恋の始まりはウキウキ、ドキドキ。
でもそれは長く続かないことがありますよね。
あれ?今までと違うんだけど…。
そんなちょっとしたことから、不安が雪だるま式に膨れ上がることがあります。
・デートのときに手を繋がなくなった。
・帰りに家まで送ってくれなくなった。
・LINEの返信が遅い。
これって、飽きられたということ?
そういえば…と、彼が飽きたのではないかと思われる証拠集めをしたり。
「飽きたのならそう言ってほしい。
そうすれば、あきらめがつくかもしれないし、
もし何か嫌なことがあるなら言ってほしい。
そうすれば、直すこともできるかもしれないし。」
そんなことを思うかもしれませんが、とはいえ聞くこともできず、ぐるぐるぐるぐる、考えてしまうかもしれません。
彼の気持ちを知りたいとき、彼に聞くのが一番だとは思いながら、なかなか直接聞きづらいものかもしれません。
たとえばデートの帰りに以前は家まで送ってくれたのに、最近はパッタリ。
これはもう彼が私のことをどうでもいいと思っているということかしら、とあなたが思ったとします。
次のデートの帰り際、今日は送ってくれるかしらと思いながらつい彼を凝視してしまったら、彼が「どうしたの?」と言ったとします。
するとあなたは、彼が言いたかったのは「君はただの友だちなんだけど何か?」みたいな意味かしら、と思うかもしれません。
あぁ、やっぱり。彼はもう私のことなんて、どうでもいいんだわ。
そう思うと、すごく落ち込みますよね。
彼はそんなこと言っていないのに、です。
こういうことは、カウンセリングでもよくお聞きするのですが、
あなたが本当に聞きたいこと
(この例では、彼がまだ私を好きでいてくれているのか等)
を聞かずに、
全く異なること
(例えば帰り際に彼を凝視した等)
によって引き起こされたこと
(彼が「どうしたの?」と言った)
が、本当に聞きたいことの答えではないだろうかと思い、悩み苦しむということがとても多いのです。
(ここでは、やっぱり彼は私に気がないのね、と思ってしまうこと等)
やってしまいがちではあるけれど、できれば避けたいこと、それは、彼とコミュニケーションを取らずに答えを出そうとすることかなと思います。
もちろん何かしらの理由で彼と直接コミュニケーションが取れないこともあるかもしれませんが、
可能であるならば、まずはあなたの不安に思うことを正直に彼に伝えて、彼の反応をもらうということができればいいのになと私は思います。
なぜならば、パートナーシップで大切なのは彼の言動で彼の真意を探ることではなく(これが必要なこともありますが)
コミュニケーションを取ることが今もこの先もとても大切だと思うからです。
今あなたがこんなふうに感じている、ということを伝えてみませんか?
……私はこんなことを感じている、とは、たとえば……
「最近デートの帰りに送ってくれないでしょ?それって、あなたがもう私を好きじゃないとアピールしているように感じて私は不安で仕方がないの。」
彼を責めるでもなく、
自分を卑下するのでもなく、
ただあなたの気持ちを彼に伝えて、彼の返事を待ってみませんか?
勇気をもって彼と話してみたら、彼が私のことを好きだから心配しなくていいよと言ってくれた、けど。というとき。
「信じてもバカを見ないかな。」
「裏切られないかな。」
彼が何と言おうが信じられないので、ときには何度も同じ事を彼に問いただしてしまって彼をうんざりさせてしまうこともあるかもしれません。
「君は何と言えば僕を信じてくれるの?」などと言われ、はて?と、途方に暮れることもあるかもしれません。
そして、これは彼が私を安心させてくれないのではなくて、自分に何か原因があって、彼を信じられないのではないかしら、と思ったりすることもあるようです。
それは、当たり、かもしれず、
「頭では信じたいと思っている。」けれど「心が信じられないと言っている。」という状態なのかもしれません。
信じたいけど信じられない。
大好きな彼を信じられないのは、とても辛いことだと思うのです。
そのようなとき、あなたは彼という個人を信じられないのでしょうか?
それともそもそも男性のことを信じられないのでしょうか?
こんなことを書きながら、私自身も、男性とは信じても必ず裏切る存在だと秘かにそれも長年思っていたことを思い出しました。
過去の痛い経験から、「男性とはそういう生き物だ」という思い込みを強くしてしまっていたのでした。
たとえばその過去の彼をB君として、
私の頭にはこんな方程式があったのだと思うのです。
B君は私を裏切った。
B君は男性である。
だから男性はみな私を裏切るのだ。
よくあるA=B, B=C, よってA=C という三段論法のようなものですが、
本当はこれは間違いなのです。
B君は男性だけど、すべての男性の代表者ではないので、男性はみな裏切る人だと決めつけるのは、単なる私の誤解といえます。
そして私のように何かしらの誤解をされている方は意外と多くいらして、男性とはこういう人、だから彼もそうに違いないと思い、そのために不安に苛まれていることがあったりします。
過去に起きた痛い出来事は変えられませんのが、そのような場合は、その出来事の捉え方を一度見直してみるのも手ではないかなと、私は思います。
もちろん私たちカウンセラーもお手伝いさせていただきます。
彼に対する不安を感じずにいられたらどれだけ良いだろう、と思うことがあるかもしれませんが、
上でお話ししたような、きちんとコミュニケーションをするとか、過去の出来事による何かしらの誤解を解くなど、色々と向き合っていてもまだ信じられないということはあると思うのです。
私がそうだったのですが、手を尽くせば、それによりパートナーを信じられる力のようなものが手に入ると思い込んでいたのです。
彼を信じられる私にしてください、という感じかもしれません。
もちろんそうなる可能性はゼロではないと思うのですが、彼を信じられる自分になるための最強のステップは、彼を信じると「決めること」ではないかと私は思います。
コミットする。
腹をくくる、というイメージでしょうか。
色々な理由はあれど、彼のことを信じられずに悩んでいらっしゃる方というのは、心の底から彼を信じたい人、彼をもっと熱烈に愛したくてたまらない人だと思うのです。
それだけ愛情がいっぱいのあなたなのですから、そんなあなたが好きになった人は、信じるに値する人だと思ってもいいのではないかと私は思います。
彼の愛を疑うより、信じてみようと思ってみる、
信じたい、ではなく、信じる、ということです。
それはとても怖いことかもしれません。
彼を信じると決めるということは、彼を選んだあなたを信じるということでもあるからです。
彼を愛するあなたを信じて、彼を疑いの目ではなく愛の目で見て、彼の良いところ、好きなところをたくさん探し、たくさん愛そうと思うと、
不思議なことに、彼が本気かどうかはあまり気にならなくなったりすることがあります。
万が一この人に裏切られても、それは仕方ないな、という感じかもしれません。
そしてその一方で「自分が彼に本気であること」に自信と喜びを感じられることもあるかもしれません。
それだけあなたは彼を愛したかったのだと思うのです。
そしてそうなったときには、最終的にその彼との恋愛がどのような結末になったとしても、(もちろんハッピーなことが何よりですが)あなたは自信をもってそれを受け入れ、より一層成熟した女性となり、これからもより良いパートナーシップを自分に許していくことができるのではないかと、私は信じています。