毎日朝からいいことなくて、グッタリ。
誰と話しても楽しくない。
世の中に楽しい人がいるなんて信じられない。
そんな日々を送っていたときがあったことを、さきほど思い出していました。
日々起きる出来事に対して、ひとりツッコミといいますか、ネガティブな批判めいた言葉を、心の中でずっとつぶやいていたんですよね。
くだらない、とか。
ばかみたい、とか。
いい加減にしてほしい、とか。
つまらない、とか。
それをずっと自分の中で言い続けていたのですから、
そりゃ、暗くもなるというものです。
心の中のつぶやきは、誰かのことをつぶやいているようで、
実は自分に言っているのと同じなので、
自分をずっと批判していたようなものなのです。
当時は、そうすることが日常で、それ以外の生き方なんて、どうすればいいのかわからなかったんです。
あるとき、職場で仲良くしてくれていた先輩が、こんなことを言ったんです。
「悪いことばかりに目を向けていても、いいことはやってこないよね。」
これは私に言っているのか、それとも彼女の独り言か?その先輩は、いつもニコニコ明るくて、みんなの人気者でして、
当時15歳くらい年下のイケメンさんと再婚したばかりだったので、
きっと幸せなのね、、と思ったのですが、
それでも私は彼女の言葉が気になりました。
悪いことばかりに目を向けている。。
まさに私は、日々起きている物事のうち、悪いことにばかり反応して、
それが起きた理由だとか、なぜ回避できなかったのかとか、誰が悪かったのかとか、
そんなことばかり考えていました。
私ってネガティブなことにしか興味がないんだ、ということに気が付き
のけぞるほど驚いたことを覚えています。
あまりに日常だったので、自分のやっていることに疑問はなかったのですが、
それに気づかされてからは、あれ、また私ったらネガティブなことに気を取られているのかな?と
ときどき気づいては、もうそれはやめよう、と思ったのを覚えています。
でも、ネガティブこそ自分、のような毎日だったので、ネガティブをやめると、
では何をしたらいいのか、何を考えたらいいのか、よくわかりませんでした。
わからなかったので、私は夫の力を借りました。
私とはまったく違う世界を持っている彼は、楽しいことや自分が嬉しくなることに全力を注ぐ人なんです。
当時は、北海道出身のガールズバンドの追っかけをしていたので、そんな夫に便乗して、
私も全国ツアーに同行したりしました。
各地のライブハウスに行って、ガールズたちのライブではしゃいで、
その後ガールズたちとの握手会に興奮し、
そのウキウキ気分を持ったまま、おいしいごはんを食べて、疲れて寝る。
なんて自分の興味の赴くままに行動する人なんだろう。
そう思いながら、引きずられるように、あちこちを飛び回りました。
私は自分を楽しませる術を良く知らずにいましたが、
夫だけではなく、職場の友だちなど、楽しむことを上手にする人と時間をともにするようになって、
楽しむって、こうやるんだ~
なんて、感心したのを覚えています。
ネガティブなことばかり考えてしまうとき、自分を楽しませることに重きを置いていないかもしれませんが、
くだらないことでもいいので、ちょっと楽しい、もっと楽しいかも、すごく楽しいかも、と思えることを
少しずつでもやってみると、自分の「好き」というアンテナが反応するようになっていくのではないでしょうか。
どうすればいいのかわからないときは、「好き」に感度の良い人と一緒に行動してみると、
良い影響を受けることができ、自分ももっと自分の「好き」に素直になってみようかな、と思うかもしれません。
そもそも自分の「好き」に不感症になっている人は、誰かが幸せになることばかり考えていて、
自分なんて二の次だと思っている、気遣いエキスパートの人だったりするのですが、
それを続けているうちに、自分は何を好きなのかさえ分からなくなってしまっているのかもしれません。
あなたにはあなたの「好き」があるはず。
それをゆっくり取り戻して、自分の人生に灯りをともすことができるようになると、ネガティブ人生から一歩、新たな道を進めるようになるのかもしれません。