別れたくない!振られそうになって彼が好きだと気づく恋愛の心理的理由と対処法

みなさんは、彼に「もう別れたい」と言われるなど、振られそうになってから
彼のことが好きだと気づいてしまった、なんてことがありませんか?
そういう恋愛を繰り返している人もいるかもしれませんし、
今まさに、振られそうで、彼が好きだと気づいてしまって、悩んでいらっしゃる方もいるでしょう。
今日は、別れを切り出された途端に彼のことが好きだと気づいてしまう恋愛について、
そのような恋愛をしてしまう心理的な理由と、そうなったときの対処法をご紹介させてください。

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振られそうになって彼が好きだと気づく恋愛をしてしまう、心理的な理由
振られそうになって、彼のことが好きだと気づく恋愛をしてしまう心理的な理由はいくつかありますが、
中でも代表的といえるのは「見捨てられる怖れ」をもっていることです。
「見捨てられる怖れ」というのは、いつか自分はこの人に見捨てられるだろうと、なんとなく心の奥のほうで感じているような状況といってもいいかもしれません。
見捨てられるのは嫌ですから、そうならないように心は勝手に対策をとろうとします。
そのひとつが、相手を本当は好きだけど、好きだと気づきたくない、好きだと気づかないようにする、なんていうのがあるようです。
好きだと気づいてしまったら、見捨てられるかもしれない不安が大きくなってしまうかもしれないので、それを避けようとしてしまうのでしょう。
彼から別れを切り出されてようやく、自分の気持ちと向き合わざるをえなくなり、好きだったのだと気づいてしまうのですね。

・見捨てられる怖れの弊害
見捨てられる怖れの弊害は、相手が自分を見捨てるんじゃないかと、疑いを持ち続けてしまうことなんですね。
わたしたちは、疑いがあるとき、その疑いを晴らそうとするんじゃないでしょうか。
疑いを晴らすために、「私を見捨てませんか?」と相手に正直に聞くことはあまりありませんよね。
代わりに、
相手にダメ出しをしたり、
わがままや要求をぶつけたりなど、
「相手が嫌だと感じること」「こんな私のことは見捨てるでしょ?というようなこと」をあえてやってしまうのです。
相手がそれでもあなたを受け入れ、あなたの元を離れていかないなら、この人は私を見捨てないんだな、と少し安心できるのですね。
ただ、このような「相手の愛情を試す行動」は一度で満足できずに、何度も繰り返してしまうという悪いパターンになってしまうことがあるのです。
・見捨てられる怖れを持つ理由
見捨てられる怖れを持っている理由には様々なことが考えられますが、かつて経験したことの影響によるといえるでしょう。
たとえば幼少期に親と別れざるを得なくなった経験がある場合など、それがどのような理由であったにせよ、幼い子どもにとっては、大切な人に見捨てられたと感じてしまったかもしれません。
すると、私たちはそのような経験から、自分は大切な人には見捨てられるのだ、という学習をしてしまうことがあるのです。
そのような学習は、後の人生において出会う大切な人たちに、無意識のうちに見捨てられる怖れを感じ、見捨てられないように心が対策してしまうことがあるのですね。
・見捨てられる怖れが的中した理由
彼に振られそうになって、
これまでの「見捨てられる怖れ」が的中したと思うかもしれません。
そうなった理由は多くの場合、繰り返される「愛情を試す行動」に
彼が耐えられなくなったからと考えられます。
愛情を試す行動は、相手にダメ出しをしたり、わがままや要求をぶつけたりなど、
「相手が嫌だと感じること」なんですよね。つまり、彼の愛情を試そうとするほど、
彼は苦しく、傷つき、悲しい気分を感じてきたともいえるでしょう。
「見捨てられる怖れ」があると、見捨てられないように自分を守ろうとするので、
相手の立場になって物事を考えたり、相手の気持ちを思いやったりすることが
なかなかできなくなってしまうのですね。
恋愛というのは、自分だけでなく相手をも、自分のことのように思いやることが大切ですから、
自分を守ろうという思いが大きくなりすぎると、うまくいかなくなってしまうと言えるでしょう。
振られそうになって好きだと気づく恋愛から、卒業するための対処法
振られそうになって好きだと気づく恋愛から卒業し、愛情を試す行動をやめたいと思うようでしたら、
次のことを試してみるといいでしょう。
まさに今、彼との関係が危うくなっている方も、よかったら参考になさってくださいね。
・彼を大切に思う気持ちを、きちんと感じる
まずは、あらためて彼を「大切だな」ってきちんと感じてみましょう。
これまで見捨てられる怖れによって、彼を「大切だ」と感じるのを避けてきただけでなく、
いま別れを切り出され、焦り慌ててしまうことで、
また彼を大切だと感じる機会を逸しているかもしれないのですね。
じっくり彼に対する気持ちを感じることは、「だったら、どうする?」という自分への問いの答えが自然と湧き上がってくるかもしれないのです。つまり、次にやるべきことが見えてきやすいんですね。

