カウンセリングサービスの帆南尚美です。
ブログにお越し下さり、どうもありがとうございます。
以前は仲良くしていたと思っていたり、少なくとも普通に会話ができていた夫婦だと思っていたのに、夫の定年後なんだか相手を見ているだけでイライラする、というとき。
定年退職してパートナーが朝から晩まで家にいる、
少なくとも朝昼晩の食事時には家にいる、
かと言って家事をやってくれるわけでもなく、
テレビを観たり
ゴロゴロしていたり、
こっちは友だちとの食事会や旅行にも行きたいのに、おちおち約束も出来なくなってきた…。
そうかもしれないですね。
今まで何年もかけて作り上げた、主婦としての時間配分とか優先順位があるわけです。
それが邪魔されるような気がするかもしれません。
夕飯は品数もそれなりに作るけれど、お昼は残り物をチンして済ませたいこともありますよね。
それは家計のためでもあるし、お昼は手抜きをしたいこともあるし、そもそもメニューを考えるなんて自分一人のときはやらなかったわけです。
それを、パートナーが一緒だと思うと手が抜けないんですよね。
それはストレスに感じるかもしれないですよね。
そして、体がまだまだ元気なのに仕事をさせないという定年退職の仕組みも気に入らないし、定年後も仕事をする人はたくさんいるのに、うちのパートナーはなんで家にずっといるのかとちょっと考えてしまうこともあるかもしれません。
さて、そんなときに忘れてしまっていることがあるとしたら、
それは、パートナーがいるから食事を作らなければ!とか、なかなか外に出られないぞ!とか、ゴロゴロされると鬱陶しいぞ!というのは、
パートナーに対するあなたの愛があるからこそ、感じるものだということなんだと私は思います。
パートナーが家にいても、食事を作らなくてもいいんです、本当は。
だけど、私がご飯を作らないと、あの人は栄養も考えずにその辺にあるものを食べて終わりにするだろうから、そうさせるのも忍びない、なんて、優しいあなたは思うわけです。
パートナーが家にいても、あなたは好きなだけお友達と自由に遊び回ってもいいんです、本当は。
でも、私があまり外出ばかりしていたら、あの人は寂しがって拗ねてしまうんだろうな、なんて、思いやりのあるあなたは想像するわけなんです。
朝から一日ゴロゴロしているパートナーに、怒りを感じる必要もないんです、本当は。
でも、彼がやる事がなくて手持ち無沙汰のようなのが、目標を失ってしまっているように見え、何だかかわいそうだし、彼なら何か他にできることがあるのに、と彼の幸せを願うあなたは自分が何もしてあげられないことに落胆したりするのではないでしょうか。
ストレスに感じることのほとんどは、パートナーに対する愛情が形を変えただけのものかもしれないと思ってみると、
かつては仕事仕事と頑張っていたから家庭を顧みなくても大して気にならなかったけれど、今は家の中での色々なルールがわからず、奥さんにも負担になっているようで悪いなぁなんて心の中で思っているかもしれないパートナーが、
なんだか愛しい存在だったと、あらためて気づいたりするかもしれないと私は思います。
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