ごく僅かな近しい人を除いて、誰と話しても緊張するという人がいらっしゃいます。
目上であろうが、同僚であろうが、後輩であろうが、
緊張してしまうのは、本当に疲れますし、
緊張する自分は人としてどこかおかしいのかとか、成長が足りないのかとか、
思ってしまうかもしれません。
だから緊張していることは相手に悟られないように、必要以上に陽気に振る舞ってみるかもしれないし、
楽しくもないのに笑顔にしてみたり。
あるいは言葉をかわすのを最低限に抑えようとすることもあるでしょう。相手とはなるべく目を合わせないようにするかもしれませんし、
目を合わさないけれど、相手がどんなことを思っているのだろうかと気になり、相手の表情をこっそりチェックすることも。
緊張とは
人と話すときに緊張するのは、多くの場合、あなたの意識が自分に向いているからと言われています。
相手のことを見ているようで、実は自分がどう見られているか、どう思われているかを気にしている状態のようです。
そして、特に理由があるわけでなくても、相手が自分に対してネガティブなことを感じているのではないかと思ったりします。
そう思い始めると、人と話すのも怖くなりますよね。
なぜそんなふうになったのかといえば、もしかしたら、自分にダメ出しすることがクセになっているからなのかもしれません。
テストで100点満点でなければダメ。
先生にさすがだねと褒められなければダメ。
言われたことを一度で理解しなければダメ。
子どもの頃から自分のことを、これでもかとダメ出ししてきたとしたら、他人もまた自分にダメ出しするに違いないと思ったりします。
ひとにダメ出しされるのは誰でも嫌なことですから、身構えて緊張してしまっても仕方ないですよね。
なぜダメ出し?
自分にダメ出しする人というのは、実際はダメな人ではなくて、とても優秀な人が多いような気がします。
だからこそなのか、もっと上を目指すべきとか、自分はまだまだだと思うことで、勉強だったり、何かを習得したり、成長するためのモチベーションにしてきたこともあるかもしれません。
自分にOKを出したら、怠惰な人になってしまいそうで、それ以上成長できないのではないかという怖れを感じることもあるようです。
人と話すときに緊張するのは苦痛だけれど、成長するためのモチベーションを維持できないくらいなら、緊張することくらいは仕方がないと思うこともあるようです。
緊張をやわらげる
とはいえ、人と話すときに続く緊張は、まったくもって居心地の悪いものなので、
あまりに緊張が続けば、人と出来るだけ距離を取ろうとすることもあり、
それにより孤独を感じるという悪循環に陥ることも。
ダメ出しをやめたくないけれど、緊張は何とかしたいという場合には、自分が緊張することについて、自分を許してあげることがいいかもしれません。
緊張してもいいし、それがバレてもいい、ということです。
人と話して緊張したら、「いま緊張してまして、、」と自ら暴露してしまうのです。
これだけでも本人にとっては大変勇気のいることですが、
あなたが緊張していることを許せれば、周りの人もまた、あなたが緊張しても何とも思わないか、優しく笑って受け入れてくれるように感じるのではないでしょうか。
少なくとも、緊張しているときに緊張していると言えたとき、あなたは正直で愛されやすい人になっているはずです。