ただ仲良くいたいだけなのに:しばらく連絡のない友だち

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短い夏休みが終わってしまった方も多いかもしれません。

コロナ禍においては、ひさしぶりの友人たちに会う約束もできず、
ひとりつまらない思いをしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

疎遠になった人
以前はあんなに頻繁にやり取りのあった同性の友人。
連絡がないということは、楽しくやっているのかな。
それはそれでいいことだし、幸せでいてほしい気持ちはあるけれど、
相手の顔を思い出して、楽しかったな、好きだったな、会いたいな、と思うけれど、
あちらは私のことなんて、思い出しもしないのかな、、、と思うと、ちょっぴり寂しくなったりしませんか?
私はありました。そういうことはしょっちゅうでした。
いくら待っても連絡がなく、結局一年待って、お正月になると年賀状だけがペラっとやって来る。
そうか、元気だったんだね。よかったよかった。と、年賀状に載っている楽し気な写真を見て、
またちょっと寂しくなったりしたものでした。
相手はもう私のことなんてほとんど思い出さないのだろうし、
彼女の毎日の「楽しさ」は、私がわざわざ入り込まなくても十分満たされているんだろうな、なんて思ったりしました。
大人になって、友だちがいないんです、とおっしゃる方は結構いらっしゃいますが、
お話を伺うと、以前はいたけれど疎遠になってしまった、とおっしゃる方が多いように思います。
それはひとつには、誰かに誘ってもらうことが減ったということもあるでしょう。
また、学生時代や社会人になってすぐならば、たいていお互いの境遇にはたいして差もないことが多いし、
今連絡してみようかなと思ったときに、思い立ったらすぐに行動に移すこともできたかもしれません。
でも年月が経って、結婚した人、お子さんが生まれた人、育児に忙しい人、仕事の波に乗っている人、家族のことで色々悩んでいる人など、それぞれの友だちの今の状況がなんとなく理解できてしまうと、
自分が寂しいから連絡してみた、なんて言うのは我儘で失礼かな、なんて思ってしまうかもしれません。
そして、連絡しなくても、まぁいいか。と自分が相手に連絡してみたいな、という気持ちに蓋をしてしまい、
「これでいいんだ。」なんて、自分に言い聞かせてしまったりするかもしれません。
あなたのやりたいことを実現させてあげる
そうやってあなたは、ひとり、またひとりと、大切な友だちとの間に、あなたの相手を思いやる気持ちをはさむことで、
距離を取ってしまったりしているかもしれません。
あなたはただ、大好きだった友だちを大切にしたいし、今も大切にしたいと思っているから、そのために相手との間に距離を取っているかもしれませんが、
多くの場合、それはあなたの寂しさを助長させるし、かつ相手にあなたの持っている思いやりを気づかせることもできないことが多いように思います。
相手の迷惑にならないために、自分の寂しさを我慢して近づくことをやめてしまうと、
相手からすれば、それはただの、「自分にはあまり興味がない、距離が遠くなってしまった過去の友人」としてあなたが映るかもしれないですよね。
それはとてももったいないことのように思います。
なぜなら、あなたはそのお友達のことを何度も思い出すほど、大切だと思っているからです。
その大切な気持ちというのは、相手への愛情・友情ですよね。
それは抑え込みたいものではなく、相手に表現してあげたいものではないでしょうか。
あなたのその思いを伝えたい気持ちを、実現させてあげませんか?
軽やかに表現してみる
超久しぶりの友だちに連絡するときは、少し緊張するかもしれません。
どうしてる?と聞いたところまでは良くても、その後は楽しい話ができるのか。会話が盛り上がるのか。
迷惑そうな態度をされないか。
相手が愚痴のオンパレードで、こちらがグッタリならないか。
ときには、とても充実した毎日を自慢げに話されて、自分の劣等感を刺激されてグッタリしてしまわないか。
せっかくだから、近いうちに会おうよと言われたら、仕事のスケジュール調整が大変だから面倒だな、とか、
まだ起きてもいないことを、色々と想像してネガティブな気分になってしまうかもしれません。
そんなことを考えていると、またやはり「やめておこうかな」なんて思うかもしれません。
でもそれでも、しばらく連絡のない友だちを頭に浮かべてはまた消えて、、を繰り返しているとしたら、
その友達は、あなたにとって、本当に大切にしたい人なんですよね。
あなたの心が「やりたい」と言っていることを、やってみませんか?
短いメッセージでもいいんです。「ひさしぶり。元気?」「どうしているのかと思っていたんだよ。」
たったそれだけの軽いメッセージを送ることができただけで、あなたの気持ちもとても軽くなるのではないでしょうか。
人を思い出し、元気かな、どうしているかな、と思うということは、
あなたのその人を思う愛情が、心の中から外に出たいと言っているようだと私には思えます。
そして、それをしてあげられるのはあなたであり、
それをしてあげると心がスッと楽になるのもあなたであると、私は思います。
心理学的には・・
誰かに会いたくて寂しいとき、その人から連絡が途切れているなぁと思うことがあるかもしれません。
以前はよくLINEをくれたのに、最近はめっきり・・・。
いつもあの人から連絡が来ていたから、私から連絡するのは迷惑かな、と思ったり。
それにしても寂しい・・・。というとき。
心理学的には、あなたがやってほしいことを、自分からやってあげるといいと言われています。
これは投影という法則をもとにした考えです。
寂しいから連絡くれないかな~という気持ちは、
私はきっと愛されていないから、あの人は連絡をくれないだろう、という気持ちに近いと私は思います。
寂しいから連絡くれないかな~、と思ったら、待つのではなく、自分から連絡してみてほしいのです。
それは相手に愛情や友情を感じていることの表現です。
これを続けていると、そんな愛情深いあなたは、周りの人からも同様に愛情や友情を感じてもらうのにふさわしい人であると、感じるようになるでしょう。
自分から連絡をすることに伴う不安(嫌がられないかな、など)には耳を貸さず、とにかく自分から愛情をもって連絡してみてくださいね。
たとえそのとき相手が忙しくて、あまりいい返事がもらえなくても、「連絡だけ取れて嬉しかった!」などと言って、またにすればいいだけなんです。久しぶりに連絡をする目的は、話が盛り上がることよりも、あなたが相手を思っている気持ちを伝えるだけだと考えてみてもいいかもしれません。
あなたが誰かを思っているだけ、あなたも色んな人たちに思ってもらっているし、大切に思われているのです。それを感じるためには、まず自分から。
ふと気づいたら、最近寂しいという思いがなくなったな、なんて感じるようになるかもしれません。

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

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