はっきりしない態度の彼

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何度か会ったり食事したりする相手がいるけれど、今後つき合うのかを彼がはっきり言わない。それはきっと彼が私のことを好きなわけではないんですよね、、、だとしたら別の人を探したほうがいいのでしょうか、とおっしゃる方がいらっしゃいます。
 
付き合うつもりなのか、ただの友だちなのか、はたまた遊びなのか。
彼の気持ちによっては、さっさと関係を終わらせて、次の出会いを求めたいと思う方もいらっしゃるかもしれません。
 
そりゃそうですよね。そうでなくても時間との闘いだと感じることの多い婚活だとすると、ちょっと気になる彼であったとしても、脈がないなら早くそう言ってほしいし、言ってくれれば自分の気持ちも切り替えて、次の出会いに賭けられるのに、と思いますしね。
 
やはり「つき合ってください」というのは男性から言ってもらいたいし、
男のくせにそういうところがハッキリしないのも、ちょっと頼りがいがなさそうで、なんだかな・・と思ったり。
いやいやハッキリできないとしたら、やはり本命の彼女がいるのか?既婚者か?と、疑う気持ちも出てきますよね。
とはいえ私がもっと魅力的だったら、きっと彼だって「付き合ってください!」って前のめりに言ってくるんだろうけどね。すみませんね、こんな私で。と、自虐的になったり。

 
◇彼がはっきりしない理由
 
彼がはっきりしない理由を、実は遊びだから、優柔不断だから、本命さんが他にいるから、彼が決断できるほど私が魅力的ではないから、というところで、グルグルしている方もいらっしゃるかもしれません。
 
ところが、ご相談を伺っていると、私はこんなふうにも思うんです。
もしかしたら、彼は実はものすごくしっかり者で責任感が強くて、「つき合ってほしい」という自分の言葉にものすごく慎重になっているだけなのかもしれない。
彼は彼女のことを本当は大好きだけれど、例えば以前フラれた経験から弱気になってるとか、お金や仕事などに不安があるなど、今の自分に自信がなくて、彼女につき合ってほしいと言えないのかもしれない。(なぜなら自分が彼女を守りたいけど、本当に自分でいいのか?という気がするから、かもしれません。)
あまり恋愛経験がなくて、 どういう状態になったら付き合ってくださいと言えばいいのかわからないし 、スマートに彼女に応対できないのかもしれない。
超恥ずかしがり屋さんなのかもしれない。
 
だからといって、そこは男性ですから、弱みを見せるのはあまり得意ではないでしょうから、女性から見ると「何を考えているんだろう??」ということが多発するのかな、などと思ったりします。
 
要は、女性から見ると「私に興味がないのか、あるいはこの男性はダメ男か?」と思う場合であっても、実は男性としては彼女に興味深々だけど、二人の関係のすすめ方がよくわからないだけ、ということが、よくあるのではないかと私は思っているんです。
 
 
◇彼にはっきりしてほしい理由
 
とはいえ女性は、やはり男性に「つき合ってください」と言われてようやく二人の関係が始まるんだと思うこともあるし、その一言は、男性に言ってもらいたいと思うことが多いんですよね。
 
でも、いったいそれは、なぜなんでしょうか。
 
なぜ「つき合ってください」と言われないと、二人がつき合っていることにならないと思うのか、
 
なぜそれを男性に言ってもらわないといけないと思うのか。。。
 
ということを考えると、多くの女性は言葉で二人の関係を確認して安心したいのかもしれません。多くの男性(特に日本人)はそれが得意でないにもかかわらず。なぜなら女性はいつも不安なんです。こんな私でいいのかな。私のこと本当に好きになってもらえるのかな?って。女性は自分に彼と釣り合うような魅力があるってことに自信が持てないのかもしれません。本当はとてもとても魅力的な女性であっても、なんです。
 
そして多くの女性は恋愛の初期において、できれば男性にリーダーシップを取ってほしいという気持ちがあると思うんですよね。男性に引っ張ってほしいし、守ってほしい、大きな決断は彼にしてほしい、私は彼についていくから、という感じで。(実際は男なんて私が負かしてやる!というような男勝りな女性であっても・・ですね。)
でもそれは、もしかしたら理想のお父さん像に近いものを男性に求めているのかもしれません。力強くて家族を守り抜いてくれるような。
そして理想というのは、なかなか現実とは一致しないものなんですよね。
 
 
◇二人の関係をはっきりするために
 
というわけで、彼がはっきりしないのは、はっきりしたいけれど上手くできない、ということがあるということ、そして、言葉ではっきりしたいのと、それを男性から言ってほしいのは女性のニーズ(私が魅力的だと思わせてほしいし、あなたを素晴らしい男性と思わせてほしい的な)だと私は思うのです。
 
そして、二人の関係をはっきりしたいときというのは、「あなたさえ付き合うと言ってくれれば私はその気よ」ということでもあるかもしれないので、そもそも女性は彼のことが好きで、二人の関係を進めたいと思っているのかもしれないんですよね。
 
だとしたら、「誰がつき合いましょうと言うのか」が問題なのではなくて、「つき合いましょう」「そうしましょう」というゲートをまずくぐり抜けてしまうことが大切なのかもしれません。
 
そして、彼がそのひと言を言ってくれるのを待ちながらイライラする時間を過ごすよりも、もしかしたら、女性のほうからリーダーシップを取ってあげるという勇気を持つことで、うまく進むことがあるかもしれないな、と思ったりもします。
残念ながら本当にダメ男だったということが判明した場合も、もっといい人に目を向けようという方向転換のきっかけは、早いほうがいいのかもしれません。

自分の幸せは自分でつかむ必要があるわけで、その第一歩がそれ、なのかもしれませんね。

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

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