仕事で成果を出しているにも関わらず、上司や会社に大切にされていない気がして不満を感じることがありませんか?
仕事はできるのに、大切にされないとは?
自分は会社に貢献しているという自負がある場合など、だからこそ自分は会社や上司に大切にしてもらってもいいのではないか、と感じることがあるかもしれません。
職場で大切にされるとは、以下のようなことが例としてあげられるのではないでしょうか。
貢献に見合うだけの評価や給与、賞与などがある
仕事に関する意見を求められ、かつ意見が尊重される
仕事量や仕事をする環境等への配慮がある
仕事内容やポジションについて有利に対処してくれる
普段はさほど気にならなかったとしても、たまに上司と意見が衝突すると、急に自分が大切にされていないことが、ひどく不満に感じることもあるかもしれません。
これまでの自分の貢献が認められず「価値がない」と言われているようで悲しくなったり、理不尽さや徒労感などを感じることもあるでしょう。
上司が部下を大切にしたくなる理由
上司が部下を大切にしたくなる要因はいくつかありますが、その中でも「いい気分のお返し」という観点から考えてみましょう。
人は、何か喜ばしいことをしてもらったときに、お返しをしたくなるという心の法則があり、これを「好意の返報性」といいます。
お返しをしたい気持ちは、「あの件についてお返ししたい」などのように、やってもらったことと直接結びつけて考えることがある一方で、自然と相手に優しくしたいと感じていたけれど、実は相手からいい気分を感じさせてもらっていたために、無自覚にお返しをしようとしていたという場合もあります。
1.部下が仕事で成果を出す
上司がお返しをしたくなるほどの「いい気分」のひとつは、部下が仕事で成果を出すということではないでしょうか。
例えば、部下が営業成績をあげれば上司も自分の成績があがりホクホクでしょう。仕事ができる人が上司から可愛がられやすいのは、この理由によるものと言えるのかもしれません。
2.部下が好意を示す
上司がお返しをしたくなるほどの「いい気分」のふたつめは、部下が好意を示してくれること、と言えるかもしれません。
好意といっても恋愛感情というわけではなく、たとえば部下が上司に労いの言葉をかけるなど優しく接したり、上司を人として尊敬していることを伝えたり、あるいはフレンドリーに接するだけでも好意と受け取られるでしょう。
いつも明るく感じの良い人が上司から可愛がられやすいのは、この理由によるものと言えるかもしれません。
仕事で貢献しているのに、大切にされない理由
では、仕事ができる人と、感じがいい人、どちらが上司から大切にされやすいのでしょうか?
それは上司の人柄や、現在の仕事を取り巻く環境などによって異なると言えるかもしれません。
たとえば、実績重視の会社であれば、感じの良い人よりも、仕事の成果を出した部下が重宝されるかもしれません。
反対に、古くから社内の人間関係を大切にする会社であれば、仕事の出来よりも、人当たりの良さを評価されることもあるでしょう。
もしあなたが、上司から大切にされないと感じるとしたら、仕事の出来と感じの良さにおいて、上司が求めているものと、部下のあなたが差し出しているものがかみ合っていないのかもしれません。
仕事で貢献しているのに、大切にされないときの対策
仕事で成果を出しているのに上司に大切に扱われないと感じるとき、上司は部下から好意を示してほしいのに、部下のあなたは仕事の成果を出すことに重きを置いているのかもしれません。
つまり、あなたが大切にされるためには、そんな上司に仕事の成果を重視してもらうよう変わってもらうか、あなたが上司に好意を示すか、どちらかと言えるかもしれません。
他人を変えることはできないが、自分を変えることはできると言われます。ところが、自分を変えるのは簡単にできないこともあるでしょう。
上司に好意を示したり感じの良い態度を取ることが難しい人がいるのです。
そういう人には、上司(権威ある者)のほうが、部下を大切にすべきだという観念があるかもしれません。
このような人はとても責任感が強く、自分より下の者の面倒見が良く、部下などからの信頼が厚いこともあるでしょう。
自分が下の人たちを可愛がっているのだから、上が下を可愛がるのが当然と思うかもしれません。
それはある意味たいへん立派な態度と言えるかもしれませんが、すべての人があなたのようになれるわけではありません。
つまり、部下からおだてられ、いい気分になりたい上司に、もっと立派な人間になってくださいと言えるはずもないのです。
だとしたら、もっと立派な人間になれるのは、あなたのほうかもしれません。
立場の上下ではなく、ひとりの人として上司をも大切に扱い、感じよく接することのできるあなたになる、という考え方もあるのではないでしょうか。
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