気を使いすぎる人の恋愛がうまくいかない心理的理由と対処法

あなたは、人に気を使いすぎることがありませんか?
気を使い過ぎる人というのは、遠慮や我慢をしやすく、つい自分よりも他人を優先してしまうことがありますよね。

とてもやさしくて良い人だという印象を他人に与えることもあります。

その一方で自分自身では、人にどう思われるかが気になり、言葉使いに細心の注意を払ったり、笑顔をつくったり、いい人のふりをしようとしたりすることがあるかもしれません。

人づきあいは疲れるなと思いながらも、対人関係に気を使っているので、職場や友人関係などで喧嘩などのトラブルは少ないのではないでしょうか。

気を使いすぎる人は、なぜか恋愛だけはうまくいかないと思うことがあるようです。

今日は、気を使いすぎる人の恋愛がうまくいかない心理的理由と対処法をご紹介します。

目次

気を使いすぎる人の心理

気を使いすぎる人の心理として代表的なものは、「自分は嫌われるかもしれないという怖れ」です。

相手の気にさわるようなことを言ったりやったりした結果として嫌われるのではなく、相手と関わったり親密になる前から、嫌われるかもしれないと感じてしまうのです。

私たちは誰でも人に嫌われるのはいやですから、目の前の人に嫌われてしまわないかと気になると、相手の表情や目線などをつい見て、大丈夫かな?嫌われていないかな?などと確認しつづけ、嫌われないようないい人のふりをしてしまうのかもしれません。

気を使いすぎる人の恋愛がうまくいかない心理的な理由

気を使いすぎる人の恋愛がうまくいかない心理的な理由はさまざまですが、なかでも「言いたいことが言えない」というものがあります。

「自分は嫌われるかもしれないという怖れ」があると、大好きなパートナーにも「好き」と言えないことがあります。

好きと言っても、こんな私は相手に迷惑だろうと感じるからかもしれません。

かろうじて「好き」と言えたとしても、「私のこと好き?」とは聞けないということもあります。

私のことなんて好きじゃないかもしれないと思うと、怖くて聞けないのかもしれません。相手が自分を好きでいてくれるかは気になるものですので、いつまでも聞けずにモヤモヤすることもありませんか。

デートをするにも「ここに行きたい」「あれが食べたい」などと言えずに、いつも相手が好きなものでいいと言ってしまうことになるかもしれません。

相手の言うとおりにしていると、優しい人と言われることがあるかもしれませんが、恋愛においては「物足りない」とか、「何を考えているのかわかりづらい人」と思われてしまうこともあるでしょう。

出会った相手に「独身ですか?」「彼女はいませんか?」と聞けないために、知らないうちに既婚者や彼女がいる人との恋愛を始めてしまうケースもあるようです。

「今度いつ会える?」「またすぐに会いたい」と言えないうちに疎遠になり相手が去っていってしまうこともあるでしょう。
相手に、あなたに愛されているのかわからない、と感じさせてしまうこともあるかもしれません。

言いたいことが言えないと、怒りがたまってくる

言いたいことが言えないと、怒りがたまってくることが考えられます。

言いたいことが言えないというのは、無自覚のうちにも自分に我慢を強いることだからです。

我慢は「本当は~~したいのに我慢する」というように、自分の希望をおさえつける行為といえますから、我慢が続くとそのうちに「もう無理!」というような思いになって、怒りが爆発してしまうこともあるのですね。

恋愛以外ではさほど問題にならない理由

気を使いすぎる人が、恋愛以外ではさほど対人関係が問題にならないとしたら、その理由は心の距離にあるかもしれません。

職場の人や友人関係など、表面的には仲よくやっていても、心の内を話すことが極端に少なかったりして、たとえ不満に思うことがあったとしても、自分さえ我慢すれば喧嘩や仲たがいなどが回避できるならばと、進んで自分を押し殺しながらお付き合いをしていることもあるのですね。

たしかに周りの人と大きな問題は起きにくい一方で、本当の自分を隠しているような思いや、親友と呼べる人ができないなど、心からのつながりを感じにくいと思うことがあるかもしれません。

しかし、いざ恋愛になると、もっと仲良くなりたいという思いが出てくるでしょうから、恋愛以外ではクールに対処できることでも、つい熱くなってしまうこともあるのですね。

自分は嫌われるかもしれない怖れを持つようになった理由

自分は嫌われるかもしれない怖れを持つようになった理由はさまざま考えられますが、中でも幼少期の経験から学んだということが考えられます。

たとえば幼少期に母親が不機嫌になりやすかったという場合、子どもは母親が不機嫌なのは自分のせいだと思い込んでしまうことがあるのですね。

私が悪い子だからお母さんは不機嫌なんだ、お母さんは私を嫌っているんだ、あるいは私はお母さんを助けられない悪い子だ、などと感じ、
いつも母親の顔色を伺い、なんとか不機嫌にならないように気を使ってきたのかもしれません。

大人になると、目の前の人は母親とは別人であるにもかかわらず、母親と同じように、この人も不機嫌になるんじゃないか、私は嫌われるんじゃないかと感じてしまうことがあるのです。

