私の人生いままで最悪だったとか、
出会う人、出会う人、とんでもない人ばかりだとか、
幸せ街道一直線の人もいるのに、なぜ私はこうなのか?など、
確かにそうだよなと思ってしまうようなお話をお聞きすることがあります。
それでもよく今まで頑張ってこられましたね、と、肩をたたいて一緒に泣きたい気分になることもあるし、
それでも生きていてくれてありがとうと、抱きしめたくなることもあります。
本当に人生ってやつは人それぞれで、何が起きるか分からないけれど、
これから先の将来については、誰でも平等に幸せになる権利があるし、幸せになれると私は信じています。
ところが、どう考えても自分に良い未来が訪れるとは信じられないという方もいらっしゃいます。
だって今まであんなことがあったし、こんなこともあったし、その続きの人生なのだから未来と言えどもその多くは察しがつくというものだ、と考えるわけです。
たしかにこの先の人生は今までの人生の上に成り立つものです。
ということは、どんな過去だったのかが、あなたの将来を決めるのだと考えることができます。
ただしそれは、客観的に何が起きたのかということではなくて、それをあなたがどう評価したのかによるものなのです。
たとえばかつての職場の上司が仕事のできない人で、あなたは上司の分まで仕事を頑張ったのに全く評価してもらえず、あなたがやった仕事であってもさも自分の力だけでやり遂げたような顔をする上司だったとします。
とんでもない上司だと思うわけですが、その上司のもとで働いたことを、アンラッキーだった、いいように使われた、頑張ったことが無駄になったなどと当然思いますよね。
もちろんそれはそうなのですが、大事なのはそのアンラッキーだった過去を、アンラッキーというネガティブな評価で終わらせないことなんです。
物事には必ず良い面と悪い面があります。
悪いことが起きた場合に、どう考えても良い面が見つからないという時でさえ、その悪いところを反面教師とすることで、あなたはその後の人生に大切なものを学んでいるのです。
あまりにひどいことを経験した分だけ、ものすごく大きな学びを得ているかもしれないのです。
とんでもない上司のおかげで、のほほんと暮らしていたら手に入れることなどなかったような洞察力だとか、リスクを察知する能力だとか、人を見る目だとか、その他多くを手に入れたかもしれません。
その上司と一緒に働いた時代は、アンラッキーな時代だったとも取れるし、学びの多かった時代だとも言えるのです。
アンラッキーな時代だったとしたら、その次にやってくる日々をアンラッキーにならないようにどうにかしなければと、心理的には怖れや不安を感じます。まさに戦々恐々というところでしょうか。
しかし学びが多かった時代だとしたら、次はその学びを活かすことで、もっと楽に良いものを手に入れやすい自分になっていると考えることができます。
そして私たちは、きっとこうなるだろうと思う未来を引き寄せます。
それは引き寄せの法則と呼ぶこともできるし、心理学で言うところの投影がなせる技と言えるかもしれません。
あなたが、あなたの過去をどう評価しているかで、あなたの未来が変わるとしたら、
過去をネガティブに評価するクセをやめて、ポジティブに評価するクセをつけることが大事であると私は考えます。
何が起きたかではなく、それがあなたにとってどういう意味のあることであったのか。
ネガティブなものを忘れたり無かったことのように扱うのではありません。
ネガティブなことだったけれど、結果的に自分はそこから学び、より良い未来へ進むキッカケを手にしたと評価し直すのです。
そしてそれは、より良い将来、幸せな自分を手に入れることを「自分に許す」ということでもあります。
あなたの、あなたに対する許しが、幸せな未来へあなた自身を導いていくのだと私は信じています。
どうしてもポジティブな評価ができないとき、自分が幸せになることにOKを出せないときは、私たちカウンセラーを頼ってみてくださいね。