カウンセリングサービスの帆南尚美です。
ブログにお越し下さり、どうもありがとうございます。
今さら、と思うことがしょっ中ありますが、何事も遅すぎることはない、と思うこともよくあります。
今さら、というのは、何かをやらない言い訳に使うには便利な言葉ですが、私は今さらという言葉が頭に浮かんでくると、本当に今さらなの？ 本当にやらなくていいの？ と、自分に何度も聞いてみます。
後悔するのが嫌だからなのですが、そんなときは大抵、とりあえずやってみるか、と思うことが私は多いようです。
やってもやらなくてもいいのだと思います。
ただ自分が納得することなのか、自分に確認します。
そして、今さらだけど、やっぱりやろう、と思ったら、後はやるだけです。
この数年間、ずっと楽しく会話ができなかった仕事仲間の女性がいました。
何年も前に彼女の提案にNoと私が言ったことがきっかけのように思うのですが、数ヶ月にわたり無視され続けました。
無視されていた期間私は何事もなかったように彼女に話しかけていたのですが、とても嫌な顔をされている気がして私から話しかけるのもやめました。
その後の数年間、挨拶はするものの、仕事でどうしても話す必要があるときには、とても気分が重くて嫌だなぁと私は思っていました。
このままずっと、仕事を続ける限り、この人とはこの嫌な感情を持ちながら関係を続けて行くのかなと思っていました。
だって今さら何もできないもの、と思っていました。
そして、本当に今さらだからこのままいくのか、それとももう一度彼女の心の美しい部分を見てみたいのか、自分に聞いてみました。
答えは、もう一度チャレンジしてみようかな、というものでした。
彼女がかつて私に仕事の提案を拒否されたことで私を無視しないではいられなかった気持ちも、その後私が何食わぬ顔で世間話をしたときの彼女の嫌そうな顔も、
そのうちに私からも話しかけるのをやめてしまった間の彼女の気持ちも、
今になれば少しわかるような気がしました。
仕事の提案を拒否されたときには、もしかしたら私に分かって欲しかったという気持ちがあったのかもしれません、
その後の彼女の態度については「なんとなく悪いことをしている感じ」という気持ちがずっとあったのかもしれないなと思いました。
それと同時に、私にも同じように、私たちの関係を修復できずに申し訳ないなという気持ちがありました。
それならば、再チャレンジです。
私は彼女がかつて仕事上のことで私の態度に傷つき、そしてその後もそれを引きずってしまったかもしれない彼女の心を思い、
「理解されない」という彼女の寂しさや虚しさに寄り添い、私が出来る限りの理解と愛を表現してみようと思いました。
もちろんやり方は相手によって色々だと思いますが、私は私が最善と思ったことをやってみました。
すると、最初は疑い深そうな顔で私を見ていた彼女も約1年をかけるうちに徐々に心を開いてくれ、今では会話をするときに嫌だなぁと思うこともほぼなくなりました。
これは私の側の罪悪感が和らいだということも大きいのではと思います。
私のこの経験はたまたま上手く行ったケースかもしれません。でも人間関係を修復したいとき、チャレンジするのに今さらかどうかは私たち自身が決められること、チャレンジすることにしたなら、結果がついてこなくても、やってみることに価値があることを思いました。
そして修復したい人間関係で最も大切なこと、それは自分から愛を与えることができるほど、大きな愛になることを自分に許すことなんだな、と私は思いました。
今さらだけど好きな人に好きと言う、今さらだけどやり直したいと言う、今さらだけど産んでくれてありがとうと言う、
人には色々な今さらがあるかと思いますが、人はやったことより、やらなかったことの方を後悔するといいます。
今さらだけど、自分から愛を表現できるほど、大きな愛になることを自分に許してみる、そんなチャレンジもたまにはいいかもしれません。
今さら、をどうする？
