人づきあいは概ね苦手じゃないのに、なぜか彼にだけは不機嫌な態度を取ってしまうことってありませんか？
彼に不機嫌になるときの心理
たとえば彼の仕事が忙しくて、ずっとデートができなかったあとに久しぶりに会えた日。
本当は朝から晩まで一緒にいたかったのに、彼の都合でランチだけのデートになってしまったとします。
久しぶりに会えて嬉しい！という思いとともに、
彼がなんとなく時間を気にしているのを見ると、だんだんとあなたは不機嫌になるかもしれません。
なによ、せっかく久しぶりに会えたのに時間ばかり気にして。
私よりも、大切な用事があるっていうの？
そんなネガティブな思いとともに、あなたの不機嫌はマックスになるかもしれません。
でもそのネガティブな思いは、多くの場合「今まですごく寂しかったの。ずっとあなたに会いたかったの。でもあまり会いたいと言ったら迷惑かと思って我慢してたの。」などという思いを、彼に「分かってほしい」「でも言えない」という気持ちがベースになっているような気がしませんか？
しかも、彼が分かってくれないとしたら、彼は寂しくなかったんじゃないかという疑惑も湧き上がってくるかもしれません。
彼は寂しくなかった？
では本当に彼はあなたに会えずにいた期間、寂しくなかったのかというと、きっと寂しかったかもしれませんね。
ただし、会えずに寂しかったという感情をどう表現するのかは、男女による違いや、育ってきた環境などによっても異なるようです。
会えずに寂しかったから、ようやく会えたときには、「寂しかったよね、会いたかったよね、本当に会えて嬉しいよね」という思いを分かち合いたい人がいる一方で、
会えずに寂しかったから、
多忙の中にも数時間でさえ、あなたに会える時間を工面した、それこそが愛の表現だと思っている人もいるのです。
あるいは、あなたの大好きなイタリアンレストランを予約しておくことが、あなたに寂しい思いをさせてごめんね、とか、大好きだよという思いの表現だとする人もいるのです。
同じような感情を感じていたとしても、「だから何をするのか」というのは、人それぞれだったりするのです。
彼にだけ不機嫌になりやすい人によくある特徴
彼にだけ不機嫌になりやすい人は、自立的で自分のことは自分でやり、辛いことも努力と我慢でなんとか乗り越えようとしているかもしれません。
自分の頑張りを、通常は誰かに知ってもらいたいなどと思わないけれど、その分、彼にだけは分かってほしい、彼にだけは「よしよし」などと子どものように頭をなでなでしてほしい、などという思いがあったりするかもしれません。
不機嫌を手放す方法
彼に対して不機嫌になると、あなたが不機嫌であることは伝わるかもしれませんが、なぜ不機嫌なのかが伝わりづらいかもしれません。
相手はそもそもあなたとは違う物の考え方をするのだと理解するならば、自分の考えを伝え、相手の考えを理解しようとする必要があるといえます。
言葉で伝える
私たちは、自立した大人であるほど、「分かってほしい」なんてことを言ったら、面倒くさいなどと思われるから言えない、と感じるかもしれません。
そうやって嫌われたくないからと自分を隠すよりも、積極的に表現したほうが相手にあなたを知ってもらえますから、つまらない誤解が生じることが減るでしょう。すると彼も安心してあなたのことを愛することができると感じるかもしれません。
ただし伝え方にはコツがあって、相手を責めたりコントロールしようとしないことが大切です。
感情を伝える
職場などではコミュニケーションが大切と知っているし、「報告・連絡・相談」もバッチリできているのに、なぜ恋愛になるとうまくできないのか不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。
仕事上のコミュニケーションの多くは客観的な情報のやり取りであり、一方の恋愛は自分の感情を相手に伝える必要があるという違いと言えるかもしれません。
「感情」をコミュニケーションするときのコツがあるとしたら、深刻にならずに、でも自分はこういう考え方・感じ方をするのだということを軽い調子で伝えると、相手も耳を傾けやすいかもしれません。
相手の愛し方をさがす
上で述べたように、同じような感情を感じていたとしても、「だから何をするのか」は、人それぞれです。
つまり、「この人、私を愛していないのでは？」と感じるときの多くは、自分の愛し方と違うために、相手が愛してくれていることに気づいていないだけかもしれないのです。
愛されていないと思うと、すねたくなるし、機嫌も悪くなってしまいますが、
相手の愛が見えていないだけだとしたら、あなたにできることは何でしょうか。
彼という人がどういう人で、どんなふうに愛情を表現するのか、つまり彼の愛し方をさがすことかもしれませんね。それはあなたがどう愛されているのかをさがすこととも言えます。
これは口で言うのは簡単ですが、ひとりでやるのは難しいものです。
ぜひ信頼できるご友人や、私たちカウンセラーにも頼ってみてくださいね。
彼の愛し方をさがそうという心持ちが当たり前になってきた頃には、最近彼の前でも不機嫌になることが減ったな、などと感じられるかもしれません。
こんな記事↓↓↓も書いています。よろしければぜひご覧くださいませ。
