友だちがいないことに驚いた

カウンセリングサービスの帆南尚美です。
ブログにお越し下さり、どうもありがとうございます。
小学校や中学、高校などに通っていた頃は、
クラスメイトや部活の仲間が毎年少しずつ入れ替わって、その度に新しい友だちがわずかながらできていたと思います。
社会人になって、同じ顔ぶれで何年も仕事をしていたとき、ふとこの数年友だちを作っていないことに気づきました。
会社の同僚とは食事に行ったりしていましたが、私個人的にはそれは仕事の一環と思っていたので、友だちとしてお付き合いしていたわけではありませんでした。
ということは、学生時代の友人以外には友だちと呼べる人がいないことに気づきました。
学生時代の友人は、皆それぞれ結婚したり仕事が忙しかったりで、めったに会うこともなかったので、私は何年も友だちのいない生活をしていたんだ!と気付いた時がありました。
友だちがいない、、、。
それはとても寂しい響きで、私が性格的に問題児であることを意味しているように思えました。
友だちって、どうやって作るんだっけ、と考えたりしました。
そんなとき、職場の人たちとは相変わらず食事に行ったりしていて、皆はなんだか楽しそうでした。
私以外の人たちは、お互い皆友だちどうしなのではないかしら、
私だけが仲間外れなのではないかしら、
実は私がこの場にいるのは相応しくないのではないかしら、
もしかしたら皆、私のことを早く帰ってしまわないかなと思っているのではないかしら。
考えれば考えるほど、私は自分の世界に入り込み、自分はいつもひとりきりなんだと思いました。
皆のように楽しい話もできない、話題も提供できない、人の話をただ聞くことしかできない、そんなつまらない人間だから友だちができないのだと思いました。
徐々に私は自分が嫌われているのかもしれないと思うようになりました。
友だちがいないということは、誰も私に興味がないのだし、私に誰も近づきたくないんだ、そう思いました。
そう思えば思うほど、私は周りの人たちから距離を取ろうとするようになりました。
ある日、同僚たちの中でも人気者だなぁと私が思っていた女性と2人で食事に行くことがありました。
その方は会話も上手で人を楽しませることのできる素敵な女性だったので、私はなんだか自分が役不足のような申し訳ないような、そんな気持ちで食事をしていました。
そして私はふと、自分のそのような気持ちを彼女に話してみたくなり、勇気を出して正直に言ってみました。
すると彼女が言いました。
「そんなこと思っているんだ~!あなたって面白い人だと思うよ。私は好きなんだけどな。だから友だちなんだよ。」
私は耳を疑いました。
私が面白い?
私を好き?
友だち?
私のことを友だちと言ってくれるとは、なんて貴重な人なんだと思いました。
変わってる人だなぁとも思いました。
でも本当は、あの時私が彼女に心を開いて、自分は役不足だと感じているということを正直に話したことで、私が彼女のことを自分の友だちとして受け入れたいと思ったのかもしれない、と最近になって思うようになりました。
先日10年ぶりくらいにその方にお会いしました。
そして、その時一緒に集まったのは、以前私が仕事の一環として食事をしていたと思っていた女性たちでした。
彼女たちは既に仕事をやめていたり別の仕事をしていたり、なのですが、度々顔を合わせ、食事に行き、連絡を取り合っています。
私は友だちがいない、私を好きになってくれる人はとても少ない、と思っていましたが、
周りの人たちに心を開くことをしなかったのは私の方で、
私を友だちとしても見てくれない人たちとして、周りの人たちを仕立て上げていたのは私だったのだと思います。
私の目の前には友だちがいたのに、私が友だちではないのだと拒んでいただけなのかもしれない、
一人きりだと思っていたのは、私が心を開いていなかっただけなんだ、な~んだ、と、思いました。
10年前も今も、その人たちは友だちだったのかぁ、、、
友だちって、自分が友だちになりたいと思えば友だちなのかもしれない、と、
そんなふうに思いました。
使用済み 友だちいない

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

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