彼とうまく行ってないな、という自覚はあったし、
もう一度ラブラブに戻れないか、自分なりに努力したつもりだったけど、
今度こそ本当に無理っぽい、ということがありますよね。
「無理っぽい」というのがミソで、
はっきりそう彼に言われたわけではないというとき。
あなたはまだ彼を好きだけれど、彼はもうこっちを向いてくれていない気がする・・・。
女性はそういうのを敏感に察知しますよね。
そして、彼に聞いたりするかもしれません。
「ねぇ、私たちまだ付き合ってるよね?」とか、
「もしかして、もう私のことイヤになっちゃった?」とか、
「まだ私のこと、好き?」とか。
そこで「実は・・・」と別れ話を切り出す彼であれば、
その後しばらくの間、フラれた悲しみ・苦しみ・辛さ・淋しさ・痛み、全部ひっくるめて、悶絶するかもしれないけれど、なんとかやっていかれることもあるのでしょう。そう、私たちはそうやってオトナになっていくんですから。
しかし、そのような別れを口にしない彼もいます。
好きか嫌いかを聞かれれば、好き・・と答えるけれど、
でもしばらく会いたくないとか、
まったく連絡が途絶えるとか。
でも、女性からしたら、好きならラブラブになろうとするし、
会いたくないとか連絡を断絶するくらいなら、はっきり振ってくれ、と思ったりします。
彼にはっきりフラれたら、あきらめもつく。
もちろん辛いけれど、仕方がないと思えるから。
なのに、なぜ彼ははっきり言ってくれないの?と、考えても考えても答えが出ません。
彼との間に距離ができちゃったな、というとき、彼はどうしたいのか?というと、
それは「しばらく会いたくない」と言われたならば、きっとそうなのでしょう。
しばらく、ということは、しばらくした後は、また会いたくなるかもしれないし、もう会いたくなくなるかもしれない。
彼も、その後のことはわからないのかもしれません。
でも、ひとつだけわかるのは、残念だけど、今は会いたくない、ということなんですよね。
そしてそれは、あなたのことが嫌い、ということではなくて、あなたと一緒にいるときに彼が感じる感情が、なんらかの理由で、心地よくない、ということなのだと私は思います。
だから嫌いになったわけではないし、これからずっと会いたくないかどうかもわからない、ということなのだと思うのです。
彼が何を考えているにせよ、女性としては、「なんでもいいから、はっきりしてよ!」と思うかもしれません。
「その気がないなら、さっさと振って!」と思ったりしますよね。
彼にその気がないなら、次の人を探すこともできるわけですし。
あるいは何に不満があるのかさえ教えてくれれば、自分を変えていくことさえ厭わない、とも思ったりします。
そんなふうに、その彼に執着している自分のことがイヤ、、と思う人もいるかもしれません。
いっそ振ってくれれば納得するのに。
それは振られるかもしれない側の理屈では、そうなのです。
私も、そういうことがありましたよ。
はっきりしないのが一番苦しいのに、そんなふうに私を苦しめたいわけ?なんて、思ったことがありました。いや、実際相手にそう言ったような気がします。(苦笑)
でも、ちょっとだけ彼の立場になってみると、こんなふうに考えることもできます。
「振るほうが一番きつい。」
それは、優しい人であればあるほど、思うことなのではないでしょうか。
彼としては、自分を大好きでいてくれるあなたのことを思うからこそ、
はっきりした態度を示せないのかもしれないし、そんなことを考えたくもないのかもしれません。
そんな優しい人に、「いいから最後の一撃を下してよ!」と言っているあなたは、
実は「私なら大丈夫だから心配しないで。」という、
それも彼へのやさしさだったりするのです。
だから、やさしさとやさしさの、ぶつかり合いなんです。
そのようなとき、はっきりしてくれない彼に、あなたのやさしさを向けるのであれば、
別のやり方があるのかもしれません。
それは、私は大丈夫だから振って、とするのではなくて、
やさしい彼に最後の一撃を打たすことをさせない、ということなのかもしれません。
では、このはっきりしない状況をどう乗り越えるのか?ということなのですが、
まずは、彼が必ず何かしらの回答を持ってやってきてくれる、とは期待せずに、
あなたはあなたの幸せを選んでいかれることをお勧めします。
彼、彼、彼、と、彼のほうばかりを向いているあなたは、
あなた自身のことが好きですか?
もし好きでないとしたら、好きではないあなたを好きな人に差し出し、好きになってほしいというのは、なんだか変?かもしれません。
彼があなたのもとに戻ってきてくれない限り、あなたはあなたのことを良しと思えないかもしれないけれど、
そうではなくて、彼が戻ろうが戻るまいが、あなたが思いやり深くて、情熱的で、素敵なところがいっぱいある女性だということを、受け入れていただきたいと思うのです。
あなたがあなたを好きになることに、エネルギーを使っていただきたいのです。
それは、外見的なこと、たとえばエステやネイル、ダイエットやおしゃれでもいいし、
内面的なこと、人に優しくするとか、感謝を伝えられるとか、嬉しい・楽しいをいっぱい感じるとか。
そんなことをしていると、あなたがあなたでいることに、喜びを感じられるようになるでしょう。
そうなったときには、引き続き彼を待ちたいのか、それとも別なところに目を向けたいのか、
自然と答えが出てくるかもしれません。
あるいは、あなたが自分のことを好きになると、そんなあなたにピッタリの、素敵な彼を引き寄せることになるかもしれません。
それが今の彼なのか、もっと別の素敵な彼なのか、それはそのときにわかることなのだと私は思います。
恨みつらみや嫌味のひとつも言いたくなったら、
ノートに書きだしたり、あるいは私たちカウンセラーに話してみてくださいね。
彼に怒りをぶつけてしまうと、あなた自身を傷つけることになってしまうかもしれないので、おすすめできません。
今を、あなたがより一層素敵な女性になるための節目だと思って、乗り越えられますように。
応援していますね。