【アメブロ記事】愛の試し行動をやめて、愛し愛される人へ

子どもが大人の気を引くために、わざと叱られるようなことをする「試し行動」といわれるものがあります。
妹や弟が生まれたときに、赤ちゃんにつきっきりのお母さんの気を引こうとして、ミルクの入ったマグカップをわざとこぼすなんていうことをするかもしれません。
大人になってパートナーに対し、別れる気もないのにすぐに「もう別れる!」と言ってしまうことを、最近では「別れる別れる詐欺」などと呼ばれることもあるようですが、これも試し行動のひとつと言えるかもしれませんね。
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「別れる別れる詐欺」を例に、愛の試し行動を心理解説します。
愛の試し行動「別れる別れる詐欺」をする心理
大好きな彼・彼女のはずなのに、気に入らないとすぐに「もう別れる!」と言ってしまう「別れる別れる詐欺」。
その目的は、本当に別れたいわけではなく、相手に「別れるかもしれない不安」を感じさせることと言えるかもしれません。
別れるかもしれない不安を感じた相手は、ショックかもしれません。
どうやったら別れなくても済むのかを考えるかもしれません。
別れるといった方は、相手がショックを受けたような顔を見て、「別れると言われて悲しそうだから、この人はまだ私のことが好きなのね。」と安堵するかもしれません。
あるいは
「別れたくないよ。君とずっと一緒にいたいんだ。」などと相手に言われたりすると、「私と一緒にいたいのね。私を愛してるのね。」と、これもまたホッとするのかもしれません。
または、
「僕が何か悪いことをしたのかな?教えてくれたら直すから。」などと相手に言われるかもしれません。私のために変わりたいと言ってくれるのだから、私のことが好きなんだろうと考えることもあるでしょう。相手に何か「変わってほしい」と思うときに、直接要求するよりも危機感を感じさせたほうが効果的だと考えるかもしれません。
愛の試し行動をする理由
愛の試し行動をするのは、自分への愛情を感じられないときと、自分の思う通りに相手に変わってほしいと思うときと言えるかもしれません。
試し行動をしてしまう理由は以下があげられます。

愛するよりも愛されることが大切だと信じている

私たちは子どもの頃、親などに愛されたときに「自分には価値がある」と感じられ、幸せな気分になったのではないでしょうか。
そのため大人になっても、自分が幸せになるには愛されることが大切だと信じ、相手の自分への愛を確認したいと考えるものではないでしょうか。

自分への信頼がない

何か問題があるときに、私たちは自分に問題を解決する力があると思えば、そのために行動をするのではないでしょうか。
しかし自分にはそのような力がないと思っているとしたら、問題を解決するには相手に何かをしてもらったり、変わってもらわなければならないと感じて、要求をつきつけることがあるでしょう。

コミュニケーションが苦手

他者に何かをやってほしいと思った際に、やってほしいと思う理由や、やってくれたらどれだけ嬉しいか、また相手にとってもいいことがあるはずだなど、相手がやる気になってくれるようにコミュニケーションをしたりお願いをする必要があります。
ところがそういったコミュニケーションに苦手意識を持っていると、できれば直接あなたがその話をしなくても、相手が思い通りのことをやってくれる方法がないだろうかと考えることがあるかもしれません。
愛の試し行動があなたを幸せにしないわけ
ここで例にあげている「別れる別れる詐欺」というのは、「もう別れる!」とあなたが言い、それは困ると相手が思うことが前提なので、相手は別れたくないだろうということをあなたが信じていると言えるでしょう。
ところが、相手にとって試されることは自分の愛を疑われているようでもあり、またあなたの要求通りに行動するよう操られているようでもあり、気分が良くないので徐々にうんざりしてしまうかもしれません。
するとあなたは別れる気もなく「もう別れる!」と言ったはずが、「じゃぁもう別れよう」と相手に言われることになりかねません。
試し行動は、やりすぎると相手に去られてしまうことがあるのです。
愛の試し行動の代わりにできること(愛し合える関係を構築するための対策)
「別れる別れる詐欺」などの試し行動は、相手を不安にさせることや相手が傷つくことで、私は愛されているのだと理解しようとすることと言えますが、
そのように相手を大切にしない行為は、愛する行為ではないはずです。
つまり大好きな相手に対して、間違った方法で相手の愛を確かめようとするのが試し行動と言えるのではないでしょうか。

愛されるより、愛する喜び

相手から愛されようとすると、思ったとおりに愛してもらえていない不足感を感じ不安がつきまといます。
そのため何度でも「もう別れる!」と言いたくなるかもしれません。
一方、相手を大切にしたときに自分が感じる喜びは、ひとつひとつ自分で積み重ねていくことができ、相手を愛するほどに喜びが増大します。
愛されることを求めるよりも、愛する喜びを得ようとすると、それだけでも幸せな気分を味わいやすいと言えますが、
あなたに愛された人は、そんなあなたをその人なりに、大切に愛そうとしてくれるかもしれませんよね。
愛し合える関係は、「自分から愛すること」から始まると言えるのではないでしょうか。よろしければ、こちら↓↓↓もご覧くださいませ。

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

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