【対人ラク化計画】その1~私は腹黒いんです

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対人ラク化計画のすすめ

もっと楽しくみんなと話せたらいいのに。
でも人が苦手。言葉が出てこない。
ずっとそう思っていた私でしたが、心理学を通して人といることがラクで楽しくなりました。

ひとり時間だけでなく、人といる時間も楽しめると、毎日の喜びが倍増するかもしれません。

私が人づきあいが苦手でしんどいと思っていた頃、私は良い人でいなければいけないと思っていました。

子どもの頃から優等生でなければいけないと思っていたのです。

学生時代は途中から落ちこぼれまして、勉強は無理と分かりましたけど、正しい人でいなければと思っていました。

学校で起きたことの中で、良い事のみ親に報告し、良くないこと(先生に怒られたことや、追試を受けたこと、朝礼を抜け出して部室で遊んでいたことなど)は、もみ消しました。

自分の良いところを見せておけば、私の腹黒さを知っているのは私だけ。

さて、そんな私が大人になってどうなったのか。

もちろん職場の人たちとは、仲良くしていました。うわべだけですが。

彼氏に優しくしていました。結婚するまでですが。

親孝行していました。本当は気が乗らなかったけど。

つまり、外向きの私は、なかなかいい人でした。

でも中身は最悪。

いつも誰かをうらやましく思い、人に負けたくないと競争心を持ち、

気にくわない人は心の中で罵倒しました。

結婚すると夫への態度が豹変し、悪妻になりました。

親と話すのがしんどくて、もう連絡するのはやめようと思いました。

友だちになろうとしてくれた人がいると、避けるように距離を取りました。

だって、私の腹黒さがバレたら困りますもの。

そんなことをしているうちに、気がつけば新しい友人はゼロ。

気楽に話ができる相手もゼロ。

夫も親きょうだいも、誰にも本当のことを言えていないことに気づいたとき、私はどこかおかしいのか?それとも大人になるとはこういうことなのか?と真剣に悩みました。

私が人と仲良くなれなかった最も大きな理由。

それは、私は私の腹黒さが大嫌いで、外づらが良いぶん、自分のことを大ウソつきだと思っていたので、そんな私は誰からも距離を取ったほうがいいと、無意識に思っていたのだと思います。

私たちは、自分の心の中を、外の世界に映し出していると言われています。

(心理学では投影といいます。)

私は、私のことが大嫌いでした。

すると、それを外の世界に映し出し、私は周りの人たちもきっと私のことが嫌いだろうと思いました。

それでもまだ、外づらを良くしているからいいものの、本当の私を見せてしまったら最後、みんな私のことを避けるんだろうなと思っていました。

よく、「自分のことを好きになるには、どうすればいいんでしょうか?」と聞かれることがあるのですが、

おそらく最初の一歩は、隠さないこと、なのではないかと私は思うのです。

嫌いだから隠しているんですけど、

他人はあなたほど、あなたのことを嫌っていません。

私は優等生でなければならない。

そんな呪いを手放そうと思ったとき、私は心理学を一緒に学んでいた友人に、私がどれだけ腹黒い人間かを語っていました。

友人の顔が見られませんでした。

きっと軽蔑される。

話し終わって恐る恐る友人の顔を見たら、彼女は穏やかに私を見てくれて、

そうだったんだね

と言ってくれました。

私を責めてもないし、軽蔑もしていない、

それまでよりも親密な笑顔だったように感じました。

ずっと隠してきたことを話したら、気分がラクになりました。

腹黒さは嫌われないんだと知ったら、今まで私が嫌っていた自分は、たいして悪くないんじゃないかと思ったのです。

「私は腹黒いんです。」

詳細なことはともかく、そのひとことを言うところから、対人関係をラクにしていくのも、いいかもしれません。

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

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