お付き合いを始めてしばらくすると、
あるときふと、「あれ、彼は本当に私のことを好きなのかな？」と思うことがあります。
以前なら毎日LINEを送ってくれたのに、最近は２、３日に一回になったとか、
付き合う前は、デートで会うととっても嬉しそうな顔をしてくれていた彼が、最近は普通に冷静な顔で待ち合わせ場所に登場するとか。
なんだか面白くない！
なんだか愛されている気がしない！
釣った魚に餌をやらないとは、このことか？
などと思うかもしれません。
そして、一度そのようなことを思うと、次々に彼が私を好きではないかもしれないという疑いを持ってしまうことが起きたりします。
今まではいつもデートを優先してくれていたのに、今日は親から用事を頼まれたと言ってデートをキャンセルされた。もう私のことは大事じゃないってこと？とか。
以前はデートコースを綿密にプランしてくれていたのに、最近は当日になって「どこに行く？」って聞いて来る。もう私はその程度ってことなのかな、とか。
出会ってすぐの頃はお互いに物珍しさもありますから、急接近するかもしれませんが、その後たいていは落ち着く時期がありますよね。
どんなに美味しいごちそうでも、頻繁に食べていたら慣れてきます。
好きなことに変わりはないけれど、前ほどの感動が無い、という状況かもしれません。
そのときに、「あぁ落ち着いてきたなぁ。」と思うだけであれば何も問題はないのですが、急に不安になって、
「彼は私を好きなのか」が気になりだし、居ても立っても居られないようになると、大変です。
彼からのLINEの返信が遅くなった。
デートの頻度が減った。
電話の声のトーンが楽しくなさそう。
ついには、残業だと言っていた日に、飲み会に出ていた写真が彼の友人のSNSにアップされていたのを見つけた。つまり彼はウソをついた！とか。
彼の言動すべてが、私を好きではなくなったことを証明しているかのように感じてしまうこともあるようです。
そのようなとき、多くの場合、あなたにとって「彼は私のことが好きなのか」が重要であって、それを知りたいと思うことでしょう。
ところが、心の面から考えてみた場合、「彼は私のことを本当に好きなの？」と不安になったとき、実はあなた自身が、以前ほど彼を猛烈に好きではなくなっていることの表れだと言われています。
は？そんなことないけど！と思うかもしれませんが。。。
私たちは、自分の心の状態を、自分の心の外に映し出す、ということを無意識に行っています。これを心理学では「投影する」と言います。
あなたの心の中で、ほんの少しだけ、前よりも彼への熱い思いが緩んだとしたら、それを投影して、彼があなたへの愛を小さくしたように感じてしまうのです。
そのため、彼に「以前より私のことを好きじゃないんでしょ？」と聞いたとしても、彼にとっては何のことかわからず、「そんなことないよ。」と言うばかり。
それを聞いて、彼はウソをついているとか、本当はもう私のことは好きじゃないのに、隠そうとしているんだ、などと思ってしまうと、彼の本心を暴こうという方向に気持ちが向いてしまうこともあります。その結果、彼のSNSを隅から隅までチェックして、彼が言っていたことにウソがないのかを確認しようとしてしまうこともあるようです。
もはや、「彼が私を好きなのか」を確認したいのではなくて、「彼がもう私のことなんて好きではない」ことを証明したい、という状況になったりします。
私たちは、自分の心の中の状況が正しいことを証明したくなってしまうんです。
このように、彼を疑い続けることは苦しいことですし、できれば苦しい恋愛ではなくて、楽しくウキウキした恋愛をしたいですよね。
「彼は私のことが好きなのか」と思ったときというのは、あなたの心がほんの少しだけ前のめりをやめているんだな、と気づいていただきたいのです。
心というのは不思議なもので、「私を好きなのかな？」「愛してほしいな」「もっと大切にしてほしいな」など、自分に愛情を傾けてほしいと思うほど、そうやってもらえていないことが目に付き、愛されていないのだと感じます。
反対に、「彼をどうやって愛そうかな。」「二人で楽しめるためには何ができるかな。」など、あなたがどうやって愛そうかと思うほど、彼の温かさや愛情を感じられ、二人でいることの喜びも感じられると言われています。
「彼は私を好きなのか」が気になりだしたら、もっと彼を愛したほうがいいという合図ね、と気づくことが大切かもしれませんね。
