やっぱり無理?彼を好きになれないと焦る心理的な理由と対処法

あなたは、お付き合いしている彼のことを好きになれないと、焦ったことがありませんか?
結婚相談所などの紹介やアプリで知り合った相手だと、すごく好きなわけじゃないけどいい人そうだから、とりあえずお付き合いしてみようかなと思うことはあるものですよね。
しかしいざお付き合いを始めても、一向に好きという気持ちが芽生えず、このままだったらどうしようなんて思うことも。
今日は、彼を好きになれないと焦る理由と対処法を心理の面から解説します。

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彼を好きになれないと焦る心理的な理由

お付き合いしている彼を好きになれないと焦るときの、代表的な理由を5つ、心理の側面からご紹介します。

・恋愛の始まり方へのこだわり

まずは、恋愛の始まり方にこだわりがあるケースです。
一目惚れや、一気に燃え上がる情熱的な恋にあこがれを持っているなど、恋愛はドキドキから始まるのが理想だと思っている場合です。
理想像というのは、それが正しいかのように思ってしまうことがあるのですね。
そのため、理想と現在の自分の恋愛を比較してしまい、まだそこまで好きになれていない自分はダメなんじゃないか、ドキドキしない彼は、恋愛相手として相応しくないんじゃないかなどと、不安を感じてしまうことがあるのです。
実は恋愛というのは、熱烈に盛り上がるのがいいかというと、そうとも言い切れないこともあるようです。
・恋愛の形
恋愛は、親密さ、情熱、責任のバランスによって様々な形をとると言われています。
親密さとは、お互いにオープンハートで、愛着を感じること、
情熱は、性的な関係を含むドキドキワクワクを感じること、
責任は、相手との長期的な関係を続けるための約束や忠誠心、努力などの意識的な決断があること。
ドキドキワクワクがまだない恋愛は、親密さや責任はあっても、情熱が今ひとつの状態といえるでしょう。
一方で、ドキドキワクワクばかりの恋愛は、一気に冷めてしまうこともあると言われていて、必ずしも情熱があればいいというわけではなさそうです。要はバランスなのかもしれませんね。
今はまだドキドキが足りないと感じているとしても、ふたりの関係を時間をかけて変化させていくことで、長続きする恋愛を手に入れることも可能といえるでしょう。

・過去を引きずっている

過去を引きずっているケースも、お付き合いしている相手を好きになれない理由のひとつと言えます。
過去を引きずるとは、かつて好きだった人のことがまだ忘れられないという場合もあれば、
過去の出来事と同じことが、また起きてしまうのではないかと感じることもあるのです。
私たちの心は、過去の経験から学習し、過去と今は違うと頭では分かっていても、同じようなことが起きると思ってしまうことがあるのです。
心理学では、これを「投影」といいます。
たとえばひどい振られ方をして心が傷つくことがあったなら、誰かに好意を示したら、また同じように振られるような気がしてしまい、そうはなりたくないので、無意識に人を好きになるのを避けてしまうということもあるのです。
また、両親の不仲をずっと見てきたとしたら、自分も結婚したら相手と喧嘩ばかりになるかもしれないなどと思い、無意識に結婚から遠ざかってしまうこともあるのですね。

・女性としての自信がない

お付き合いしている相手を好きになれない理由には、女性としての自信がないからというケースもあります。
恋愛をして相手と仲良くなると、人は少なからず自分の性を意識しますよね。
たとえば彼に好意を示されたり、手を繋いだりキスをしたりすると、嫌でも自分が女性であることに向き合わされると言ってもいいでしょう。
私たちは、自信のないものには、なるべく向き合いたくないと感じるものではないでしょうか。
自分が女性であることに関しても、同様に、自信がないと向き合いたくないと感じてしまうのですね。
すると、自分が女性であることに向き合わなくて済むように、相手への興味を無意識のうちに打ち消したり、ふたりが仲良くならないように距離を取ろうとすることがあるのです。

