昨日、あまりに暑くてかき氷が食べたくなり、近所のスーパーへ。
アイスクリーム売り場で「白くま」が目に入りました。
そういえばもう10年以上前、 某アイドルグループのドームツアーで鹿児島に行き「しろくま」 を食べようと予定していたのに、 他の鹿児島グルメ食べ過ぎにより「しろくま」 を断念したことがありました。
それ以来アイスクリーム売り場で「白くま」を見ると、 いつか食べようと思っていたのですが、ずっと「いつか」 のままになっていました。
猛暑のせいかアイスクリーム売り場が拡充され、なかでも「 白くま」 売り場がそれまでの倍くらいになっていたのでのぞき込んでみると 、今まで「白くま」は一種類かと思っていたのに、いちご、 練乳など、数種類あることに気づきました。
選べる種類があるというのはウキウキするものでして、
とうとう私は10年越しの「白くま」を買って帰りました。( 正確には「白くまデザート いちご」)
美味しかった~♪
予想をはるかに超えるおいしさに、 もっと早く買ってみればよかったと思いました。
そして思ったんです。
私はいつもこうやって、色々なことを先延ばしにするなぁ、と。
ほかに何を先延ばしにしているんだっけ?
するとすぐに思い浮かんだことがありました。
2年前会社を退職した際に、 古い友人のメールアドレスが会社のパソコンにしか登録していなか ったことに気づかぬまま、パソコンのデータを消去し、 パソコンを会社に返却してしまったのです。。。
退職して数か月し、彼女に連絡をしようかなと思ったときに、 どこにもメールアドレスの控えがないことに気づきました。
住所は知っているものの、手紙を書くのが億劫で、 いつか書こうと思ったまま放置していました。
そうこうしているうちにコロナ禍になってしまいました。 彼女が住んでいるのはアメリカなので、 コロナの蔓延にどうしているかな、と思うことも多かったけれど、 やはり手紙を書く習慣がないので、 オンラインでサッと連絡できたらいいのに、 と思いながらそのままにしていました。
数か月前、そうだFacebookで繋がれないかなと思い、 彼女の名前で検索するも、 彼女の日本語の名前とアメリカ人のダンナ様の苗字の組み合わせに よる同姓同名の方が意外と多く、 この中から検索するのは無理かも。。と思いました。
ところが、見つけたんです。
写真も投稿も何の情報もないけれど、誕生日だけ書かれていて、 それが彼女のものと同じでした。
私は何年も音信不通にしてしまった罪悪感もあり、 気持ちが重かったのですが、友達申請をしました。
約一月後、友達申請が承認されました。
「承認されました」の文字を見て、私はまた躊躇しました。
どうしよう。ご無沙汰してしまった理由を説明したいような、 そんな言い訳めいたことは言いたくないような。
そしてまた、私は先延ばしをしました。いつか連絡すればいいや、 と。
すでに3年以上連絡していないので、 もうきっかけがつかめませんでした。
今朝、「白くま」に刺激を受けて思い立ちました。
彼女に連絡しよう。
Messengerを開き、 まずはこの人が本当に私の友人なのかを確認するメッセージ。 そしてメールアドレスがなくて連絡できなかったこと。 彼女と彼女のご家族の健康をお祈りする旨。
送信ボタンを押す段になって、また躊躇しました。
心がブレーキを踏んでいるような感じ。 なんだか送信したくない感じ。
私は自分に問いました。
何を感じているの?
「だって私が送ったところで、返信来なかったらいやだし。」
「だって音信不通を怒っているかもしれないし。」
「だって先延ばしにした私のこと、 ダメなヤツって思うかもしれないし。」
私は自分の感じていることがわかると、 それだけで少し楽な気持ちになったので、
その隙にポチっと送信しました。
その瞬間、体の力がぬけて軽くなりました。
「返信来ないなら、それでも大丈夫。」
急に楽観的な心の声がしました。
先延ばしは、 それだけで自分を責める材料になって気分が重くなります。
それは罪悪感のひとつ、「やるべきことをやっていない罪悪感」 だと思うのです。
罪悪感には「ひどいことをやってしまった罪悪感」と、「 やるべきことをやっていない罪悪感」があり、
後者のほうが、 ずっとずっと心に重くのしかかると言われています。
おかげ様で、今日その「やるべきことをやっていない罪悪感」 から解放されることができました。
一歩進んでみると、 意外にも軽くていい気分の私が待っていることに気づきました。
私が「やるべきなのにやっていなかった」こと、 それは音信不通にしてしまった友人に連絡をすることではありまし たが、
彼女のことを気にかけていること、 健康で幸せだといいなと思っていること、つまり友人として
「愛している」ことを相手に伝えることだったんだな、 と思いました。
愛を伝えるべき相手に伝えない罪悪感。
先延ばしにすることで、ずっとその罪悪感を抱き続け、 苦しんできたんだなと気づきました。
まだ最初の一歩ではあるものの先延ばしをやめられたことに安堵し、この機会をくれた「白くま」 に感謝しているところです。