仲良しだったお母さんがどうしようもなく嫌いになったワケ

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子どもの頃から母娘で仲良し。
ご近所さんからも、お宅は仲良くていいわねなんて言われてきたはずだったのに。

良好の親子関係はずっと続くものかと思っていたら、あるときから段々とお母さんのことがわずらわしくなり、

今となっては話すたびに不機嫌になったりするので、できればあまり会いたくない。

でもなんでこんなになってしまったのか、自分でも分からない、なんていうお話を伺うことがあります。

何かがあったわけではないけど、お母さんのことが嫌いになった。

そういう人は、もしかしたら子どもの頃からお母さんのことが気になって仕方がなかったのかもしれません。

お母さんが悲しそう
お母さんが大変そう

そんなときは、なんとかお母さんの助けになれないものかと幼いながらに考え、

お母さんに寄り添ってあげたり、
愚痴を聞いてあげたり、
おどけて見せたり、
あるいは勉強を一生懸命やったり、

してきたのかもしれません。

誰でも子どもの頃は親に笑っていてほしいし、幸せであってほしいと思うものかと思いますが

自分がやったことや、気を使ったこと、頑張ったことで、お母さんが笑ってくれた、褒めてくれた、喜んでくれたとしたら、

あなたはあなたがしたそのようなことが意味のあることだと思い、それを続けていこうとしたのではないでしょうか。

そうやって、長年お母さんの話し相手になったり、愚痴の聞き役になったり、お母さんのために頑張ってきた間、

お母さんは喜んでくれ、
あなたはまずまず気分が良くて、
二人仲良しだったのではないでしょうか。

ところが、あるとき、それは思春期かもしれないし、もっとずっと大人になったあと、三十代や四十代になってから訪れることもあるのですが、

あなたの意識の先が、お母さんではなくなることがあるかもしれません。

今まではお母さんのためにと思い、たとえば自分の意見を言うことを我慢してきたとか、
恋愛もそこそこにしてきたとか、
実はやりたいことをやらずに来ていたとしても、そこに疑いはなかったのに、

ふと、それでいいんだっけ?とか、
私は今までなんでそんなに我慢ばっかりしてきたんだろう?なんて思ったとしたら

今までのようにお母さんのことを一番に考えてあげることが、できなくなったりしますよね。
今までの自分の苦労が、意味があったのか分からなくなったりするからかもしれませんし、
私ばっかり我慢させられたと怒りが出てくることも。

するとそのようなときに、
なんかお母さんが嫌い
鬱陶しい
私の邪魔をする気がする

なんてことが起きるのかもしれません。

あなたがやりたいことが出てくると、お母さんが邪魔になる感覚。
あるいはそれまではとても良い人だと思っていたのに、お母さんのイヤなところが目につくようになる、なんてこともありますよね。

頭ではお母さんを嫌いになる理由が無いような気がしても、あなたの心が反応することがあります。
それはあなたの中の「罪悪感」が刺激されているのかもしれません。

罪悪感とは、私は悪いことをしている、悪い子だという感覚と言えばいいでしょうか。

お母さん以外のものに興味を持ったり、以前のようにはお母さんばかりをケアしてあげられない自分を、悪い子だと潜在意識などの無意識が認識してしまうのです。

それは、あなたがとても優しくてお母さん思いであるがゆえに、

もう以前のように優しくなれない、こんな私でごめんなさい、という感じでしょうか。

自覚しているかはともかく、あなたがあなた自身を「こんな私」と責めているとき、

いや〜な気分が湧き上がってくるのです。

でも、ここで朗報があります。

あなたはご自身を責める必要は全くないのです。

なぜなら、今まではお母さんにばかり向いていた意識が、それ以外のものやコトに向きだしたとしたら、それって喜ばしいことではないですか?

あなたの心が成長したのかもしれないし、
あなたの視野が広がったのかもしれないし、
あなたがあなた自身をもっと大切にしようと思ったのかもしれないし。

だからあなたには全く非がないのです。

なのにどうしても悪い気がしてしまうほど、あなたは本当にやさしくてお母さんに幸せになって欲しい人だということなんですよね。

そして、もしかしたらお母さんを喜ばせてあげられるのは自分しかいないかも、なんて思うとしたら、

お母さんにとって唯一の存在である自分がお母さんを捨てた感覚もあるかもしれません。

でも大丈夫。
お母さんに気を使ってあげたり、思い通りにしてあげるというやり方をしなくても、
お母さんを喜ばせてあげられることはできるかもしれませんよ。

それは、「あなたが幸せになる」ということなんです。

あなたの幸せは、お母さんの喜びであるはず。

以前のようなやり方は卒業して、あなたが幸せになることで、お母さんをも幸せにしてあげることができますよ。

そして、あなたが幸せに向かって進んでいる姿に、なんの罪悪感をも感じる必要はないのです。

あなたがやりたいように人生を進みだした自分を褒めてあげて、そしてそうやってこれから生きていくことをご自分に許してあげてくださいね。

また、お母さんの幸せはお母さんが自分で手に入れていかれるはずです。
あなたはただ、お母さんの幸せを願ってあげてくださいね。

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

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