結婚して時間がたつにつれて、なんでこんな人と結婚しちゃったんだろうという思いになることがありませんか?
当時は「この人と結婚したい」と思ったはずなのに、「なぜこの人と結婚しちゃったんだろう」と思ってしまうとき、今のふたりは、表面上はともかく、思ったほど仲良しではないはずですよね。あたりまえですが。
・こんな人だと思わなかった
結婚してから相手の知らなかった面が見えてくるのは、よくあることです。
それが良い面ならいいけれど、好きになれない面が見えてくると、だまされた!なんて言いたくなることも。おそらく相手はあなたをだまそうとしたのではないでしょうけれど。
・相手のいいところが、どうでもよくなった
あのころは、「ここが好き」「あそこが素敵」なんて思っていたはずなのに、だんだんとそれはどうでも良くなってしまった、ということもあるでしょう。
美人は三日で飽きると言われたりもしますが、イケメンとか、素晴らしい学歴とか、年収とか。
もちろんそれによる恩恵がないわけではないけれど、それほど重要なものと思えなくなった、なんていうこともあるかもしれません。
今のパートナーと結婚しようと思った理由は、みなさんわかっていらっしゃるはずなんです。
顔が好きだった、稼ぎが良かった、やさしい人だと思っていた、気が合うと思った、この人を逃がすと次に誰かと出会える気がしなかった、などなど。
だからこの結婚はあなたを幸せにしてくれると信じていたのに、実は違ったという事実、つまりあのときの私の決断は間違っていたかもしれないので、あんな決断をした自分を責めたくなっているのかもしれません。
ただし、そうはいっても、心から幸せになりたい気持ちがあるし、幸せになることをあきらめていないから、いまあなたは悩んでいると思うのです。
そして心のどこかで、今のパートナーと以前のような良い関係が持てないものだろうか、そんなことができたらいいのに、という希望を、わずかでさえ捨てていないから、悩んでいらっしゃるのかもしれません。
なぜこの人と結婚しちゃったんだろうと思いやすい人は、いつも前向きでいたいとか幸せでありたいなど、向上心がある人かもしれません。
一方で、できていないことに目が向きやすく、ダメ出ししやすいケースもあるかもしれません。基本的には努力の人であり、自分から欲しいものをつかみに行かれる人ではないでしょうか。
なぜこの人と結婚しちゃったんだろうという思いで頭の中がぐるぐるしてしまうときに、ぜひおためしいただきたいことがあります。
・なぜだったか、思い出す。
「そのままじゃないか!」とつっこまれそうですが 汗
本当になぜ今のパートナーと結婚したのか、思い出してみましょう。
それがたとえ「わたしの思い通りになるから」とか「都会にマンションを持ってるから」とか、一見すると「私ってひどい」などと思ってしまいそうなことが浮かんできたとしても、大丈夫です。
結婚するときに多くの人は、好きという気持ちとともに、なにかしらの下心や目論見があるものではないでしょうか。なので、正直に思い出してみるのがコツです。
当時のあなたが何を大切に思っていたのでしょうか。そしてそれを持っていたパートナーはもしかしたら、あなたにとって救世主のように当時は感じたかもしれません。
・当時手に入れたかったものが手に入っているなら、感謝する。
当時あなたが今のパートナーと結婚することで手に入れたかったものが、いま手に入っているなら、そのことに感謝してみましょう。
相手に対する文句が湧き上がってくるときに、まずは感謝できることを感謝しておくことで、頭や心が整理しやすくなることも多いようです。
・今パートナーからほしいものを考えてみる
以前欲しかったものはすでに手に入れられていたとしても、人間は現在満たされていないものにフォーカスしがちです。
今は何がほしいのか、自分に聞いてみましょう。
・あなたからあげる
ちょっと耳の痛い話ですが、私たちが「相手にしてほしい」と思っていることは、自分からはやっていないとか、やっていても十分ではないと、心のどこかで認識していて、
「私はやらないけど、代わりにあなたがやってよ!」と思っていることがあるようなのです。
これを心理学では、「誰かにやってほしいことは、あなたがやってあげること」などと表現されたりするのですね。
たとえばあなたが「もっと私に興味をもってほしい」と思ったとします。
私が話しかけたら興味を持って聞いてほしいとか、
私の目を見て会話をしてほしいなど、
自分に興味をもってほしいと感じる人は、いらっしゃるかもしれません。
ところが、パートナーを十分に理解しようと興味をもってあげていないのが、もしかしたらあなたのほうかもしれない、と考えてみることができるのです。
・その前にやったらいいこと
あなたからあげる・・・しかし、これはとっても難しいのです。
なぜ難しいかというと、「なんで私がやってあげなきゃいけないのさ」という思いがぶわっと出てくることがあるから。
パートナーには「やってほしい」気持ちは出てくるけれど、「やってあげたい」気持ちになれないことが多いのです。
その裏には、これまで愛してほしかったように愛してもらえなかったという、悲しみやせつなさや、辛さが隠れていたりするんですよね。
だから、パートナーに向き合うのも大切だけど、もともとあなたが抱えている「愛してほしかった」という心の叫びを、まずはお手当てしましょう、などと、カウンセリングの現場ではお話しさせていただくことが多いです。
とはいえ、パートナーに「もっとこうしてほしい」という思いは、あなたの進む道をおしえてくれる大切なものです。
どん詰まりと思うような関係性であったとしても、まだまだやれることはありそうですよ。
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