苦しいほど寂しいときにやるべきこと

andrea-de-santis-OnLurQ35qj4-unsplash人は誰でも、気分のいい日もあれば、いまいちの日もあります。

「今日は彼とデートだ!」というように何か理由があってウキウキしている日もあるし、なんだか分からないけど気分がいいとか悪いと思う日もあります。
今日は気分がイマイチだな、と思うとき、
何とか持ち直したくて、面白い動画を見たり美味しいものを食べたりして自分の機嫌を取ろうとすることがありますよね。
それでなんとかなるときは、そのまま気分が悪かったことすら忘れているかもしれないし、気分が良くならなかったとしても、すこしたてば時間が解決してくれるかのように、持ち直すことも多いかもしれません。
ところが、そんなに簡単に自分では修正できないほどネガティブな気分になることがあります。
ネガティブといっても色々ありますが、今日は寂しさについて書こうと思います。
とんでもない寂しさ
みなさんは、ものすごく寂しいときって、ありますか?
私は心理学を学ぶまで、寂しいと感じたことがありませんでした。
寂しくなかったのではなく、正確には寂しさを感じることから逃げていたように思います。少しでも寂しくなりそうな状況がやってくると、無意識に何か忙しくなることを探して、寂しさを感じることを避けていたのだと思うのです。
心理学を学び始め、自分の感情に向き合おうとすると、それまで避けていた寂しさが出てきました。
私はその寂しいという感情の扱い方が分からず、時折何も手につかないほど寂しくて、何が寂しいのか分からないので何もできず、ただ布団をかぶって寝ることしかできないこともありました。
友人に寂しいと連絡したこともありましたが、だからと言って友人と会っておしゃべりしても、その日別れて帰途につくとすぐにまた寂しさがぶり返してくるのでした。
あの時の感覚は、私ひとりがこの世の中から浮いているような、私以外のみんなは楽しそうで私だけ孤独のような、そんな感じでした。
どうすればいいか分からないけれど、なんとかこの孤独を埋める方法がないだろうかと思いました
当時の私は、パートナーと一緒にいても、友人とおしゃべりしても、誰にも愛されない気がしたり、誰にも興味を持たれないという気がしていました。
私はひどく性格も悪いし、きっとみんな私のことなんて本当は好きじゃないんだろうと思っていました。
その証拠に、私が誘わないと、誰かから会おうという声もかからない気がしていたし、そのことに勝手に一人で傷ついていました。
どうしようもないときに、自分でできること
心理学では「誰かにして欲しいことは、あなたがやってあげること」という言葉があります。
投影の法則から来ているものですが、私が寂しくて仕方がなかったとき、「誰も私を愛してくれない!」つまり誰かに愛してほしいと思っていたのかもしれませんし、「誰も私に興味を持ってくれない!」つまり誰かに心底私という人間に興味を持って欲しかったのかもしれません。そして私のこの寂しさがなくなる方法を、誰か教えて!と思っていたのかもしれせん。
ところがその方法は、私はすでに知っていたのです。それが、「誰かにして欲しいことは、あなたがやってあげること」という法則でした。
「愛して欲しい」「興味を持って欲しい」「寂しさを埋めてほしい」そんなときに私がやるべきことは、私から「誰かを愛する」ことだったのです。
カラクリ
そのカラクリを簡単に説明すると、まず投影というのは、自分がある感情を感じたくないときに、それを他人が持っているかのように他人に映し出すと考えられています。
「寂しくて誰かに愛して欲しい」というのは、「誰も私を愛してくれていない」とも言い換えることができると思うのですが、
「誰も私を愛してくれていない」というのは、実は「私が誰をも愛していない」ということを感じたくないので、それを他人に投影して、他人こそが私を愛してくれていないのだ、と感じていると考えることができるのです。
そのため、私が人を愛するようになりさえすれば、私は人から愛されていないと感じなくて済むのです。
ちょっとややこしいですね。
しかし騙されたと思って「誰かにして欲しいことは、あなたがやってあげること」を本当にやってみると、分かるはずです。確かにそうだな、と。
自分の中に愛がないから愛せないのではなくて、愛さないから愛がないと感じてしまうのです。
どれだけ愛すればいいの?
人を心から愛すると、人と心が繋がる感覚がやってきます。
そのとき多くの人は、どれだけ愛すればいいんだろうとか、いつまで愛すればいいんだろうとは、あまり考えないかもしれません。
なぜならあまりに心地よくて、ただそのまま続けたいなと感じるからです。
あれもしてあげたのに、これもしてあげたのに、私は愛してばかりで、愛されている感覚がないと思うとしたら、それはもしかしたら、何かを貰おうとか、愛されたいとか、感謝されたいなどのように、何かを手に入れることを目的に、相手を愛そうとしたのかもしれません。そしてそれは残念ながら愛したとは言えないんですよね。
何かを手に入れるために愛するのではなくて、ただ純粋に愛すること。それは難しそうに思うかもしれませんが、実はそんなことはなくて、ただそうやってみようと思えば、誰にでもできることかもしれません。
しかし自分に自信がないと、どれだけ愛すればいいんだろうとか、これで相手も私を愛そうという気になってくれているかしら、などと思い、愛を一瞬でも止めてしまうと、またネガティブな考えがすぐに戻って来るということもあるかもしれません。
気づくこと
私たちは、たとえば今日は少し頭痛がするな、と思ったとしたら、
「昨日寝るのが遅くなって寝不足だからな」とか、「お天気が悪くて低気圧だからな」などのように原因を考え、次に「頭痛薬でも飲むか」とか「少し横になろう」のように対策を考えます。
それは、
症状:頭痛
原因:寝不足
対策:頭痛薬
というものが、自分の中で分かっているから、そのようなことができるのです。
同様に、
症状:苦しいほど寂しい
原因:心から人を愛そうとしていない
対策:愛する
というものも、知っていると何かの役に立つかもしれませんね。
最近なんだか気分が落ち込むなんていうときに、私も「愛し方が足りてないな」なんて独り言を言ったりしてるんですよね。
みなさんの何かのご参考になったら嬉しいです。

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

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