私は自他ともに認める鬼嫁で、いつも夫にイライラして文句ばかり言っている妻でした。
今となっては、もちろん文句はゼロにはなりませんが、以前と比べて私の夫への文句は100分の1くらいに減ったと思います。
言わなくてもわかってくれるはず、の期待
期待とは「当てにすること」を言いますが、私たちが人に期待をするとき、たとえば上司が部下に「今期の営業成績、期待してるからね。」などと言葉で伝えることもあれば、相手に言わずに期待することもありますよね。
言わずに期待するとは、たとえばこんなことかもしれません。
外出中に急に雨が降ってきたとします。
あなたは家のベランダに洗濯物を干してきましたが、今日はダンナさんが在宅勤務の日。
きっと洗濯物を取り込んでくれているはず。
(これが期待)
しかしあなたが家に帰ると、洗濯物はベランダで雨に濡れたまま。仕事を終えていたダンナさんは、のんきにリビングでテレビを見ていました。
そんなときにあなたはもしかしたら、イラッとするかもしれません。
期待がはずれると、私たちはがっかりしたり、怒りを感じるものではないでしょうか。
関係性が近いほど、わかってほしい
相手に「こうやってくれるはず」と期待している状態は、よくコーヒーショップなどでの注文にたとえられたりします。
カウンターで、あなたがカフェラテがほしいのに黙っていたとしたら、店員さんはカフェラテを出してくれません。
当たり前なのですが、カフェラテをくださいと言わないと、カフェラテは出してもらえないのです。
にもかかわらず、なんでカフェラテを出してくれないんだ!と怒るのは、筋違いだと思われるでしょう。
コーヒーショップならわかりやすいのですが、
相手がダンナさんだと、つい期待しては期待はずれになり、怒ってしまうかもしれません。
関係性が近いほど、私たちは相手に甘えたくなることがあるので、言わなくてもわかってほしいと思ってしまいやすのですよね。
期待の手放し方
「言わなくてもわかってくれるはず」と感じるときは、カフェラテの例でもわかる通り、欲しいものを欲しいと言えていないときと言えるかもしれません。
上の例でいえば、
洗濯物をしまっておいてね。
そんなひとことを遠慮してしまうくらいの、遠慮しぃだったり、気を使いやすい人であることも多いかもしれません。
期待を手放すためには、本当は自分が何を欲しいと思っているのかを相手に伝えることが大切なのですが、
遠慮ばかりしてきた人は、そもそも自分が何を欲しいと思っているのかがわからなくなっていて、怒りしか出てこないということもあるようです。
雨に濡れた洗濯物を見て、なんで取り込んでくれなかったのよ!と怒ってしまうときのように、
相手の態度などに対して、なんでそうなのよ!という怒りを感じたときには、相手に期待をしていたかもしれないことに、まずは気づこう、と思っておくだけでも、ちゃんと気づけるようになったりするようです。
期待していたことに気づけたとしたら、期待をする代わりに、欲しいものを欲しいと言おうと意欲を持つことと、実際に何度もチャレンジすることで、少しずつ「欲しい」と言えるようになるといえます。
欲しいものを欲しいと言えるようになると期待をしなくなり、期待を裏切られることがなくなるので、それまで感じていた怒りがどんどん減っていくような感覚をおぼえるかもしれません。
簡単なことのようですが、実際にやってみると、何度も心が折れそうになったりするかもしれません。
そんなときは、信頼できるお友だちやカウンセラーなどにあなたのチャレンジについて話してみて、応援してもらいながらやっていくと、うまくいきやすいでしょう。
みなさまのご参考になりましたら幸いです。こんな記事↓↓↓も書いています。