愛を選択して幸せになる秘訣

※この記事は、カウンセリングサービスのアメブロ「恋愛テクニック」に掲載されたものです。

心理学では「愛を選択する」という言い方がありますが、あなたは、愛を選択するかどうかの瀬戸際に立ったことがありますか?

え、愛?
選択する?

そんなたいそうなことは、やったことがないぞと思うかもしれませんが、
実は私たちは普段から、愛を選択する機会によく遭遇しています。

たとえば、最近しょっちゅうパートナーと喧嘩をしてしまうなとあなたが思っているとしますね。喧嘩をすると、ついひどい言葉を投げつけてしまい、このままだと近いうちにふたりの関係にヒビが入るかもしれないと、あなたは思っているとします。

喧嘩をしても、ここまで言ってはいけないという気持ちもありつつ、
言ってやらなきゃ気が済まないという思いもあり、つい相手がダメージをくらうようなことを言ってしまうことは誰にでもあるのではないでしょうか。

そういうときこそ、愛を選択するときと言えるのかもしれません。

目次

愛を選択する機会

愛を選択する機会は、喧嘩をしているとき以外にもたくさんあります。

いくつか例をあげさせてください。

例1.
朝、遅刻しそうで慌てて仕事に出かけようとしていると、アパートの管理人さんが「おはようございます」と声をかけてきました。
こんなときあなたはどうしますか?

①この忙しいときになんだよ、と思って無視する。
②管理人さんに微笑みながら「おはようございます」と返す。

例2.
朝の満員電車。あなたが吊り革を持って立っていると、大きく電車が揺れた拍子に、あなたの手荷物が隣にいた人の腕に勢いよくぶつかってしまいました。
こんなときあなたはどうしますか?

①満員電車でみんな同じ状況だから仕方がないことだと思い、黙って自分の荷物を引き寄せる。
②「すみません、大丈夫ですか?」と声をかける。

例3.
今日は、仕事のあとに楽しみにしていたデート。ところが待ち合わせ時間になっても彼が現れず、LINEは未読のまま。1時間ほどたってようやく彼から連絡があり、今日は残業で遅くなりそうとのこと。
こんなときあなたはどうしますか?

①「信じられない!それならもっと早く連絡してよ!」などと、彼に怒りのメッセージを送る。
②「残業はたいへんだね。また今度会おうね。」などと、労いのメッセージを送る。

普段の生活によくありそうなことだと思います。

例として、それぞれ①と②の選択肢を書かせていただきましたが、このようなシーンでどう対応するかの選択肢は、他にもいくらでもあると思います。

この①と②のうち、強いていえばどちらが「愛」だと思いますか?

答えは②ではないでしょうか。

対人関係には正解がありませんから、①は絶対にダメだということではないと思うのです。

①も②も、そのときの状況や気分などによって、誰でもどちらもやってしまいそうなことですしね。

ただ、私たちは一日のうちに何度も、愛を選択するか否かを無意識のうちに決めている、といえるのかもしれません。

愛を選択するとは

愛を選択するとは、自分がなんらかの行動をするときに、①自分本位なことと、②相手を思いやるような愛の選択肢があるとしたら、②の愛を選択することだといえるでしょう。

愛を選択することは、相手を愛することだともいえるかもしれません。

ただし上の例でもわかるとおり、私たちが①のような少々自分本位ともいえる態度をとるとき、心の中では「これでいいんだ」などのように、自分を正当化するように感じるかもしれません。
あえて②のような態度をとるなんて、よほどのお人好しだと思うかもしれません。

ところが実は私たちの心というのは、愛を選択したときのほうが、自分自身にとって良いことがあるようなのです。それは、まず「気分が良い」ということ、そして「相手との関係がよくなる」ということなのですね。

・愛を選択すると気分が良くなる心のしくみ

私たちの心には、物理的なものとは逆の法則があると言われています。

物理的なものの法則に、「使えば使うほど減る」というものがあります。
たとえばお金は、使えば使うほど手持ちのお金が減りますよね。

しかし心は逆で、「使えば使うほど増える」という法則があると言われています。
たとえば相手を愛すれば愛するほど、心の中の愛が増えるというのです。
心の中の愛が増えると、気分が良くなったり、やさしい気持ちになったりするといえるのではないでしょうか。

愛を選択することは相手を愛することだけれど、結果として自分の心が愛に満たされて気分がよくなるといえるのですね。

愛を選択すると、愛された相手も、愛した自分も、気分が良くなるといえそうです。

愛を選択する秘訣

私たちは普段、愛を選択するかどうかの瀬戸際に立ったかどうかなんて、気にもとめませんよね。
そのときの気分で、無意識のうちに(いつのまにか)、自分本位なことをするか、愛を選択するかを決めてしまっていることが多いと思います。

愛を選択する秘訣は、自分本位なことをしてしまいそうなときに、一瞬だけ立ち止まることではないかと私は考えています。

もし一瞬立ち止まることができたなら、あなた自身に聞いてみていただきたいのです。
今、感情まかせにひどい言葉や態度をぶつけてしまいそうだけれど、それとは別に愛の選択肢があるんじゃないか?と。
大切な人、そして自分自身を、大切にする選択肢があるんじゃないか?と。

実はこれはとても難しいことだと思います。だから、急にできるようにならなくても、ご自分を責めたりしないでください。

「自分本位なことか愛かを選択する瀬戸際に立ったときに【一瞬立ち止まれるようになりたい】」と思っておくことが、まずは大切だと思うのです。
そうすると、あるときふと、立ち止まれることがあるかもしれませんから。

愛を選択するというのは、大切な人との関係を台無しにしないためにはもちろん、あなたがもし毎日気分がブルーであることをなんとかしたいというときにも、役に立つのではないかと思います。

気分がよくて毎日幸せだなと思えるときというのは、あなたの心が愛でいっぱいなときだと言えるからです。

愛を選択することで人を愛し、あなたの心を愛でいっぱいにしていってくださいね。そしていい気分で過ごせますように。

(完)

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

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