もれなく良い気分

カウンセリングサービスの帆南尚美です。
ブログにお越し下さり、どうもありがとうございます。
電車の中で座席に座っているとき、お隣さんが寝ていてこちらに無意識に寄りかかってくる、ということがあります。
そういうとき、以前の私は、自分の肩を揺らして寝ぼけまなこの相手に「あなた、迷惑なんですけど」と気づかせようとしたり、
自分の体を大きく反対にそらせて、お隣さんと触れないようにしたりしていました。
とにかくお隣さんが寄りかかって来るのが嫌で仕方がありませんでした。
あるとき、比較的空いていた電車で私が座っていたところ、向かいの座席の若い男性がそのお隣の男性の肩を枕にして眠りこけていました。
私は何か普段見る光景ではないな、と思ってもう一度その二人を見直したところ、枕になっている男性が、寄りかかられているのを気にもしない様子で本を読んでいたのです。
全く気にしないというよりは、どちらかというと、自分が枕になってあげていることに満足気にも見えました。
私はそれを見て、見ず知らずの(と思われる)人に肩を貸すなど、変わった人だな、と思いましたが、
枕になっている人も、枕にしている人も、なんだか優しい雰囲氣が漂っていて、「これ、いいなぁ」と思いました。
そもそも、見ず知らずの人だからと言って、眠り込んでいる人に優しくしない理由はありません。
でも、私はとてもケチで、自分の肩を枕がわりに貸すことなど思い付きもしませんでした。
なんだか私は今までの自分の態度が恥ずかしくもなりました。
知らない人に優しくするっていいな、次からあれをやってみようかな、と思い、
そして実際にやってみました。
眠りこけて私に寄りかかって来る人を避けず、進んで私の肩を差し出してみると、(実際はただ動かずに肩を貸しただけですが)今まであんなに嫌だと思っていた寝ぼけた隣人が、なんとなく可愛らしく思えてきました。
そして、電車が大きく揺れたりすると、その人が目を覚ましてしまうのではないかと心配までする始末です。
相手を、自分を嫌な感情にする原因だと思うのか、それともちょっとかわいい守ってあげたい人にするのか、
それは私自身の気持ち次第なんだな、ということを思った経験でした。
そして、私の方から思いやりを差し出すと、もれなく良い気分がついてくるように私は思います。
その後私がいつも眠り込んでいるお隣さんに肩を貸しているか、というと、そうでもありません。
私が座席に浅く座ることで、お隣さんが私の背中と背もたれの間に沈んでいることもよくあります。
そんなときは、眠りの邪魔はしないようにしよう、と小さく祈ったりしています。
つきみの空4

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

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