何かを決める必要があるときに、自分ではこうしたい、という思いがあったとしても、それを実行するにあたり、「お母さん、私がやろうとしていることは、お母さんの意向に添っていますか?」などのように、心の中でお母さんの許可を求める方がいらっしゃいます。
心の中でお母さんの許可を求めるときの心理
たとえば冒頭のケースのように、告白したい人がいるけれど、この人でいいでしょうか?とたずねたり、
転職先の会社を決めるときに、この会社でいいでしょうか?とたずねたり。
今日の夕飯はカレーでいいでしょうか、などの小さな決断には、あまり心の中にお母さんは登場しないかもしれません。
お母さんがきっとOKを出してくれるだろうと思えば、自分の思うとおりに物事を進められるものの、
きっとお母さんはダメだと言ってくるに違いないと思えば、自分のやりたいことは良くないことだと思い直すこともあるでしょう。
何か大事なことを決めるときに、お母さんの許可を求めなければならないなんて、うっとうしいと思うかもしれませんね。
厳しく育てたお母さんを責めたい気持ちが出てくるかもしれません。
私はお母さんの犠牲者だ、と感じることもあるかもしれません。
心の中でお母さんの許可を求めるワケ
子どもの頃は誰でもお母さんに「これやってもいい?」などと許可を求めることが多いかもしれません。
しかし大人になってまでも、それを続けてしまうとしたら、お母さんがとても厳しかったとか、すぐにお母さんが不機嫌になるなどの理由で、いつもお母さんの言う通りにしなければひどい目に合うと思ったかもしれません。
自分を守るためにお母さんの顔色をうかがい、許可を取らなければと思ったのかもしれませんね。
当初はお母さん本人に向けていたとしても、大人になって目の前にお母さんはいなくても、心の中のお母さんに向けて許可を求めるということを続けているのではないでしょうか。
心の中でお母さんの許可を求める人に、よくみられる特徴
子どもの頃から思いやりがあって、人の顔色の変化に敏感な優しいお子さんだったのではないでしょうか。
争いごとが苦手で、平和を望み、そのためなら自分さえ我慢すればいいという思いを持ちやすかったかもしれませんね。
これからもずっとこのままだろうという気持ち
いまだに心の中でお母さんの許可を求めなければならないなんて、自由がなく束縛されているようだと感じることがあるかもしれません。
もうそろそろ自分ひとりで決めたいのにな、と思うこともあるでしょう。
でも、今までもずっとこうだったんだから、これからもこうだろう、と思うこともありますよね。
心の中でお母さんの許可を求めたとしても、普段の生活に大きな支障があるわけではないと思うんです。
だからこのままでいいわ、仕方ないし、と思うかもしれません。
でももしかしたら、そんな気持ちの中に、変われるものなら変わりたいという思いもあるかもしれませんね。
人は、変わりたい、変わろう、と思ったら、少しずつでも変われるもの。
カウンセリングでは、変わりたいあなたのサポートをしています。
お母さんとの関係を見直して、いい恋愛を手に入れる⁈
お母さんの許可を求めるという心の動きは、【子どものあなた】が【大人のお母さん】に「これやってもいい?」などと聞いているようなものではないでしょうか?
この、あなた(子ども)とお母さん(大人)の関係性は、あなたとあなたのパートナーとの関係性に映し出されることがよくあるのです。
あなたがパートナーに、何かを決める時に許可を求めてるという意味ではないんです。
お母さんとあなたは親と子ですけど、大人と子どもではなく、本来ならすでに大人と大人ですよね。
ところが心の中だけ、いまだに大人と子どもになっていると考えられたりするんです。
結構みんな、やってるものなんですけどね。
子どもは大人に色んなことをやってもらうのが当たり前なので、やってもらえないと、なんでやってくれないの!と不満に感じるもの。
この関係性がパートナーとの間にもあるとしたら、ふたりはなんだかギクシャクすることが多いかもしれませんよね。
お母さんとの心の中の関係性を変えていくと、パートナーとの関係がぐんぐん良くなっていくことがあるのです。
よかったらお手伝いさせてくださいね。