自分を責める自分を笑う

カウンセリングサービスの帆南尚美です。
ブログにお越し下さり、どうもありがとうございます。
みなさんは、自分で自分を責めている、と思うことがありますか?
私は数年前までは、一度も考えたことがありませんでした。
でも、いつも何となく、がっかり感を持ちやすかったような気がします。
たとえば、子どもの頃、親に単に話しかけただけなのにイライラした態度を取られたとき、
誰かと会う約束をしていたのに、相手の都合でキャンセルになったとき、
手作りの料理に夫が「おいしいね」と言ってくれずに無言で食べていたとき、
友だちのラインが既読になるまで時間がかかったとき、
満員電車で誰かの足を踏んでしまったので謝ったら、舌打ちされたとき、
コンビニのレジで公共料金の振込みをしようとしたら、店員さんに面倒そうな顔をされたとき、
などなど、
私はどよ~んと、暗い気持ちになり、がっかりした気分を引きずっていました。
その気持ちが何なのか、考えたこともありませんでした。
そして数年前、そのどよんと暗いがっかり感が積もり積もっていたのだと思います。
一日中何があっても暗い気分が続き、朝目が覚めた途端に嫌な気分が湧いて来るようでした。
起きているのも、寝ているのも辛くなったある日、私の人生で忘れられないことが起きました。
友だちにメールをした後、なかなか返信がなく、何度も何度も着信を確認していたのですが、返信が無いことが分かる度に、
私は、「まだ来ない」、「まだ来ない」、と思っていたのですが、
その「まだ来ない」と思ったほんの一瞬の後に、私は私自身を心の中で殴っているような感覚を覚えました。
それは「あしたのジョー」の真っ赤なグローブで、自分にパンチをしている感じでした。
「まだ来ない」(パーンチ!)
「まだ来ない」(アッパー!)
私は、あれ?なんだこれは?と思いました。
私の毎日の憂鬱な気分が、いま赤いグローブに集約されたようでした。
これをもう少し丁寧に説明するとしたら、
「まだ来ない」「だって私はその程度にしか扱われない人間なんだ」(パーンチ!)
でした。
その、「だって私はその程度にしか扱われない人間なんだ」という、自分のダメさ加減を責める言葉は、私が暗い気分になるときに、いつも心の底にあったものだと気づきました。
私の、自分を責めていたことに気づいた瞬間でした。
自分を責めるって、こういうことだったのか、と思うと同時に、私は自分で自分を赤いグローブでパンチしている自分が滑稽で仕方がありませんでした。
やめよう。
そう思いました。
無自覚のうちに自分を責めていたときは、その辛さにどう向き合えば良いか分かりませんでしたが、
今、ときどき気分が悪いときには、赤いグローブを自分に向けていないかチェックをしています。
使用済み硫黄山

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

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