に怒っていないのでしょうか。

・・・きっと違いますよね。

怒っているのに怒っていないと言うとき、人は自分が怒っていることがその場にふさわしくないとか、そんなことで怒っているなんて人間的に小さいやつと思われるんじゃないかとか、様々な理由で、自分が怒っていることを認めたくないのかもしれません。

同様に、何かの感情を本当は感じているのだけれど、その感情を持っていることが良くないことだと思うと、人はその感情を持っていることに気づかないでいることがあります。わざわざ(しかし無意識に)気づかないようにしているのかもしれません。

たとえば親をなんらかの理由により嫌っているとします。
本当はお母さんのことが嫌い。でも嫌いだと気づかないことがあるのです。
なぜなら、お母さんを嫌いになるなんて、子どもとしていけないことだと思っているからなんです。

お母さんを嫌っている自分に気づかないのですが、実家に帰るのが億劫だったり、お母さんと話すのがなんとなく苦手な感じがします。

顕在意識(頭)では親を嫌ってはいないけれど、無意識等の心では嫌っているので、
「嫌いじゃないけど、なんだか苦手」という感じがするのです。

感情というのは、感じてはいけない感情はありません。
どのような感情でも感じていいのです。
しかし私たちは、この感情は感じても良いが、その感情は感じてはいけない、というように知らず知らずのうちに決めてしまい、感じてはいけない感情は、「感じていないフリ」を自分自身にするため、怒っていないはずなのに嫌な感じとか、嫌っていないはずなのにモヤモヤするというように、しっくりこないことが起きるのですよね。

その嫌な感じ、そのモヤモヤ、その人を嫌っているんです。
まずは残念ですが、それを認めてしまいましょう。

認めただけで、スッキリする場合もあるようです。
認めてしまえば、なぜ嫌っているんだろうという理由をさがすことで、嫌わなくてもよくなる策を講じることもできるかもしれません。

あなたが相手の方を大切に思っているがゆえに、ネガティブな感情を感じないように頑張ってきたのかもしれません。

しかし、感じているのに感じていないフリをすることに頑張るよりも、もうそのネガティブな感情を感じなくてもよい自分になるという方法もあります。

どうせ頑張るのであれば、ご自身が一歩成長することで、その相手を本当の意味で嫌だと思わなくなるほうが素敵なことではないでしょうか。

そのためにもまずは、あなたが感じている感情を認めてあげることが大切です。

「私はあの人のことが好きではない。」

ちなみに、これはわざわざ相手の方に言う必要はありません。

さらに、その相手の人を非難したり責める言葉でもありません。

ただあなたが、そういう感情を持っていると認めるだけのこと。

まずはネガティブな感情も持ってもいいんだよ、とその感情を持つことを自分に許してあげてくださいね。

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

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