地元に帰るのが億劫!~他人との比較と、それによる負けた感

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こんにちは。カウンセリングサービスの帆南尚美です。
いつもありがとうございます。

今年もあと10日ほどとなりました。

年末年始に久しぶりに地元に帰る予定という方もいらっしゃるかもしれませんね。
久しぶりに親きょうだいや親戚、幼なじみの友人たちに会うのは、楽しみでもあり、億劫(おっくう)であるかもしれません。
かつては仲良しだった人たちかもしれませんし、久しぶりに顔を見たい気持ちはあるものの、なんだか会うのは嫌だなと思うこともありますよね。
最近どうしてるの?って、たぶん聞かれるだろうな。
べつにふつうに毎日生きているだけなんだけど、どう答えればいいんだろう。
仕事は頑張ってるの?って、これも聞かれるだろうなー。
嫌いな上司とか意地悪なお局さまにハブられてる話なんてしたら、みんな引くよね。これは言わないで、「頑張ってます!」みたいに言っておけばいいかな。
彼氏できたの?結婚は?同学年だった誰々ちゃんは年明けに子どもが産まれるそうよ、なんて言われるかも。
うっとうしいなー。そんな話聞きたくないし、こっちのことも聞いて欲しくない。。
地元に帰るのが億劫というのは、もしかしたら自分の近況を話すのも、人の幸せそうな近況を聞くのも嫌だなと感じているのかもしれません。
ここでちょっと想像してみていただきたいのです。
もしあなたが来年早々に結婚することが決まっていて、大好きな彼と今とってもラブラブで幸せだったとしたら、どうでしょうか。
もしかしたら誰かに近況を話したいし、聞いてほしいと思うかもしれません。
なぜなら私たちは、良いと思うものは人に見せたり知らせたくなりますが、良くないと思うものは隠したくなるものだからです。
ここ最近のあなたは、自分はあまり幸せではないと感じているとか、人と比べると見劣りするなどと思っていませんか?
幸せでもないし見劣りすると思うとしたら、そんな自分のことを人に言いたくないのは当たり前です。地元に帰れば誰かと顔を合わせるだろうし、そうすると何かと質問攻めに合うかもしれないのです。そりゃあ億劫にもなりますよね
みんなはいいよね、という思い
あなたが地元に帰り、AちゃんとBちゃんと3人で久しぶりに集まったとします。
久しぶり!最近どうなの?なんていうふうにおしゃべりが始まるとして、みんながそれぞれ自分のことを話したとします。
Aちゃんは最近転職して、すごく良い人たちに囲まれた職場で頑張っているそうです。
良いよなぁ。私なんて鬼上司に毎日怒られて、息つく暇もないのに。
Bちゃんはつい先日アプリで知り合った彼氏が大好きだそうで、いかにその彼がカッコいいのかを話しています。
いいよなぁ。私なんてここ何年も彼氏と呼べる人がいないのに。
こんなふうに人の話を聞いて、自分と比較し、いいなぁと思ってばかりだとしたら、このおしゃべりをしている時間は、旧友に会えて嬉しいはずが、心の中では楽しくないかもしれません。
みんなの話をいいなぁと思うとしたら、そのたびにあなたは、「それに比べて私はダメ。」と、自分にダメ出ししているようなものだからです。
たとえ自分によるダメ出しだとしても、ダメ出しされるのは気分良くないですよね。
人の話を聞いて自分と比較し、自分にダメ出しをしてしまうとき、私たちは相手の素晴らしいところ(例えばAちゃんの素晴らしい職場環境や、Bちゃんのイケメン彼氏、そしてそれらを手に入れている幸運など)と、自分のイマイチと思うところ(例えばストレスフルな職場や、彼氏いない歴◯年など)を比較していると言われています。
すると自分はなんて不幸なんだろうとか、自分はなんて価値がないんだろう、などと思って嫌な気分になります。
自分には良いところは何もないという感じがするかもしれません。
でも本当にそうなんでしょうか?
みんなはすごくて、あなたはダメなんてことがあるのでしょうか。
もしそう思うとしたら、それはあなたが「自分の良いところに目を向ける」ということができていないのかもしれません。
自分の「良くないところ」にばかり目を向けていると、その部分に優れている人や、その部分で幸せな人ばかりが輝いているように見え、一層自分が良くないもののように思えます。
もし自分の「良いところ」に目を向けられていれば、私はこの部分に関しては幸せで、あの人はまた別のことに関して幸せなのね、と、幸せはみんなそれぞれなんだな、などと思えることもあるかもしれません。
みんなはいいよね(つまり私はダメよね)と思いやすい人は、「私は自分のダメなところに目が向きやすいんだな。」と知っていただきたいのです。現状を認識するということです。私はダメなところばかりだ、なのではなくて、自分でダメだと思っているところに目が向きやすいのです。
もちろん自信がないとか、自分の良いところに目を向けるなんて申し訳ないとか、様々な理由はあるでしょう。
そのうえで、「私にも良いところはあるはずなんだけど、それはなんだろう?」と、自分の魅力や能力や幸運など、良きものを探してみていただきたいのです。
始めはまったく思い浮かばないかもしれません。
自分の良いところを見るというのは、一種の技のようなものと言えるかもしれないからです。
慣れていないとできないことがあるのです。
せっかくたくさん素晴らしいところ、美しいところ、楽しいところ、誇れるところがあるのに、見えていないのです。
だから、見ようと思って、探してみてくださいね。
あなたの魅力は、あるか、ないか、ではなくて、見る気があるのか、です。
それがあなたの魅力に気づくカギなのだと私は思います。

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

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