「彼を好き、彼が大切」などと感じることが怖いと思うこともあるかもしれませんが、
そんなときは、信頼できる人やカウンセラーなどを頼ってもいいでしょう。
好きな人のことを、好きだと思えることが、大切な人を大切にできるようになる第一歩といえるかもしれません。
・好きなら好きと、態度で表すことを決意する
好きなら好きと、態度で表そうと、心を決めてみるといいでしょう。
好きなのに、相手が好かれていると感じられない態度を取ると、恋愛はうまくいきませんよね。
好きならば、好きだと相手がわかるような態度をとることが大切なのですね。
これは言葉でいうのは簡単ですが、やろうと思うと意外と難しいのですよ。
恥ずかしかったり、負けるような気がしたり、自分が弱い立場になってしまいそうな気がしたり。
ですが、「好きなら好きと、態度で表したい」と、意識しておくだけでも、だいぶ違うのではないでしょうか。
・彼を大切にしてあげる
振られそうになっているときに、彼を大切にしてあげようと思うことは、難しいことですね。
気持ちがいっぱいいっぱいですから、何をしてあげればいいか分からなくなってしまうかもしれません。
ですが、ここが踏ん張りどころ。
あなたが思いつくかぎり、やさしくしてあげることかもしれませんし、
これまで彼がやってくれたことに感謝することかもしれません。
もしかしたら、彼が別れたいと言っている決断を、今は一旦受け入れることかもしれません。
あなたが彼にしてあげられるやさしさは、たくさんあるはず。できることからやってみるといいでしょう。

好きなら好きと表せるようになる秘訣は、「好き」な気持ちに素直になること
好きなら好きと表せるようになる秘訣は、「好き」な気持ちに素直になることです。
でもですね、やっぱりそれは怖いと思うこともあると思うのです。
「やっぱり私は捨てられる」かもしれないから、自分を守らなくちゃ、という思いがぬぐえないと感じることもあるでしょう。
かつて経験した痛みや悲しみが強いと、「自分から愛するのが怖い」「好きだと認めるのが怖い」などと感じてしまうことがあるからなんですね。
そんなときは、自分の心に着目して、これまで抱えてきた過去の痛みを癒すことを検討してみてもいいかもしれません。
過去の経験によって、「きっと私は捨てられる」と学習してしまった自分の心に向き合うことで、色んな気づきがあるかもしれないんですね。
たとえば、これまで恋愛相手や大切な人に対し、いつも怖くて「待ちの姿勢」でいたけれど、
本当は愛してると言いたかったし、愛し合いたかったし、愛したかった、なんていうことに気づいたなら、
好きな人と心の距離を、自分から一歩近づけることに、ほんの少しでも勇気が持てそうな気がしませんか?
その勇気がだんだんと大きくなっていくと、恋愛とは、好きな人から「見捨てられない」ことを確認しようとすることではなくて、
自分から好きな人にやさしくし、大切にし、愛することなんだな、って思えるかもしれません。
そんなふうに自分の心と向き合うサポートを、私のカウンセリングで提供させていただくこともあるんですね。
なんとなく逃げ腰の恋愛、いまひとつ愛し合えている感覚が感じられない恋愛などを手放して、
大切な人を心から愛せる恋愛ができるとしたら、
そんなあなたは、どのような表情で、愛する人を見つめているでしょうか。
そのときのあなたは、どんなあたたかさを、胸に感じているでしょうか。
それを実現させる力は、あなたにも、どなたにも、備わっているはずですよ。
ご参考になりましたら幸いです。

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この記事を書いた人

帆南尚美のアバター 帆南尚美 心理カウンセラー

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。

<得意分野>
・30〜50代の恋愛
・パートナーシップ
・夫婦関係
・今の仕事を気分よくやりたい
・職場の苦手な人を減らしたい
・言いたいことを言えるようになりたい
・自分の良さを表現できるようになりたい
・いつも前向きな人生にしたい         など

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