特に恋愛相手の場合は、親子関係を映し出すことが多いといわれています。

人にどう思われるか気になることから卒業するための対処法

人にどう思われるか気になることから卒業したい方に、その対処法として、以下のことをオススメします。

人にどう思われるか気にしている自分に気づく

まずは人にどう思われるか気にしている自分に気づこうとしてみるのがよいでしょう。

私たちは人の顔色を伺いながらも、そのとき自分が人にどう思われるかを気にしているとは意外と気づいていないことが多いものです。

まずは無意識のうちに自分がやっている「人にどう思われるかを気にしていること」に気づくことが大切といえます。

何事も、気づけば対処のしようがあるといえますものね。

自分の「好き」「嫌い」「気になる」などの感覚に素直になる

人にどう思われるか気になる人は、他人の感情は気にする一方で、自分の感情や感覚には無頓着であることが多いようです。

感じているのに気づかなかったり、気づかないふりをしたりすることがあります。

自分が何に「好き」や「嫌い」と感じ、何が「気になる」のか、感情や感覚に素直になろうとしてみるといいですね。

自分が感じていることに素直になるのは、「そう感じている自分」を大切に扱うことといえます。

自分の思いを表現し、感謝する

少しハードルが高く感じるかもしれませんが、自分が感じている「好き」や「嫌い」「気になる」などを、相手に伝えてみましょう。

たとえば、デートで映画を観に行くときに、「どんな映画にする?」と聞かれたとします。

これまでのあなたなら、「あなたの観たいものでいい」などと言っていたかもしれませんが、

じっくりと自分の胸に手をあてて、最近気になっていた映画がなかったかな?と自分に問いかけ、思いついたものを相手に伝えてみるといいでしょう。

これまで自分のことを後回しにしてきた人ほど、自分の思いが自分でわかりづらかったり、相手に伝えることに抵抗を感じるかもしれませんので、何度も練習が必要かもしれません。

勇気を出してみると、人は案外あなたの言葉に耳を傾けてくれるはず。しかも丁寧に伝えることができれば、相手の機嫌が悪くなることはないでしょう。

あなたの気持ちを聞いてもらえたら、「聞いてくれてありがとう」と伝えてみるといいでしょう。

自分の思いを伝えることに慣れていないと、伝えたことで悪いことをしたかのように嫌な気分(罪悪感)を感じてしまうことがありますが、

聞いてくれてありがとうと伝えることで、その嫌な気分は軽減されることがあるのですね。

また、あなたの思いを伝えたからといって、必ずしもあなたの希望が叶うことばかりではありませんが、まずは自分の思いが表現できたことを喜びましょう。

言いたいことを言えるようになる秘訣は、自分が自分であることにOKを出すこと

自分の思いを表現する秘訣は、自分が自分であることにOKを出すことです。

自分が自分であることにOKを出すとは、あなたが感じていることを無視せず大切にしてあげるということです。

こんなことを感じてはダメだと、自分にNGを出さないということです。

人の顔色を伺い、他人の思い通りにしてあげようとしてきたあなたは、自分が何を感じるのかは置いておいて、相手の思いを叶えてあげようとしてきたかもしれません。

しかし、自分が何を感じるのかは、もっとも大切にしてあげるべきことなのですね。

なぜならあなたの人生において、あなたの気持ちを大切にし、あなたを幸せにしてくれるナンバーワンは、あなた自身だからです。

とはいえ、どうにも自分にやさしくできないとか、自分が何を感じているのかわからないということもあるかと思います。

これまでそうやって生きてきたのだから、すぐに変えられないかもしれません。

そんなときは、ご自身の心と向き合うのもいいかもしれませんね。

私のカウンセリングでもサポートさせていただきますので、よろしければお話しさせてくださいね。

あなたがあなたの気持ちを大切にできるようになっていくと、必要以上に他人の顔色を伺う必要はないと感じるかもしれません。

あなたの機嫌はあなたが取っているように、
人もまたその人の機嫌はその人自身が取ればいいと思えるようになっていくでしょう。

それが大人のふたりがやるべきことで、そのうえでお互いを思いやれることが大切なのではないかと私は考えます。

人にどう思われるか気にするよりも、まずは自分がどう思うのかを大切にするということですね。

そんなことが習慣化されてくるとしたら、そのときのあなたはどんな気分で過ごせそうでしょうか。どんな表情で、隣にいるパートナーを見つめているでしょうか。

そんなことをイメージしながら、幸せなパートナーシップを手に入れてくださいね。

(完)

面談カウンセリング

ご予約は、カウンセリング予約センター(06-6190-5131)までお電話ください。
「帆南(ほなみ)の面談を受けたい」と言っていただくと話がスムーズです。

・提供しているカウンセリングは、こちら。

・最新の面談カウンセリングスケジュールは、こちら。

・帆南尚美のプロフィールは、こちら。

カウンセリング予約センター
TEL: 06-6190-5131
営業時間:12:00~20:30
月曜定休(祝日は翌日代休)、他
休業日詳細はこちら

この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

目次