カウンセリングサービスの帆南尚美です。
ブログにお越し下さり、どうもありがとうございます。
今日、同じ部署の同僚とランチをしながらおしゃべりしていたのですが、
私たちの所属する部署って、オトナな人ばかりで、みんな穏やかだよね、という話になりました。
小規模な部署なのですが、誰かが困っていたり、またはヘマをしてしまったとしても、必ず誰かが進んでフォローをするんです。
これって、珍しいことかもしれないよね、などと話していました。
しかし良い意味でオトナな人って、どんな人のことを言うのかなぁ、と、私はふと思っていました。
そしたら午後になって、お隣の部署で小さな事件が。
ある男性Aさんが急にブチ切れて、大声で怒り出したんです。
私たちは何事かと思いながらも平静を装いつつ聞き耳を立てました。
Aさんは同じ部署にいるフランス人の新人P君に文句を言っていました。
P君が、何か重要なことをメールで連絡してきたらしいのですが、
Aさん的には、そんな重要なことはメールではなく口頭で言うべきだ!とカンカンに怒っていました。
P君としては、重要なことだからこそ、メールで連絡した、と反論していました。
こういうこと、よくあるんですよね。
Aさんとしては、重要なことはまず口頭で連絡する、というのが「当たり前」なのです。
だから、Aさんとしては自分も必ずそうしなければいけないと律しているし、だからこそ、それをしなかったP君に怒っていたのですが、
そもそも、その当たり前って、いつどんな時でも当たり前なのか、というと、そんなことはないですよね。
確かに職場で、それも目の前の席にいる人に対して、大切な連絡事項はまず口頭で、というのは、一般的には、そうなのかもしれません。もしかしたら常識の範囲内かもしれません。
でも、多くの人に受け入れられていることであったとしても、人によっては必ずしも同じ認識ではないこともありますし、何か事情があったのかもしれません。
そんなときに、なぜお前はその常識を知らないのだ!と怒る前に、
自分の常識は他人にとっては常識ではないのかもしれない、ということも含めて、何か事情があったのか?と、一瞬立ち止まることができると、怒りを相手にぶつけるのではなく、話し合いができたのではないかなぁと、私は思いました。
また、もしかしたらAさんは、メールか口頭か、が問題ではなく、本当はメールの内容に何か不都合を感じたのかもしれませんが、そこについては、また別の機会に書いてみたいと思います。
今日のところは、オトナな人は、自分の常識を疑うことができる、ということにしておきたいと思います。
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