あなたは、「もうこの歳だから恋愛は無理だ」などとあきらめていませんか?
恋愛に年齢制限はないはずなのに、私たちはよく「もうこの歳だから」と言いますよね。
今日は「もうこの歳だから恋愛は無理だ」と思ってしまう理由と、制限をはずして自由に恋愛するための対処法について、心理の観点からご紹介します。
「もうこの歳だから恋愛は無理だ」と思ってしまう理由

「もうこの歳だから恋愛は無理だ」と思ってしまう代表的な心理は、「世間の言うとおりにしたほうがいいだろう」というものです。
私たちが生きている社会には、ある程度の年齢までいったら、もう恋愛をするべきではないというような、固定観念があるとも言えるかもしれません。
そんな世間の言うとおりにしておけば、
・恋愛をすることで「年甲斐もない」などと批判されることもないだろう
・恋愛相手が見つからなくても、「そんなものだ」と世間は言ってくれるだろう
などと、恋愛しない自分を「それでいいんだよ」と肯定されるかのように思え、ある意味安心して暮らせると感じるのかもしれません。
そのために、年齢制限という檻の中に、自分を閉じ込めてしまっているのかもしれません。
傷つきたくない

世間の言うとおりにしておこうと思う理由には、「傷つきたくない」というものもあるかもしれません。
恋愛したい、良い人と出会いたい、などと思っていても、もし出会えなければ、自分が傷ついてしまうような気がするかもしれませんよね。
また、若い頃の自分と比べれば、容姿の変化も感じるかもしれません。
体形が崩れてきた、お肌の張りがなくなってきた、髪が薄くなってきた、などなど。
誰かを好きになったとしても、こんな自分だからと相手にされなかったら傷つくはず。
誰だって傷つきたくなんて、ないのです。
過去の経験

これまでに経験した恋愛がうまくいかなかった、傷つくことが多かったなどという場合は、今後の恋愛に積極的になりづらいかもしれません。
私たちは、過去に起きた出来事を未来に映し出し、またきっと同じようになるだろうと思ってしまうことがあるのです。
恋愛をすることがあったとしても、きっとまたうまくいかないだろう、自分にはどうせ無理だ、などと思ってしまったりするのです。
「あの頃はまだ、自分が未熟だったからうまくいかなかったのだ」とは思えず、自分に魅力がないからだとか、自分は相手の気持ちがわからないからだ、などと、自分のことを恋愛不適合者のように思ってしまっている場合もあるようです。
これまで恋愛で傷ついた経験や、相手に合わせてばかりで辛かった経験などがある分、あんなにしんどい思いをもうしたくない、と思うこともあるかもしれません。
環境的な要因

ある程度の年齢になれば、つきあいのある人間関係が決まった人たちばかりになるなど、固定化されてくることがありますよね。
職場の人たち、友人関係など、新たな出会いが減っていくものかもしれません。
そのため、今自分が置かれている環境の中で恋愛相手と出会うのは無理だと感じてしまうこともあるでしょう。
また、仕事や趣味、親の介護や(シングルマザー・シングルファザーなどの場合は)子育てなどに忙しくされているみなさんであるならば、恋愛に割く時間がないと感じることもあるかもしれません。
恋愛を「浮ついている」「ふしだら」「遊び」などと感じている場合は特に、恋愛の優先順位を下げようとするかもしれません。
「もうこの歳だから」という制限を外して楽しく恋愛をするための、対処法
「もうこの歳だから」という制限を外して楽しく恋愛をしてみたいと思われるみなさんへ、対処法をご紹介しますので、ぜひお試しください。
年齢制限していることに気づく

私たちは、自分のことを自分が一番良く知っていると思うものですが、実は無意識のうちにしていることは意外と多く、そのほとんどが自分では気づかないうちにやっているといえます。
普段なにげなく「あの人ったら年のくせによくやるよ」などと思うことがありませんか?
他人に対して年甲斐もないと思うことは、もれなく自分に対しても同じように年甲斐もないと感じるようですから、自分に行動制限を課してしまうのですね。
自覚せずにいつのまにか年齢で制限をしていることがあったとしたら、それを意識の上にのせる、つまり自分が年齢制限していると気づくことが大切です。
私たちは、気づくことができれば、それに対処することができるからです。
「あ、いま年のくせにと思ったぞ。」などと自分の物事の捉え方を客観的に気づくことができると、次のステップに進めるでしょう。
なぜ年のくせにと思うのか、考えてみる

自分が「年のくせに」など年齢制限をしていると気づいたら、なぜそう思うのか考えてみましょう。
たとえば、あなたよりだいぶ年上のカップルが手をつないでいるのを見て、「年甲斐もなく、よくやるよ!」とあなたが思ったとします。
そんなときに、「あれ、なんでそう思ったんだろう。」というような感じです。
なんでもあさってもない!年をとったら手をつなぐな!と思いますか?
もちろんそう思ってもいいのです。考え方は自由ですから。
でも、なんでそう思うんでしょうか。
手をつなぐのは若者の特権だと思っているかもしれません。
大人は周りからどう思われるかを気にするべきだ、周りはきっとみんな、手をつなぐことを良くないと思うはず!などと世間体を気にしているかもしれません。
明確な答えが出なくてもいいのです。
もしかしたら、ただなんとなく、年甲斐もないと思ったのかもしれません。
良く考えてみたら、いくつになっても仲良しで手をつなぐカップルって、いいなぁ、と思い直すかもしれません。
そんなふうにして、年齢に関する制限を少しずつ手放していくこともできるはずです。
いくつになっても幸せな恋愛ができる秘訣は、自分が幸せになることへの許可を出すこと

いくつになっても幸せな恋愛ができる秘訣は、自分が幸せになることへの許可を出すことです。
年齢がいくつになっても、私たちは幸せを求めていいのです。
また、許可を出さない限り、私たちはどのようなものであっても手に入れることは難しいのかもしれません。
どうか、あなたが幸せになることを、あなた自身で許可してくださいね。
恋愛することを「浮ついている」とか「ふしだら」「遊び」などと思うこともあるかもしれませんが、真剣かつ誠実にひとりの人を愛することは、人が生きるうえで私たち自身を成長(発達)させるとても大切なプロセスだと私は考えています。
10代や20代などの若い頃は、恋愛といえばまず見た目が大事であることが多いのですが、大人になってからの恋愛は、相手との心の交流がとても大事だと思うのです。
相手を深く思いやること、自分と深く向き合うこと、ふたりが仲良くするための方法を思いめぐらすこと。勇気を出して相手に一歩近づくこと。そのひとつひとつが、これまでのあなたから、もっと魅力的なあなたへと素敵に変化させてくれるはずです。
これから恋愛するのは面倒だとか、相手に合わせるのはしんどい、どうせ無理だ、などと恋愛に後ろ向きになってしまうのも、今のままひとりでも十分幸せだという思いも、あなたの大切な思いですから大事にしてくださいね。
ただ、本当は恋愛したい、という思いがあるならば、そのあなたの願いを無視せず大切に、叶えてあげられるようにしていきませんか。
ご参考になりましたら幸いです。