・理想の人と比較してしまう

お付き合いしている相手を好きになれない理由に、理想の人と比較してしまうということもあります。
たとえばとても優しくて優秀なお父さんのことが大好きなケース。
お付き合いする人をお父さんと比べては、イマイチだなんて思うかもしれません。
あるいはかつてお付き合いしていた素晴らしい元彼。振られちゃったけど、今でもあんなに素敵な人はいないと思い、つい今彼と比べてしまうこともあるかもしれません。
心の中で、大好きなお父さんや素敵な元彼が一番に位置付けられていると、他の人には興味が湧かなくなってしまうことがあるのです。

・自分のことが嫌い

彼のことを好きになれない理由として、自分のことが嫌いだというケースがあります。
自分のことを好きではない、自分は魅力がないと思っているなどの場合、私たちは無意識にそんな自分を隠そうとすることがあります。
自分の事を人にあまり話さなかったり、自分の今感じている感情などを、相手に知られることを極端に嫌ってしまうことがあるのですね。
恋愛というのはお互いのことを知るからこそ仲良くなれ、好きになれるという側面があります。
自分のことを隠していると、相手も隠し事があるように感じられ、信頼関係を作りづらいと考えられるのです。
彼を好きになれない焦りから卒業するための対処法
彼を好きになれないかもしれない焦りから卒業し、ふたりの関係を育んでいきたいと思われるなら、次のことを試してみることをおすすめします。

・好きになれるのか?なれないのか?と問い続けることをやめてみる

まずは、彼のことを好きになれるのか?なれないのか?と自分に問い続けることをやめてみようとすることです。
私たちの感情は、自然に感じられるものですよね。
たとえばですが、テーマパークに遊びに行って、私はここで楽しめるのか?と問い続けているうちは、なかなか楽しめないと思いませんか?
でも、そんなふうに問い続けることをやめて、目の前のアトラクションをただ思い切り体験してみると、思わず笑顔になっている自分に気がつくかもしれません。
同様に、彼との時間をただ楽しんでみようとすることで、自分の素直な気持ちが感じられることがあるのですね。

・相手のいいところを見つけて褒める

人づきあいの基本は、相手の良さに目を向けることですが、これは恋愛も同じです。
もちろん、相手に媚を売るんじゃないのです。
他人の良いところを見つけられる人は、自分の良いところも見つけられると言われています。
どんどん自分の良いところを見つけられると、私たちは自分を好きになれたり、自信がついたりするので、いい気分を感じやすくなるといえるのですね。
相手のいいところを見つけて褒めると、相手もいい気分、そして自分もいい気分。そんなふうに「いい気分の循環」ができると、より良い関係性を築けるでしょう。
より良い関係を築く秘訣は、楽しむこと
彼とのより良い関係を築く秘訣は、何よりもまず、彼との会話、一緒にいる時間や場所など、そのままあなたが楽しむことです。
とはいえ、簡単に楽しめない、色んなことを考えちゃう、など、うまくいかないこともあると思うのですね。
そんなときは、自分の心に向き合い、自分の本当の気持ちに気づくことをおすすめします。
自分の心に向き合うというのは、彼を好きになれない自分なりの気持ちを見定めることかもしれませんし、
無意識のうちに自分の恋心にブレーキをかけてしまっているなら、ブレーキをかけずにはいられない自分の心に寄り添って、
もうブレーキなんて必要ないんだよ、と、言ってあげることかもしれません。
そうすることで、彼にもっと素直な気持ちで向き合うことができたりすることもあるのですね。
あるいは、もしかしたら、彼とはもうやっていきたくないと、心のどこかでは結論が出ているかもしれません。でも、それは良くないことだというブレーキをかけていることだってあり得るのです。
自分の本当の気持ちに気づくことは、自分が本当に進みたい道を自分に進ませてあげることにつなげていくこともできます。
私のカウンセリングでは、そんなふうに自分の心や、自分が本当に望むものに向き合うサポートなども行っています。
進みたい方向に進まないようブレーキをかけることは心のストレスになりますが、そのブレーキを外すことができたら、あなたはどんな気持ちで恋愛ができそうでしょうか?
そのときあなたの横にいる素敵なパートナーと、あなたはどんな時間を過ごしているでしょうか。
本当に手に入れたい恋愛は、あなたの心の中にありますよ。
それをぜひ見つけて、実現させてくださいね。
ご参考になりましたら幸いです。

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

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