明けましておめでとうございます。
カウンセリングサービスの帆南尚美です。
新しい年をいかがお過ごしでしょうか。
うちは毎年、お正月はテレビで駅伝観戦です。元日は実業団、二日三日は箱根駅伝。
駅伝を見終わったら、近所をジョギングしてきます♪
お正月にスケジュールが合わないという理由で、大晦日に夫の実家へ行ってきました。
夫の実家は、昨年結婚したばかりの、夫の弟夫婦が住んでいます。
弟の奥さんには一度会ったことがあるのですが、実は名前を忘れてしまっていたのです。
日本国籍ではないので、ちょっと覚えにくいとか、
そもそも私は人の名前を覚えるのが苦手だとか、
色々と言い訳はあるのですが、
大晦日に会ったら、あらためてお名前を聞かないといけないなぁ、と思うと、私は憂鬱でした。
何て言おう。
「ごめんなさい、お名前を忘れてしまいました。もう一度教えてもらえますか?」
そう言うしかないようなぁ。
でも憂鬱。
そのとき考えたんです。
なぜ私は憂鬱なんだろうって。
すると、私がお名前を忘れたと言ったら、弟の奥さんが悲しそうな顔をするんじゃないかな、って思ったんです。
名前もおぼえてもらっていなかったんだ、悲しい、って。
私だけでなく誰もが、相手を悲しませるようなことをするのは、気が進まないんですよね。
つまり私たちは誰でも、相手を大切にしたいし、大切にできる自分でありたいと思っているのかもしれません。
私は思いました。
そうか、この憂鬱な気分は、私が弟の奥さんを大切にしたいと思っているからなんだな、って。
大切に思っているなら、一度だけ「名前を忘れちゃいました、ごめんなさい!」って私は気が進まないことをする必要があるけど、その後に、もっともっと大切にしてあげればいいか、と。
夫の実家に到着すると、ちょうど弟の奥さんは買い物に出ていて、弟が留守番をしていました。
私は「チャ~ンス!」と思って、奥さんが帰ってくる前にと、弟に聞きました。
「ねね、奥さんのお名前、忘れちゃったんですけど、もう一度教えてもらえますか?」って。
そしたら弟が言ったんです。
「あ、〇〇〇〇です。みんなに覚えにくいって言われるんですよね~ 笑」
私は救われた気がしました。
あ、そっか。私だけじゃなくて、親戚みんな覚えてなかったんだね、と。
さらに私は思いました。
私がお名前を聞いたら、弟は超うれしそうな顔をしたな~と。
名前をおぼえているかが問題なのではなくて、奥さんに興味をもって、もっと仲良くしたいと思うことが大切だったんだなと。その気持ちを弟が感じ取ってくれたんだなと。
私たちは、自分がこんなことを言ったら相手を嫌な気分にさせるんじゃないかと思って、
言うべきことを言わなかったり、
それを言うくらいなら距離を取ろう、なんてことをしてしまいます。
でも、本当に相手が嫌な気分になるのかというと、実は杞憂だった、ということが多いのかもしれません。それは、私だったらそんなことを言われたら傷つく、ということを投影して、相手も傷つくんじゃないだろうかと思うからなんですよね。(投影とは、心のしくみで、自分の心の中で感じていることを、外の世界に映し出すことをいいます。)
蓋を開けてみたら、相手はなんとも思っていなかった、ということが、とても多いんですよね。
一番大切なのは、相手と仲良くしたいという気持ちを持ち続けることなんだろうな~と思ったのでした。
そんなわけで、今年もいろいろと毎日の生活で気づいた心のことを綴っていきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。