「~して当たり前」が少ない世界

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私はここ1~2年、夫とLINEをしていますが、それ以前はショートメールでやり取りをしていました。

LINEのほうが使い勝手がいいような気がしたので、私のほうから、今後はLINEでやり取りをしようよと言いました。

LINEにしてみて気づいたのですが、夫はたいてい仕事中には一切私のLINEを開きません。要は未読なのです。

そして既読になったとしても、たいてい返事がありません。
要は既読スルーなのです。

たまに、何をどう気が向いたのかは知りませんが、私が送ったLINEに「了解」と返事が来ますが、
その「了解」が届いた1分後には、うちの玄関のドアが開いて夫が帰宅しています。
要は自宅の前までかえってきて、私のLINEに気づき、なんとなく返事をしてみたけれど、もう玄関に到着していた、という感じなのです。

家に着いたのなら、わざわざLINEで返信しなくてもいいのに、と私は思いますが、その時はたまたま、夫が返信しようと気が向いたようなのです。

つまり夫は、たま~にしか私のLINEを見ないし、見ても返信しないし、返信するときもひと言だけで、しかも返信なんて不要だわと私が思うようなときでも、気が向いたときに返信してきます。

夫が他の人たちにも、同じようなテキトーなやり取りをしているのかは知りませんが、もう少し気を使いながら、タイムリーに、かつ言葉をつくした返信をしてくれているといいなぁと私は思っています。

でも私にそうしてほしいとは、思っていません。

いえ、夫とLINEをし始めた頃は驚きましたよ。
未読に既読スルーに、ひと言だけの返信。
何か怒っているのか?何か裏があって、私に何かを気づけと言うサインなのか、はたまた私のLINEが迷惑なのか?

でもどうやら、そのどれでもないようなんですよね。
夫は夫のペースでやっているので、彼にとってはそれが心地いい感じのようなのです。

LINEの返信はして当たり前。そう思っていたのは私がただそうやってほしかったから。

「~して当たり前」というのは、常識的なこととか、そうすることが相手にとって失礼にあたらないこと、相手を大切に思っているならそうするだろうと思われること、すなわちマナーとかエチケット的なことが多いと思うのです。

ということは、「~して当たり前」というのは、「私は相手に~してほしい」ということと同じ意味なのだろうと思うのです。

「私は相手に~してほしい」それも私が言葉にする前から、私の気持ちを汲んでそうやってほしいという思いがあるわけです。
もしそれが、相手がそれをしてくれないと、私は不機嫌になりますよ、ということであれば、それは依存的な考え方なのだろうな、と考えたりもします。

依存とは、人が何かをしてくれることでのみ自分が幸せになるということ。
すなわち相手が何かをしてくれないと、自分は不機嫌になるということ。

本当にどうしても相手にやってほしいことなのであれば、相手にそれをお願いすることもできるのです。
たとえば私が夫に、「仕事中でも申し訳ないけど既読にしてくれないかな?」とか。

でもそれは本当に私の望みなのか??と考えてみると、答えはノーなのです。
仕事中にプライベートの、私のLINEを見ることを優先してほしいなんて、全く思わないからです。

では仕事からの帰り道にでも既読にするとか返信するとかしてほしいのか、というと、そうでもありません。
そんなことをいちいち夫が気にしているよりも、帰りの電車でボケーっと仕事から解放されてリラックスできているのが一番だなぁ、などと思うのです。

そうやって考えてみると、私は用事があれば夫にLINEをするし、夫はきっとLINEをいつか見るだろうし、返信したくなればするだろうし、好きにしてくれればいいかと思う今日この頃なのです。

「~して当たり前」をやめるということは、相手に察してほしいという思いをやめて、本当に必要なことはきちんとお願いできること。そして、我慢も諦めも無い、私たちが自然にふるまえる世界なのかな~などと思ったりしています。

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

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