私が前職で仲良くしていた友だちが、転職することになりました。
その業界なのか、アメリカの会社なのか、外資系全般なのかわかりませんが、転職する際に、以前一緒に働いたことのある上司とか同僚とかから、転職先の企業に推薦状(リファレンスと言ったりします)を出すことが多くあります。
今回私も、その友だちから、リファレンスをお願いしてもいい?と言われたので、「もちろ~ん!」と答えました。
リファレンスを頼まれるということは、その転職する人と深く関わっていたという証拠でもあり、推薦状というからには、良いことを書いてくれるに違いない、という信頼があるわけです。
だから、リファレンスを頼まれると、私を信頼してくれているんだな、と私はとても嬉しく思います。
リファレンスには、自由形式の場合と、テンプレートに記入していく場合があります。
テンプレートというのは、企業のほうからの、たとえば「この人の長所を教えてください」とか、「仕事をする上での、短所を教えてください」とか、そういう質問に答える形式です。
どちらにしても、転職先の企業が、その人を採用したらきっといいことがありますよ、というスタンスでこちらは書きます。
その友だちは、私と同じ部署で似たような仕事をしていたので、仕事が本当に忙しくて毎日夜遅くまで長時間集中することを強いられていたときも、
お互いに弱音を吐いたり、元気づけたり、飲みに行ったり、夜遅く気分転換にビリヤードに行ったり、本当に勇気づけられ、かけがえのない存在でした。
仕事の出来も素晴らしく、いつもベストを尽くすために、お互いに刺激を与え続けました。
この素晴らしい人をどうやったら、すばらしいということが先方の会社に伝わるだろうか、と何時間も考えました。
とはいえ、長文になってもよくないので、なるべく簡潔に、でもその方の良さが十分伝わるように工夫して、リファレンスの作成を終わらせました。
先方の会社に直接メールでお送りして、この作業を終わらせました。
終わってみると、なんだか心がとても温かく感じました。
人の良いところをなるべくたくさん、なるべく人にわかりやすいように洗い出す作業の間は、私の心が愛の状態で居続けることになるからなのかな、と思いました。
人の良さについて、きちんと言葉にする作業って、いいなと思いました。
私が卒業したカウンセラー養成コースでも、そんなことをやったなと思いました。
コース生どうしで、あなたって、こんな良いところがありますよね、とメッセージにして、その方に渡すのです。
相手を喜ばすためではなく、自分が愛につながる実習だったのだな、と思います。
あなたは大切な人の、どのようなところを素敵だと思いますか?
素敵なところ、尊敬するところ、かっこいいと思うところ、一緒にいて楽しいと思う理由など、
年末のちょっとした空き時間に、あなたの大切な人について、その魅力を考えてみませんか?
できれば言葉にして、伝えてみるといいかもしれません。
伝えられなくても大丈夫。考えてみるだけで、十分です。
そしてポッと心が温かくなって、年の瀬を迎えましょう。
心が温かくなったら、その感覚を覚えておいてほしいのです。
物事がうまくいかないときとか、心が荒んでいるときなど、誰かの良いところを探し表現することで、あなた自身を少しでも愛につなげることができるようになるのではと私は思います。