【恋と仕事】相手へのイライラが笑顔に変わるカギ

takashi-watanabe-_HKNO0EaO0A-unsplashこのあいだの年末のことでした。

仕事納めのあと、夫は会社が休みなので、朝からテレビをみながらゴロゴロしていました。
私はというと、年末は大忙しなんです。
大掃除・・・は、あまりしないけど、
おせち・・・も、作らないけど、
近所のスーパーが三が日が休みなので、その間は買い物に行かずに済むよう食材を買いそろえたり、
夫の実家や私の実家と、年末年始はどうする、みたいなやり取りが増えたり、
他にもなにかと忙しかったのでした。
今日中にやらないといけないことは、あれとこれで、、、と考え、順番も考え、などとやっていると、
あっという間に時間は経つのですが、
せわしなく動いている途中で、目に入ってくるのが、夫がゴロゴロしている姿。
まったく!私が忙しそうにしているのが分からないのかしら!
ちょっとは手伝おうか?と声をかけてこないものかしら!
どういう神経で、ひとりゴロゴロしていられるのかしら!
と、私のイライラはマックス。
でも、そんな夫に気を取られているのも時間がもったいないと思い、必死にその日の行動計画を進めようとする私。
ところが、とうとう大晦日のお昼ごろに、夫へのイライラと、やらねばらない事がうまく進まないことにカリカリした気分が爆発しそうになったんです。
そして夫に言いたくなりました。
「ちょっと!いつまでもゴロゴロしてないで、少しは手伝ったらどうなのよ!」
今までも、夫には散々このセリフを言ってきました。
そして、そのたびに、夫が嫌な顔をして、やりたくないけど仕方ないなという態度で、
「何をすればいいの?」と聞いてきて、
私は(そんなことも分からないわけ?)と一層イライラを募らせてきたのです。
でも、昨年末の私はちがいました。
「ちょっとは手伝ったらどうなのよ!」と言いたい気持ちは、怒りが乗っかっていることに気づいたので、
その怒りの正体を明らかにせねば、と思いました。
「ちょっとは手伝ったらどうなのよ!」とは、
「なんで私ばっかり、忙しくしないといけないのよ!私たちのお正月の準備なんだから、私だけじゃなくて、あなたも一緒にやってよ。」と思っていたのです。
つまり、私はもういっぱいいっぱいだ!という気持ちだったんです。
怒りというのは、分かってほしい、愛してほしい、助けてほしい、がうまく伝えられないときに感じるものと言われています。
私はいつも、自分でなんでもかんでもやろうとするし、やろうと思えばできなくもないんです。
でも、もういっぱいいっぱいだ、というときに、私が普段から口に出せずにいた言葉があるんです。
それは、「助けて」でした。
自分ひとりでも、頑張ればやれなくはない、というとき、私たちはあえて誰かに助けを求めることはしません。
なぜなら、助けを求めることは、その相手に負担をかけてしまうことになると思っているので、なるべく迷惑をかけずにいたいという思いがあるからなんです。
思いやりとか、愛情とか、優しさ、などと言ってもいいかもしれません。
ところが、その思いやりなどのおかげで、私たちはイライラをずっと我慢しなければならない状況になったりもするのですよね。
私は思いました。
イライラを我慢すれば、私ひとりでやれなくもない。でも、このイライラを感じることは、私自身も嬉しくないし、夫も私を見ていて嬉しくないだろうなと思ったんです。
なので私は夫に言いました。
「あのさ、今日やることがいっぱいあって、もう無理。お願い、助けて。」
私は、普段まったく使うことのない「助けて」を夫に言いました。
また夫が嫌な顔をして、やりたくないけど仕方ないなという態度に出るだろうと思っていました。
ところが。
それまでテレビの前でゴロゴロだらだらしていた夫の顔が、急に生命を吹き込まれたように活き活きとし、
「うん、いいよ!なにをしようか?」と言ってきたのです。
「ちょっとは手伝ったらどうなのよ!」と要求すると、嫌な顔をした夫が
「お願い、助けて」とお願いしたら、意気揚々と何かをやってくれそうになりました。
私は、その夫を見ただけで怒りがおさまりました。
イライラがなくなり、(あれ?別に夫にやってほしいこともないな)と思いました。
言えていない「助けて」を言えただけで、問題は解決したんです。
とはいえ、せっかくなので、年末最後の買い物は夫にも付き合ってもらって、たくさんの荷物を持ってもらったりしました。
夫も笑顔でしたし、私も笑顔でした。
「助けて」を言う勇気を持ったことで、笑顔の年末年始を過ごすことができたのです。
相手にイライラしたときは、相手が変わってもらうことを要求するのではなく、
自分が変わってみると、勝手に相手も変わってくれる、ということをあらためて経験しました。
その自分が変わるカギは、言えていない「分かってほしい」「愛してほしい」「助けてほしい」を言う勇気を持つことかもしれません。

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

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